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悔しくてもどかしい西日本豪雨

7月3日頃から猛威を振るった平成30年・西日本豪雨は、今日10日夜の段階で死者150名以上・行方不明者60名以上いう大きな被害をもたらしています。
列島の東側にはほぼ影響はありませんが、西に親戚や知人・友人がいらっしゃるひともいるでしょうし、日本全体が気を揉み、落ち込んだ水害だと思います。
私も被災地の映像が酷すぎてテレビニュースを見るのも嫌になっています。

こういう災害のとき、我々は「なぜこんなに被害が大きくなったのか?」と常に首を捻りますし、「どこかに責任があるのではないか」と常に目を皿のようにして、「どうにかなったのではないか」と考えたがるものです。
しかも今回の西日本豪雨では7月に入った頃から大雨が予想され、気象庁も6日に〈大雨特別警報〉というめったにない警報を出した上で、「これまでに経験したことのないような大雨となっています。重大な危険が差し迫った異常事態であり、土砂崩れや浸水による重大な災害がすでに発生していてもおかしくない状況です」といって、大々的に注意を喚起しているんです。
それなのになぜこんなに被害が大きくなってしまうのでしょう…。

その責任について、一部のメディアや有識者は「政府の責任」を指摘し、特に自民党の若手議員が5日夜に議員宿舎の会議室で
開催した”お酒片手の交流会”を問題にしているひとがいます。そこに安倍晋三総理や小野寺五典防衛大臣、岸田文雄政調会長や竹下亘総務会長が出席したいたためでしょう。
これがどの程度の宴会だったかはわかりませんし、気象庁が特別警報を出したのが翌6日ですから、私には目くじらを立てるほどのこととは思えませんが、大雨が来ることはすでに予想されており、議員のなかには選挙区がその通り道になっているひともいたでしょうから、脇が甘いといえばそうかもしれませんね。
(上川陽子法務大臣も出席していたとのことですから、オウム関連での励ましや、一日早い精進落としの意味があったかもしれません。上川大臣のそれは本当に勇気ある判断でした。)

ただ、大雨による水害というのは基本的には国がどうにかするものではありません。
気象庁が警報を出し、それを基に各都道府県・市町村が住民に対して避難を呼びかけるものです。
災害規模が大きくなった(なりそうな)とき、自衛隊に出動を要請するのも都道府県知事の役目ですし、貯水が限界に達しそうなダムを放流する際も各ダム管理所がそれを判断し、当該知事と関係市町村に連絡・了承を取ってから実行に移すものです。
その地域を知らない”国”があれこそ指示することはできません。国が行うのは災害が起きた後の支援です。
いまの段階で国の責任をいうならば、過去に議論された国家プロジェクトとしてのダム・堤防関連予算が適切だったかどうかです。

我々日本人は3・11の大津波のとき、三陸地方に伝わる〈てんでんこ〉という古い言葉を知りました。
私が想像するに、これはおそらく”手前で行こう”、つまり”めいめいで判断して行動しよう”という意味だと思いますけど、地域のなかで”自分の身は自分でなんとかしよう”というコンセンサスを持つことで、全体の生存率を上げ、誰かが率先して逃げることで他者の非難を促す効果があるわけです。
しかも、互いがコンセンサスを持っていることで、災害後に生存者が犠牲者に対して自責の念を感じにくくもなるともいわれています。

また、この”てんでんこ=めいめい”は、個人だけではなく地域をも指しているそうです。
災害に対しては国や県を頼るのではなく、地域でなんとかしようという決意の表れというわけです。
自分→家族→地域、そういう小さな単位で考え、行動することを昔の日本人は教えてくれています。
最大の防災というのは”誰かのせいにしないこと”なのでしょうね。
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(私が何年か前に被災したときは、数日間行政は何もしてくれませんでしたけど、家族や地域のひとたちで協力してなんとか凌いだものです。そんな経験から行政にはあまり期待していません。)
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