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東京五輪に向けて、アンチ・ドーピングと治安対策の強化を

2020東京五輪の日程も発表され、気分も盛り上がってきたと同時に暑さ対策も気になる今日この頃ですが、五輪開催国としてちょっと気になるニュースがありました。
それはユニバーサル陸上部の元選手である中村萌乃さんのドーピング発覚。
これによってユニバーサル陸上部は昨年2017年の全日本実業団対抗女子駅伝での優勝が剥奪となりました。

「日本人選手はドーピングをしない」なんていわれていたのも、もはや過去のことで、ここ最近は本当に多いですよね。
記憶に新しいところでは今年2月の冬季五輪ではショートラックの齋藤慧選手が大会直前に陽性反応を示して選手村から追放、5月に大きなニュースになった水泳の古賀淳也選手などは実績のある選手なだけにとても残念でした。
このほかにもレスリングやフェンシングでも発覚していますけど、いまのところどの選手も「意図的ではない」として処分の軽減を訴えたり、実際に軽減されたりしているように、どうやら禁止薬物入りの薬品やサプリメントをそうとは知らずに摂取したケースがほとんどのようです。
むろん、自分の体に入るものはしっかり管理するのが現代アスリートの責任ですから、「うっかり」で許されるものではありませんし、一度陽性が出ればどうしても”疑惑”は残り続けるものです。
東京五輪に向けて、選手にはいっそうの自覚を促したいですよね。

ちなみに上記の中村萌乃さんのケースは、「婦人科系の疾患の治療のために通院しており、そこで投与された薬に禁止薬物が入っていた」というのが本人からの説明でした。
通常ならばアスリートは医師に対してドーピング検査のことも含めて相談するものですが、中村さんは「疾患が婦人科系のものということで、なるべく自分の素性を知られたくないという気持ちがあり、お医者様に対して自分が競技者であることを伝えていなかった」そうです。
陽性反応が出たメテノロンは筋肉増強作用のある物質ですが、婦人科系の治療にも用いるので、中村さんの説明はある程度筋が通っていますし、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)もカルテ等は調べているでしょうから、まずは信じたいところです。
ただ、「医師に対して、素性を知られたくない」という部分はよくわかりません。
”チームに対して、婦人科にかかっていることを知られたくない”ならばわかるんですけどね…。

中村さんは今年1月に競技から引退し、3月にはユニバーサルも退社しているとのことですから、この問題はおそらくあまりメディアでは騒がれることなく収束するのでしょうけど、色んな問題が残っていると思います。
ここからは中村さんの説明が真実であることを前提に書きますが、女性アスリートが婦人科系の疾患の治療でドーピング違反になってしまうのは、とても悲しいことであり、将来的には絶対になくさなければならないことです。

今回のケースは中村さんに一義的な責任があるのは間違いありませんが、彼女がその疾患についてチームに相談しなかった、できなかったことにも焦点を当てるべきです。
ユニバーサル陸上部は小出義雄監督の佐倉アスリート倶楽部と提携していて、実質的にはそれらしいんですけど、公式HPのスタッフ欄は男性ばかりで、女性はひとりもいません。
普通に想像すれば、女性選手は婦人科系疾患のことをチームに相談しにくいのではないでしょうか?
日本は女子駅伝が盛んなため、企業の女子陸上部もたくさんありますし、女性監督、女性スタッフを揃えているところも確認できますが、すべてがそうとは限りませんよね。
これは陸上界だけではなく、日本のスポーツ界としても、女性アスリートを心身ともにサポートする仕組みを作って欲しいものです。

また、引退に至ったこととドーピング違反が関係しているのかどうかも気になるところです。
”意図的ではない”ことが立証されれば競技連盟からの処分期間は短くなるものですが、所属チームがそれ以上の厳しい処分を科していたとすれば、それはアスリートの権利や立場を軽視するものだともいえますからね。

…そんなことを考えていたら、ショッキングな訃報が飛び込んできました。
あのデニス・テンがアルマトイで暴漢に襲われて亡くなったというのです。
彼はソチ五輪で銅メダルを獲得したカザフスタンの英雄であり、今後はカザフスタンのみならず中央アジアの冬季競技を引っ張ってゆく大きな存在になるはずでした。
そんな男がわずか25歳で未来を絶たれるなんて。
あの端正な滑りがもう観られないなんて。
信じたくありません。
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