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西野ジャパンは年功序列ではなく

5月31日(2018年)に発表されたロシアW杯メンバー23人は、その主力が4年前のブラジルW杯メンバーとほぼ同じということもあって、平均年齢が28.3歳という過去最高齢となり、30代も過去最多の8人でした。
有名解説者のセルジオ越後氏などはそのことに批判的で、「年功序列」「部活的」などのキャッチ―な言葉をコラムに並べ、その影響からかSNSやメディアの一部では西野ジャパンは”年功序列ジャパン”などと呼ばれているようです。
さらに、このあだ名に立腹した長友佑都がツイッターで「年齢で物事判断する人はサッカー知らない人」とつぶやき、これが火に油を注いだようになって”年功序列ジャパン”の認知度が広まっているのは皮肉としかいいようがありません。

また、一部のスポーツライターなどは、「西野朗監督はハリルホジッチ前監督の申し子だった若手を切って、実績のあるベテランを登用した」と書いて、ハリルホジッチ解任への批判の材料にも使っていますよね。
26人から23人に絞られた際に落選した3人、浅野拓磨が23歳、三竿健斗が22歳、井手口陽介が21歳なのでそれもあながち間違いではないのかもしれませんが、はたして”ハリルの代表チームならもっと若かった”のでしょうか?

ちなみに4年前の平均年齢は26.8歳。それまでの最高齢は南アフリカ大会の27.8歳なので、実は過去の代表と比べて今回がそんなに高齢というわけではありません。
主力に何度もW杯に出場している30代が多いのでなんとなくそう見えるのでしょう。
しかもここに面白いデータがあって、昨年3月に始まったアジア最終予選の初戦と2戦目にハリルが選んだ25人の平均年齢は27.6歳なんです。
そこから単純に14ヶ月を足せば、西野監督が選んだメンバーの平均年齢を軽く超えてしまいます。
もちろん、予選中には若手の台頭もある程度ありましたし、ハリルが選ぶ最終メンバーはもう少し若くなった可能性もありますが、ハリル時代からの主力である川島永嗣、長谷部誠、槙野智章、長友は30代ですし、吉田麻也、酒井宏樹、大迫勇也、山口蛍も20代後半なのですから、そんなには変わらないはずです。

しかも、落選した若手3人もハリル時代にレギュラーを確固たるものにしていたわけではないんです。
浅野と井手口などは所属クラブでほとんで試合に出ていないのですから、ハリルがもし監督を続けていたとしても選んだかどうかは甚だ疑問が残ります。
ハリルが重用した真のハリルチルドレンである原口元気も27歳なのですから、ハリルが若手志向だったとも思えません。

今回の西野朗監督の代表選考で問題にすべきは年齢ではなくコンディションや試合勘です。
具体的に名前を挙げればここ数ヶ月試合に出ていない岡崎慎司と香川真司の2人を選んだことでしょう。
シーズン終盤に右大腿を痛め、代表合宿でも全体練習に加われない乾貴士の状態も未知数です。
西野監督は発表記者会見で「トップパフォーマンスを大舞台で出してほしい」と語っていましたが、かなりの矛盾を感じます。

この3人というのはアジア予選で主力を担っていたわけではないので、替えの利かない選手ではありませんし、日本代表を応援しているひとならば、この3人の代わりとして久保裕也、中島翔哉、森岡亮太の名前くらいはすぐに挙がるはずです。
久保らは所属クラブでシーズン終了までしっかり試合に出ているので、コンディションも試合勘もまったく問題ありません。
(※盛岡27歳、久保24歳、中島23歳なので平均年齢もけっこう若返ります。)

私も長友と同じく、年齢に対する批判というのは間違っていると考えています。
むしろ日本のサッカーファンはベテラン勢を脅かすだけのチカラがある若手が少ないのを嘆くべきです。
香川や長友、酒井らは若い頃にドイツやイタリアといった大きなリーグでポジションを得ましたが、いまの若手はそれが出来ていないのですからね。
むろん、やや実力が劣っていたとしても、状態の悪いベテランよりも状態の優れた若手がいいのはいうまでもありませんが。

繰り返しますが、問題は年齢ではなく”状態”です。
私は一部で起きている”年齢批判”は”状態批判”の矛先をそらすためではないかと勘ぐっています。
もし状態批判が起きたら、長友はツイッターでどういう反応をするでしょう?
本人は壮行試合でも絶好調という感じでしたけど、長年の盟友たちの現状を見たら、無言になってしまうかもしれませんね。
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