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オウム事件はなぜ、に憤る

「オウム事件はなぜ起きたのか?」

今日2018年7月6日、一連の事件に関与したオウム真理教の死刑囚のうち教祖を始めとした7人の刑の執行が行われました。
オウムによる最初の殺害事件が起きたのが1988年、そこから30年が経過し、一区切りがついたといっていいでしょう。
そんな今日ですから、一定の年齢以上の日本人ならば誰もが大きな憤りとともに、なぜ事件が起きたのか、なぜあのような集団が生まれたのか(まだ後継団体が続いています)、再び考えさせられたと思います。

よくいわれる理由としては、バブルという時代背景による心の隙間、宗教法人の聖域化による捜査の遅れ、行き過ぎた受験戦争などがありますが、一番はやはり”メディアの問題”です。

いまでは信じられませんが、犯罪が明らかになる前のオウム真理教は、テレビを始めとするメディアで面白ろおかしく伝えられ、その危険性に目を当たられていなかったんです。
あの特徴ある教祖などはお笑い芸人が司会を務めるバラエティ番組に出演したり、対談を行ったりもしていました。
オウムが90年の参議院衆議院選挙に出てきたときも、テレビはあの珍妙な歌と踊りを垂れ流し、まるで彼らを応援しているかのようだったのも忘れられません。

しかしオウム真理教は大事件を起こす前から脱会信者や信者の家族と揉め事を起こしたり、いわゆる霊感商法のようなものを行って問題となり、訴訟に発展しようとしていました。
そのときの被害者側の代理人が坂本堤弁護士であり、それを邪魔に思ったオウムが坂本氏と奥さんと小さなお子さんと殺害したのが89年11月のことです。
このとき、現場にオウムのバッジが落とされていたことからオウムの犯行が疑われましたが、オウム側は「坂本弁護士が依頼人の元信者から預かったものだ」という説明をし、警察も宗教法人の壁に怯えたのか、捜査は進みませんでした。

そして、この事件の発端となったのが有名な〈TBSビデオ問題〉です。
TBSは反オウムの活動をしていた坂本弁護士にインタビューを行い、放送予定だったものの、その前にVTRをオウム側に見せてしまったことで、オウムが坂本弁護士を危険視ししたと考えられています。
このことがどこまで犯意を後押ししたかはわかりませんが、問題なのはTBSが坂本弁護士一家が殺されたあともこのことを捜査機関に打ち明けなかったことです。
動機になり得る事実を隠蔽したことです。
TBSの所業が発覚したのは、95年の地下鉄サリン事件の捜査過程であり、TBSは自主的に認めたのではなく、渋々事実を公表したのです。
しかもTBSはこのVTR問題が他社でスクープされた際、『ニュースの森』のなかで、そのことを全面否定し、抗議まで行っているのですから恥ずかしい限りです。

この『ニュースの森』でいえば、94年の松本サリン事件のときも、当時メディアがこぞって容疑者に仕立て上げていた被害者との中継を繋ぎ、その被害者をまるで犯人のように糾弾したのもよく知られています。
松本サリン事件のときの冤罪問題は、長野県の地元紙である『信濃毎日新聞』が火を点け、全国紙とキー局が広めたといっていいでしょう。
これは冤罪被害者を産んだというだけではなく、オウムへの疑惑を薄め、その後の一連の事件を止められなかったという意味でも、メディアには大きな責任があります。

そして教祖らの死刑が執行された今日、そういう既存メディアたちが自分たちの罪を忘れ、「オウム事件はなぜ起こったのか?」と鳥のオウムのように繰り返す。
30年というのは既存メディアにとっては大昔なのかもしれませんが、怒りと憤りを抱えたひとにとってはそうではないと思いますぜ。
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