FC2ブログ

日大アメフト部悪質タックル問題はついに事件へ

トラブルやアクシデントで最も大事なのは”初期対応”だといいますが、昨今巷を騒がしている日大アメフト部の悪質タックル問題は、まさにその失敗例ということができるでしょうね。

関西学院との試合でのあのタックルは間違いなく故意だったので、日大側は試合(5月6日)が終わったあとにすぐ謝罪するべきでしたけど、それをしないばかりか、内田正人監督が「うちはあれくらいしないと勝てない」と故意のファウルを容認するような発言をしてしまったことで関西学院側が激怒。
両校は東西の雄として甲子園ボウルでも度々あいまみえているだけではなく、問題が起きた5月の定期戦も今回で51回目を数え、関西学院側も日大をライバルとして信頼していたはずであり、それだけに裏切られたという思いが強かったのでしょう。

そうして関西学院は正式な抗議文を日大に送ったわけですが(10日)、その主眼は”なぜあのようなファウルが起きたのか?”という真相究明でした。
簡単にいえば、”監督やコーチから選手に指示があったのではないか?”という確信に近い疑義です。
大学スポーツ、特にアメフトは監督の権力がとてつもなく強いので、”指示がないはずがない”と強く迫ったわけです。
これに対して日大側はなかなか回答せず、関西学院が定めた期限ぎりぎり(15日)になって出してきた内容は「監督からの指示はない」「選手へは厳しさを求めたがそれを曲解した」という選手に責任を丸投げするものでした。
日大はこの前にも広報が「偶発的なアクシデント」という、子供の言い訳じみた声明文を出していましたから、関西学院はとうてい納得するはずがありません。

関西学院は17日に記者会見を開き、「回答書には具体的な事実や経緯が書いていない」と日大の対応を批判し、あらためて真相究明と、内田監督からの直接謝罪を求めます。
また、そこではタックルを食らった選手の保護者が強く憤っていて”法的措置も検討している”という話も語られました。
すると、日大側はこれに慌てたのか、19日になると内田監督らが兵庫県に出向いて関西学院側と被害選手側に直接謝罪し、その帰りの空港で記者を前にした内田監督から辞任が発表されました。
警察の介入っておっかないんですねえ。

これでこの問題は決着…と普通はなるわけですが、記者対応した内田監督は指示の有無については言葉を濁したまま「私の責任」と頭を下げ、試合後の反則を容認するような態度についても「私の責任」と頭を下げ、なんの”説明”もしないまま逃げ切ろうとしたわけです(「かんせい」を「かんさい」といい間違える場面も)。
どうやらこの”頬かむり”は被害者側との面談でも同じだったらしく、この夜には被害者の父親が納得してないという報道もありました。

そうして今日21日、被害者の父親が記者会見を開き、警察に被害届を出したと発表。
問題は”事件”に発展しそうです。
ちなみにスポーツの試合中に相手選手に怪我をさせてしまった場合は、それが”競技の範疇”ならば違法ではない(違法性阻却)というのが過去の判例ですが、野球の乱闘のように”競技の外”での暴力は傷害事件になったことがあります。
しかし、まだ日本では”故意のファウル”が傷害罪として立件されたことはないはずなので、これは画期的な裁判になるかもしれませんね。
(※社会人サッカーの危険なファウルが民事訴訟で賠償命令が出されたことはあります。)

もちろん、今回のケースが傷害罪として捜査されるとなれば、被疑者は加害選手だけではなく、指示が疑われる内田監督らコーチもそこに含まれるのはいうまでもありません。
刑事事件になれば、”指示の有無”も明らかになるでしょう。
また、この被害届を受け、日大の加害者選手側も明日22日に記者会見を開くと発表されました。
報道によると、加害者選手の代理人は”内田監督の指示に従って危険なタックルをした”と説明するつもりだそうです。
内田監督らの”教唆”があったとすれば、責任はかなり軽減されますからね。

加害者選手は全ての責任を被る形で日大アメフト部を退部したそうですが、さすがに傷害罪までは被りたくないですよね。
内田監督にとっては元教え子からの強烈なレイトヒットかもしれませんが、これは悪質なファウルではありません。
自己防衛です。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード