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もう信濃毎日新聞元記者と呼ぶしかない

私の住む長野県の地元紙『信濃毎日新聞』といえば、松本サリン事件のときに”冤罪報道”を先導したことでつとに知られていますが、最近ではフリーじゃナリストの”安田純平氏”のおかげでもっと有名になっているような気がします。

安田氏は大学卒業後の97年に『信濃毎日新聞』に入社したものの(出身は埼玉県・大学は東京都)、「イラク戦争を取材したい!」という地方紙の記者としては埒外の希望を上司に訴えてそれを無下にされると、会社を辞めて(03年)フリーランスでイラクに渡るという猪突猛進の人物のようですが、イラクでもどんどん深入りしていって軍や警察に何度か拘束されたというのですからなかなかのものです。

そんな安田氏の名が世に轟いたのは、04年にイラクの武装勢力に拉致された事件です。
安田氏(+もうひとりの活動家)は、この前に武装組織に拉致されていた日本人3人の足取りを追うために動き回っているところを拉致され、日本国内の一部からは「ミイラ取りがミイラになった」との批判も巻き起こりました。
そして日本政府の尽力があって数日で解放された安田氏でしたが、記者会見では政府への感謝や心配をかけた日本国民への謝罪よりも、”イラクへの自衛隊派遣への反対”といった政治色の強い発言や、国内で起きていた”自己責任論”への反発に終始し、そのことが多くの日本国民をドン引きさせたのも記憶に新しいところです。
『信濃毎日新聞』での安田氏の上司は、安田氏の危険を顧みない取材活動で”信毎の看板”が傷つくことを憂慮していたといいますが、先見の明があったといっていいでしょう。

その後、少しは懲りたのか危険地帯での取材を避けているようにも見えた安田氏でしたが(イラクが徐々に安定してきたことも)、シリアで内戦が起きると、悪い虫がうずいたのか12年頃からはそちらを新たなターゲットにします。
危険地帯に身を置くことにジャーナリストの本分なのかもしれませんが、我々にはよくわかりませんね。
また、普通のジャーナリストならば1度拘束されれば、身を慎んで2度目はないものですけど、安田氏にはそんな常識は通用せず、15年に行方が掴めなくなったかと思うと「シリアの武装勢力に拘束されたようだ」という噂が流れ始めます。

そして16年3月になると、武装勢力が許可したと思われる安田氏らしき映像がSNSで公開され、そこで安田氏とみられる人物は、自分が拘束されていることを仄めかすと同時に、私の国(my country)がそれに対して無関心だと”英語”で苦言を呈していました。
しかし、これを受けた日本政府は「映像を精査する」とし、仮に犯人側と交渉することになっても「身代金は支払わないという方針に変わりはありません」と述べるに留めるという素気無い応対。
すると犯人側が慌てたのか、5月には「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と書かれた紙を持つ安田氏(確定)の映像が公開されたわけです。
なかなか緊迫感のあるキャッチボールでした。

ちなみに、テロ組織に対して”身代金を支払わない”というのは国際的な原則です。
多額のマネーによってテロ組織が強化されると同時に、将来に渡って拉致事件を誘発してしまうからです。
16年の新聞報道では、安田さんを拘束している犯人グループは1千万ドル”を要求していたというのですからシャレになりません。
ただ、迂回献金ではありませんが、イスラムの聖職者協会などに謝礼を払って仲介してもらい、人質を解放してもらったケースは世界的にもいくつかあります(日本のイラク人質事件もそう)。

しかし、安田氏のケースでは日本政府はそういう方法での解決にも積極的でなかったのか、安田氏が解放されることはなく、17年、18年と時間が過ぎて行きました。
そして、この7月上旬、新たな映像が報道され(撮影は17年10月とのこと)、そこでの安田氏はやややつれた様子で、「私のことを忘れないで欲しい、諦めないで欲しい」という”英語”のメッセージを残していました。
多くの日本人が忘れかけていたかもしれませんが、日本政府は忘れていなかったと信じましょう。

さらに7月中旬には一部メディアが18年6月撮影とされる安田氏の映像を入手し、安田さんの生存が確認されると、そこから間もない7月31日、同月25日に撮影されたという最新映像が公開され、そこで武装勢力に銃を突き付けられた安田氏は”日本語”で、「とても酷い環境にいます。いますぐ助けてください」とかすれた声で訴えていたわけです。
かなりの衝撃映像だったといっていいでしょう。
これで”安田さんを助けなければ!”という世論も盛り上がるはず!

…と思われたものの、その最新映像で、安田氏が「私の名前はウマルです。韓国人です」と自己紹介していたことで大混乱が生じてしまいました。
映像の人物は間違いなく安田純平氏とされる人物です、100%そうでしょう。
それが「ウマル」というイスラムのひとのような名前を名乗っただけではなく、「韓国人」だといっているんです。
ちょっと理解に苦しみます。

もっとも、よくよく思い返してみると、拘束後に安田氏から発せられたこれまでのメッセージのなかには一言も「日本政府」とか「日本国」という単語はないんです。それは最新映像でもそうです。
しかも、その後報道された安田氏の自筆とみられるメモ(英語)では、”Junpei Yasuda”は仕事上の名前であり、本名は”Junpei Yamamoto”だといい、妻から呼ばれるニックネームは”Paku Hottoku”だと書かれているのです。

彼はいったいどこの国のひとなのか、そしてどこの国の政府に対して「助けて」といっているのか。
それがわからなくては我々としても反応のしようがありません。
日本国籍だった山本純平ウマル氏も、その後、他の国籍を取得したのかもしれません。
すると、日本の国籍法では「日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。」(11条)とあるので、日本人ではなくなってしまうわけです。
また、そうでなくても、山本純平ウマル氏は自らを「韓国人」だとしているわけですから、心はすでに日本から離れていってしまったのでしょう。
日本政府は人道上の観点から、韓国政府と連絡を取った方がいいかもしれません。

それにしても、自称ウマル氏をどう呼ぶかがややこしすぎます。
ここは”信濃毎日新聞元記者”がわかりやすいかもしれませんね。
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