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女子体操パワハラ騒動、大人って・・・

一昨日8月29日(2018年)の宮川紗江選手による記者会見によって、”暴力指導問題”から”体操協会幹部によるパワハラ”へと世論の関心が移った女子体操の大騒動ですが、今日、宮川選手のコーチだった速見佑斗氏が地裁への地位保全の申し立てを取り下げた上で、暴力指導への「反省」を表明し、「日本体操協会の処分を真摯に受け入れる」との書面を出したことによって、またまた様相が変わってきました。
宮川選手は、速見コーチの暴力は「処分されるほどのものではない」と訴えていただけに、2人の歩調が完全に乱れたといっていいでしょう。

速見コーチが変心した背景は色々と想像できますが、これは”大人”の判断だったと思います。
暴力行為自体は複数の目撃証言があり、速見コーチも宮川選手もそれを認めているわけですから、”程度”で争うのは不毛ですし、頑なに処分撤回を求めることで”暴力指導を肯定するコーチ”という評価が固定してしまいます。
速見コーチはオリンピアンを育てたほどなのですから手腕は確かでしょうし、まだ32歳と若いのですから、将来を考えたら反省して出直すのが賢い選択のはずです。
日本体操界としても速見コーチの前途を閉ざす必要もありません。

それにしても、今回不可解だったのは、速見コーチがいきなり東京地裁に訴えたことです。
暴力指導によって体操協会から無期限登録抹消処分を受けたのが不服ならば、まずは協会に再審査を求めるべきでした。
それでもダメならスポーツ仲裁裁判所や内閣府・文科省に訴えるのがスポーツ界の前例であり、それらをすっ飛ばして東京地裁というのはかなり過激な判断です。

これと同じことがいえるのが宮川選手の記者会見です。
彼女は「速見コーチから叩かれたり髪を引っ張られたことはあったが、暴力とは思っていない」と説明し、無期限登録抹消処分が重すぎるという考えを主張したわけですが、それは記者会見ではなく、体操協会に再審査を要求したり、仲裁裁判所や監督官庁に訴えたりするのが常識的な作法だったと思います。
また、会見での宮川選手は塚原千恵子強化部長や塚原光男副会長から「パワハラを受けた」と訴えていたわけですが、それもまずは体操協会に通報すべきですし、体操協会がそれを握りつぶす可能性を感じたならば、JOCや内閣府に告発すべきでした(ボクシング連盟がそうしました)。
それらをすっ飛ばしての記者会見というのは正しい選択とは思えません。
暴力指導と塚原夫婦からのパワハラをごちゃ混ぜにしたのもよくありませんしね。

ちなみに、同じ”宮川”である日本大学アメフト部の宮川泰介選手は、日大が内田正人監督の指示を否定し続けたことで、止むに止まれぬ形での記者会見でした。
今回と一緒にしてはなりません。

会見での”宮川紗江選手”は、塚原部長から圧力や脅しがあったという話をしていましたが、塚原部長とのやり取りはあくまで宮川選手の記憶のなかだったり、受け止め方だったりするわけです。
パワハラと断定するだけの具体性は乏しく、本人も「パワハラだと感じている」という表現でした。
そういう段階で、多くの記者を集めた会見で一方的に相手を非難するというのは、スポーツ選手としていかがなものなのでしょう?
18歳の若者の激しい感情は眩しくもありますが、私にはフェアだとは思えません。

逆に妙にフェアだったのが宮川選手に対する塚原夫婦の反論文です。
パワハラは否定しつつも、言葉の行き違いがあったといって宮川選手への謝罪をし、パワハラがあったかどうかの判断は第三者委員会に委ねるという適切過ぎる態度でした。
まったく眩しさを感じない”大人”の対応ですがね。

速見コーチの申し立て取り下げと、塚原夫婦の反論文によって、宮川選手の立場が微妙になってきたといっていいでしょう。
記者会見は本当に余計だったと思います。
宮川選手の弁護士や両親が宥めることはできなかったのでしょうか?
それが”大人”の仕事だったような気がしてなりません。
色んな意味でとても残念です。

とにかく、宮川選手が競技を続けられるようにだけは応援したいですよね。
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