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アイヌの鮭料理に興味津々

今年2018年の夏は記録的猛暑でしたから残暑の方もかなり不安でしたけど、私の住む長野市はここ数日ずいぶん熱さが和らいできて、昨日(9月1日)今日とクーラーのいらない日が続いています。
虫の音もよく聞こえるようになり、いよいよ秋の気配が漂ってきました。
店頭にも新サンマやブドウや梨が並び始め、夏の終わりを感じさせます。
8月30日から北海道でも鮭漁が解禁されたそうですから、もうすぐ秋鮭もやってくることでしょう。

それをどう食べようかあれこれ考えていたところ、北海道からおかしなニュースが飛び込んできました。
アイヌ系を名乗る〈紋別アイヌ協会〉の会員たちが、紋別市の藻別川で”無許可”での鮭漁を強行しようとして警察に止められたというのです。
紋別アイヌ協会側は「先住民族であるアイヌが伝統的に行ってきた漁に行政の許可は必要ない」という立場なのに対し、行政(北海道)の方は「許可を申請すべき」という態度だったわけです。

日本にはアイヌ以外にも伝統的な漁や猟が存在しますが、たとえば鵜飼やイルカ追い込み漁などは時期や場所や捕獲頭数に制限があり、許可を得たひとがそれを行います。マタギもまた獲物の種類や頭数が制限されていますよね。
また、興味深いところでは、皇室が将軍家や大名家から受け継ぐ形で行っている鴨猟は、その歴史的背景や知名度からすれば特別扱いされてもおかしくないのに、環境省が定めた狩猟期間や狩猟方法を守っているんです。
これらは”法治国家”のなかにある伝統漁・猟の正しい形といえるでしょう。

こう書くとアイヌのひとたちが無法者のようになってしまうかもしれませんが、正しい手続きのなかで鮭漁容認を求めている団体もあるんです。
それなのになぜ紋別アイヌ協会が今回のような強引なことをしたのか理解に苦しみます。
また、紋別アイヌ協会の会員たちがアイヌ伝統の銛であるマレクを使わずに、網を投げようとしていたのも不自然です。網ならばまず川に堰を作らねばなりませんが、その様子はありませんでした。
警察とのやり取りがテレビカメラにばっちり撮られていることでもわかるように、騒動自体をアピールすることが目的だったようにしか見えません。

ちなみにマスコミは、先月、国連の人種差別撤廃条約委員会で、日本政府に対して「アイヌのひとたちの土地や天然資源に関する権利が十分保障されていない」という勧告が出されたことと搦めて報じています。
”アイヌ差別”みたいな話にしたいのでしょうねえ。
紋別アイヌ協会のひとたちもそういう考えだったらとても残念です。

ただ、アイヌの鮭漁に関しては、その要望がなかなか通らないというのもまた事実です。
政府や北海道はその理由を説明していませんが、おそらく”アイヌの権利”の拡大を恐れてのことでしょう。
純血アイヌが存在しないといわれているなかで、アイヌ系として遇されるのは北海道アイヌ協会が「そう思われる」といって認定したひとたちになります。
これはあまりにも曖昧で、そういうひとたちに特別な漁業権を与えてしまえば、アイヌではないひとたちの不満が蓄積するのは容易に想像できますし、”不正アイヌ認定”が横行する危険性も考えられます。
”アイヌ利権”という言葉もあるように、アイヌの権利の問題というのはなかなか難しいといっていいでしょう。

私は、地域や民族の伝統というのは政治や利権の道具にすべきではないと思っています。
アイヌの鮭漁だって、〈財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構〉が2010年からその文化や技術を伝承する活動を行っていて、
そこでは恵みを神に感謝する儀式や、伝統料理の再現もあるそうです。
そういうものを観光資源として町おこしに利用するのが未来志向というものですし、平取町などはそれをやり始めているようですから、そちらを大いに注目したいですよね。

アイヌの鮭料理を食べてみたい!
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