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まだまだアイスコーヒー

季節の変わり目に体調がおかしくなるというのはよくあることですが、人間の身体というのは自分で意識するよりも環境の変化に敏感なものです。
2018年の猛暑もようやく落ち着き、私の身体もホットコーヒーを欲するようになってきました。
アイスコーヒーが奏でる氷の音も、もうそんなに聞くことはなくなるでしょう。

そのアイスコーヒーですが、子供の頃、とある喫茶店の店員さんに「アイスコーヒー用の豆というのがあるんだよ」といって、黒くギラついた豆を見せてもらったことがあります。
見た目だけでアイスコーヒーって感じでしたから、種類そのものが違うと思ったものです。
しかし、いま考えてみると、”種類”が違うのか”焙煎”の度合いが違うのかは判然としません。
小さかったのでその質問をする知識もありませんでした。

一般的にアイスコーヒーは”深煎り”なので、ホットのそれとは焙煎の度合いが違うのは間違いありませんが、使われる豆の種類はアラビカ種(ホットでは主流)だけではなく、ロブスタ種の場合もあるんです。
アラビカ種の方が香りも味もいいとされているので、”こだわりのお店”のアイスコーヒーはたいていがアラビカ種のみやアラビカ種主体のブレンドですけど、市販のアイスコーヒーボトルなんかでは安価なロブスタ種が主流です。
市販品でもちょっとお高いやつは、ラベルに「アラビカ種~%使用」みたいなことが書いてあるので、注意してみるといいかもしれません。

ただ、日本のコーヒー好きのなかには「アイスコーヒーはロブスタ種を使わなきゃ」という声もあるんです。
ロブスタ種はアラビカ種に比べて味も匂いも苦味も強いといわれますが、それがアイスコーヒーに適しているというわけです(複雑な香気をつけたいのであれば、何割かのアラビカ種を加える)。
そして、実はこの考え方は世界標準なんです。

現在の日本の一般的なアイスコーヒーは、深煎りの豆を細引きにし、それを濃い目に淹れ、氷に注ぐなどして一気に冷やしたものです(※すぐに冷まさないと濁ってしまいます)。
これが広く飲まれるようになったのは、冷凍庫付の冷蔵庫が発売された1960年代だと推察されますが(喫茶店でも氷が作りやすくなったことでしょう)、戦前などは瓶に注いで封をしたコーヒーを井戸水で冷やしていたそうですから、日本人の冷たいコーヒーへの執着はなかなかのものです。

ご存知の方もいらっしゃるように、日本でいうところの”アイスコーヒー”は世界ではとても珍しい飲み物です。
日本発祥の飲み物という説もあるくらいです。
コーヒーの本場アメリカで同じようなものが飲まれるようになったのは、スターバックスなどが市場に革命を起こして以降といわれています。
冷たいコーヒーでいえば、ヨーロッパでは水出しコーヒーか、アイスクリームを浮かべたようなもの、もしくは熱いエスプレッソを氷いっぱいのグラスに注いだものになります。
この”氷グラス付きエスプレッソ”こそ、日本のアイスコーヒーの源流ということができるでしょう。
そしてエスプレッソといえばアラビカ種とロブスタ種のブレンドなのですから、この点でも日本のアイスコーヒーは伝統に則ったものというわけです。

…こんなことを書いていたらアイスコーヒーが飲みたくなってきました。
肉体が求めるときもあれば、気持ちが求めるときもある!
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