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今アレは 何党かね?

「今ワシは 何党かねと 秘書に聞き」

これは90年代の新党ブームのなか、政党を渡り歩く国会議員を皮肉った有名な川柳ですが、当時の国民はそのブームも二大政党制のための序曲と考え、ある程度は我慢していたことでしょう。
しかし、それから四半世紀が経ったこの2018年の政治状況はといいますと、二大政党制の一翼を担うはずだった民主党が離合集散を繰り返し、「何党かね?」はさらに加速してしまっているのですから酷い有様です。

そんななかでもこの5月7日に設立された〈国民民主党〉はその混乱の極みといっていいでしょう。
昨年10月、民進党(旧・民主党)は党勢回復のための起死回生の一手として希望の党に全党合流しようと画策したものの、内部の意見対立から3つに分裂してしまったのはまだまだ記憶に新しいところです。
そして総選挙を経て、野党第1党になったのは旧民進党のうち最も反国家的で極左色の強い立憲民主党。
立候補者だけは多かった希望の党は惨敗という結果でした。

その後、6野党(立民・希望・民進・共産・自由・社会)が連携して政府との対決姿勢を深めてゆくなかで、どうしても野党第1党である立民がメディアで露出し、”反自民層””反安倍層”の支持はそこに集まります。
逆に存在感のない希望と民進の政党支持率はとめどなく下がり続け、最近ではそれぞれ0.5%前後、1%前後という目も当てられない数字になってしまいました。

そんな危機的状況のなか、希望と民進は立民に再合流の秋波を飛ばしますが、立民は”極左・反国家”というブレない姿勢が支持の源泉なだけに、考えの合わない希望と民進を拒絶します。
議員の数が増えても、性格のわからないぼんやりした党になってしまえば支持を失うことがわかっていたのでしょう。
立民は賢いです。

そうして窮地に追い込まれた希望と民進が決断したのが国民民主党の結成です。
2つの党が合わされば所属議員は100人を超える計算になるので、60人強しかいない立民から野党第1党の座を奪うことができ、そこで存在感を発揮できれば再び立民に合流を呼びかけ、自分たちが主導して”大きな塊”に戻れるという腹もあったに違いありません。

ところが、いざ国民民主党を立ち上げてみたら約4割の議員が「不参加」を表明し、立民から野党第1党を奪えないというまさかの展開。
しかも不参加の内の何人かは立民に走るのですから、党勢は余計に衰えたといっていいでしょう。
議員数は増えましたけど、相対的には小さな党になったというのが正しいかもしれません。
それにしても、こういう合流話の際は、執行部が事前に各議員の意見を聞いて”票読み”のようなものをしないのでしょうか?
あまりにも間抜けすぎますぜ。

2016年に民主党と維新の党が合流して民進党が誕生した際、政党支持率はそれまでの民主+維新のものよりも下がってしまったという事実がありますから、国民民主も同じようになることでしょう。
なにしろ希望の党は昨年9月に結党したばかりなのに、もう消えてなくなるのですから、公約もなにもあったものではなく、10月の選挙で投票してくれた有権者への完全なる裏切りです。
国民民主党は”国民”という冠をつけているものの、これほど国民と乖離した政党はありません。
”野党第1党になって目立ちたい”というのは、つまり選挙のことしか考えていないわけです。
所属する議員たちがいかにいまの身分を維持できるか、それが真の結党理由です。

そしてこの”維持”という方針は、立憲民主党も同じことです。
彼らは大きな塊も模索せず、むろん政権与党になるつもりもありません。
野党第1党を維持することが存在理由で、政権を批判し、日本の足を引っ張ることのみを追求した社会党の正当後継者といっていいでしょう。

新党ブームというのは、国民が”まともな野党第1党”を希求したために生まれた動きだったはずですけど、四半世紀が過ぎても変わらないんですねえ…。
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