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西野ジャパン初勝利!美酒に酔いすぎないように!

西野ジャパンの3戦目となる6月12日(2018年)の親善試合パラグアイ戦、日本代表は終始ゲームを支配し、4-2での快勝!
西野ジャパンとして初勝利というだけではなく、海外組を含めたフル代表としては去年10月以来なのですから、本当にスカッとしました!
選手たちの笑顔も最高でしたし、勝利の味というのはこういうものだったのですねえ。
映画『幸せの黄色いハンカチ』の冒頭、長い服役を終えた高倉健が町の寂れた食堂に入り、久々のビールをむさぼるように飲み干すシーンを思い出しました。
これまではハリル監督解任もあって、チームも微妙な雰囲気でしたけど、翌日の選手たちの表情は凄く明るかったですし、6月19日の本番GLコロンビア戦に向けて、この勝利は本当に大きなものがありました。

この日のスタメンはサブ組が中心で、前のスイス戦から10人を入れ替え、西野朗監督は「マックスでテストをする」と語っていたため、スタメンを狙うサブ組のモチベーションも素晴らしく高いものがあり、特に乾貴士と香川真司のコンビはそれぞれが2G、1G1Aと結果を出していましたし、初めて右OMFで起用された武藤嘉紀も攻守に渡って存在感を見せていました。
ボランチでも山口蛍は安定感を取り戻し、柴崎岳はクールなプレイぶりと鋭いパス、正確なプレースキックで”なくてはならない戦力”であることを誇示していたといっていでしょう。
また、右SBでは失格の烙印を押されかけていた酒井高徳は左ではそつなくこなし、昌子源と植田直通のCBコンビもバックアップとして我々に安心感を与えてくれました。

このように、この試合に出たほとんどの選手が評価を上げ、ファン・サポーターや評論家からはこぞって「彼らを本番でも起用すべき」という声が挙がっています。
久々の勝利の美酒に酔い、そういう気分にもなるってものです。
暗闇が一気に晴れたわけですからね。
パラグアイ戦は全体がコンパクトにラインを形成し、守備では前線から連動してプレスをかけ、攻撃ではサイドから小気味よく崩しただけではなく、アタッキングサードでも選手同士がそれぞれの役割をこなしながら(1トップの岡崎慎司もスペースを作っていました)、効果的な仕掛けをしていたのですから、私も観ていて本当に楽しかったです。主体的に支配するサッカーはやっぱり気持ちのいいものです。

…ただ、今回のパラグアイは南米予選を敗退し、新たにチームを作っている段階にあって、選手も若手が中心らしく、監督もまだ正式なひとではなく暫定とのことでした。
試合が始まってみても、組織力は感じられませんし、守備の激しさもなく、個で打開できる選手もいなかったので、すぐに”日本が勝つ”と思ったひとは多かったはずです。
厳しいいい方をすれば、サブ組が良かった、というより、相手が思いのほか弱かったということでしょう。
ベンチに座っていた主力組がスタメンでも似たような結果だったと思います。
この日は輝いていた乾と香川も、9日のスイス戦では途中出場するも、なにもできなかったわけですからね。

このパラグアイ戦の勝利は、重苦しかったチームの雰囲気をがらっと変え、コンディションが心配されていた選手の復調が確認できたという大きなメリットがあったものの、”コロンビア対策”という意味ではほとんど材料がありません。
悲しいかな、コロンビア相手にはこの日のような主体的なサッカーはできないのです。

私は正直いって、西野監督がサブ組で試合に臨んだ意味がよくわかりません。
常識的にいうと、本番直前の強化試合というのはスタメン組を起用して連携を高めるものです。
過去の日本代表もそうしてきましたし、他の代表国もそうしています。
それなのに西野監督はこの試合を”スタメン選考”に使ってしまったわけです。
そして、その選考をした選手たちを試す場はもはやどこにもなく、ぶっつけで”本番”がやってくるのです。
コロンビアのスカウティングも混乱しまくりでしょうけど、西野さんは勝負師すぎますぜ。

そしてまたちょっと心配なのは、チームのなかの序列がどうなっているかわからないことで、全選手にスタメンのチャンスがあると同時に、全選手にスタメン落ちの不安があるということです。
たとえば、パラグアイ戦でベンチだった主力組は”俺たちでもあれくらいやれた”と思っているでしょうから、この結果でスタメン落ちになることには簡単には納得しないでしょう。
逆にサブ組は結果を出したのだから”俺たちを使え!使われるべきだ!”と思っているに違いありませんから、ベンチに座らされれば不満も出るでしょう。
果たして、そういう選手たちの気持ちを西野監督が上手くコントロールできるのかどうか、舵取りを誤ればチームが崩壊しかねません。

システムの方でも、本番のGL3試合ではブロックを作ってゾーンで守る時間帯が多くなると思いますけど、それを想定した試合はスイス戦しかやっていません。
2010年の岡田ジャパンがぶっつけ本番の守備的布陣で結果を出したからといって、二匹目のドジョウはいるのでしょうか?
ここからが西野監督の手腕の見せ所です。
リアリズムに徹してください。
本当の美酒を期待しています!
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