FC2ブログ

豊田市の小1熱中症死亡事件には警察が介入すべき

介護放棄や児童虐待による死亡事件というのは、その多くが惨たらしいものであるだけに、ニュースを聞くたびに暗澹たる気持ちになるのはいうまでもありませんが、それがいまの日本では珍しいものではないことがまた悲しいですよね。
その背景としては、高齢化社会による介護の限界、ひとり親家庭の増加、格差社会などといった社会情勢が考えられるかもしれませんし、ただ単にこれまでもあったものが顕在化しただけなのかもしれませんが、ともかく行政や地域によるサポートと監視が必要なのでしょう。

ちなみに介護放棄罪や虐待罪という罪状は存在せず、事件になるときは〈保護責任者遺棄致死罪〉となります。
これは子供やお年寄り、身体の不自由なひとなどといった保護を必要とするひとを、それをする責任のある人間が正しく面倒を見なかったがために死亡させた場合の罪というわけですが、ことが発覚した当初はいわゆる不審死と判断され、その後の警察の捜査の結果、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕という場合が多いようです。
捜査にも割と時間がかかって、たとえば2015年の宇都宮市の保育施設での事件は施設長らの逮捕までに1年、今年(2018年)6月に目黒区で起こった虐待死事件も両親の逮捕までは3ヶ月かかりました。

我々一般人からすると、どうしてもこの期間が長すぎるように感じられます。
そもそも時間がかかりすぎれば、”口裏合わせ”や”証拠隠滅”によって事件が解決しにくくなるはずですよね?
もちろん警察にしたら家庭内の事件は”民事不介入”の原則があるせいで動きづらいのでしょうし、保育施設にしても管轄が地方自治体だったり厚生労働省や文部科学省だったりするので手を出しづらいのかもしれませんが、犯罪は犯罪なのですから勇気を持って捜査をして欲しいものです。
”見逃されている事件”があると思うとぞっとします。

また、その”犯罪が見逃されている”でいえば、学校こそがその本丸でしょうね。
日本の学校では暴行・傷害・恐喝・名誉棄損といった刑事事件が”いじめ”とやらいう曖昧な言葉に置き換えられて隠蔽されている他、教師によるパワハラや暴行・傷害も”体罰”といってごまかされ、警察はななかなか介入できません。
これは教育の自由や学校の自治というの建前が障壁となっているわけですが、治外法権が与えられているわけではないのですから、不法行為があれば警察が介入すべきですし、国民の総意としてそれを後押しすべきです。
(児童・生徒から教師への犯罪行為にも司法が介入すべき。)

私が怒りにも似た感情でそう書くのは、昨日7月17日に起きた愛知県豊田市の〈小学1年生熱中症死亡事件〉が理由です。
豊田市教育委員会のよると、17日に市立梅坪小学校の1年生4クラス合同の野外学習が行われ、午前10時頃に学校から1キロほど離れた公園まで歩いて行き、虫取りなどをしてから11時半頃に学校に戻ってきたところ、ひとりの男子児童が意識不明の重体となり、その後、死亡してしまったというのです。
死因は熱中症のうちでも重度とされる〈熱射病〉だそうです。

名古屋地方気象台によると、この日は愛知県全域に高温注意情報が出されており、11時頃の豊田市の気温は33.4度に達していたというのに、野外学習を強行する意味が私にはわかりません。
記者会見した学校長は「校外学習は毎年この時期に行う恒例行事であり、これまでは大きな問題もなかったため、気温が高いなかでも中止という判断に至らなかった。結果として判断が甘かった」と嘆いていましたけど、この学校長は気象条件よりも慣例やスケジュールを優先するのですから、なんとも”先生らしい先生”としかいいようがありません。
私などは中止にするか朝方の涼しいうちに時間変更すればいいと思うんですけどね。

それでも強行するならば、児童の体調をしっかり管理し、水分補給や日除けの準備を常よりも手厚くすべきした。
しかし、学校長の説明によると、男児は行きの段階で「疲れた」と漏らし、集団から遅れていたにもかかわらず、担任教諭は手を引いて公園まで連れて行ったというのです。
これはもう完全に体調不良のサインなのですから、行きの時点で学校に戻すべきでした。
熱射病というのが本当だとすると、様子もおかしかったはずです。
それを見てもなお集団行動を優先させていたとすれば、担任教諭もまた慣例主義とスケジュール至上主義に凝り固まっていたのかもしれません。j本当に残念です。

いまわかっている事実関係だけを見るに、これは業務上過失致死罪に当たると思われますし、重過失致死罪かもしれません。
今後は高温注意情報が出るなかで校外学習を行ったのが適切だったのかどうか、熱中症対策がきちんと行われていたのかどうか、児童の体調管理が適切だったのかどうかが焦点になるでしょう。
ただし、これは引率教諭(4クラス合同だそうなのでおそらく4人以上)の話を鵜呑みにした場合です。

日本では学校で起きた事件・事故というのは、まずは教育委員会が調べることになっていて、今回の豊田市のケースでも豊田市教委が引率教諭らから話を聞き、その内容を発表しているわけです。
しかし、常識的にいって、”事件の被疑者の話”のみを事実として認定するのは正しいやり方ではありません。
そこにはなんの客観性もありませんし、都合の悪いことを隠している可能性も否定できないからです。

担任教諭は男児の状態について危険性が高くないと判断したようですが、それが本当かどうかはわかりません。
ひょっとしたら熱中症でふらふらしているのを無理矢理歩かせたのかもしれないのです。
教諭側からすると、途中で男児をひとりだけ帰すとなれば、誰か付き添わなければなりませんし、野外学習の段取りは大きく狂ってしまうので、”無理にでも一緒に連れて行きたい”という気持ちになってもおかしくはありません。
その結果、男児を死なせてしまったとすれば、過失の域を出て保護責任者遺棄致死罪の可能性も浮上するといっていいでしょう。

こういう捜査はやはり警察に任せるべきなんです。
引率教諭は複数いたわけですから、そのひとりひとりを事情聴取し、証言に食い違いがあればそこを攻める。そういうのは捜査のプロが上手いに決まってます。この6月1日から日本でも司法取引が出来るようになったわけですから、それを利用してもいいかもしれません。
また、公園までの道のりで、児童の様子が防犯カメラや車載カメラに映っていないかどうかも徹底的に調べるべきです。明瞭に映っているデータがあれば、それこそが事実になります。
口裏合わせや、映像が消去される期間を考えれば、警察はすぐにでも動くべきなのです。

…こう書いていると私が”担任教諭を犯人扱いしている”ように聞こえるかもしれませんが、事実関係を明らかにすることは教諭を守ることでもあるんです。
もし本当に児童の体調がよくわからなかった、学校に戻ってから急変した、というのであれば、過失致死における教諭の責任は軽いものになります。
逆に事実をあやふやなままにしていては、周囲や世論の疑心だけが膨らみ、殺人犯扱いされかねません。
いまはネット社会ですしね…。

ともかく、学校のカリキュラムのなかで児童が死亡するなどあってはならぬことです。
亡くなった児童のご家族の心中を思えば不審な点を洗いざらい捜査すべきですし、そうでなければ他の児童の保護者だって安心して学校に通わせることはできません。
学校を聖域にするのはもうやめましょうよ。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード