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野球のワンサイドゲームに辟易とする

昨日(2018年9月4日)、日本を襲った台風21号は、25年ぶりに”非常に強い勢力”という冠がついていたことも頷けるような凄まじい暴威でした。
風速が40mを超える地域もあり、テレビニュースでは自動車がミニチュアのように吹き飛ばされたり、建物の屋根が薄紙のように剥ぎ取られる様子が流されていましたけど、本当に恐ろしいものです。
(私の住む長野県は台風の影響が少ないことで知られていますので、今回も大したことありませんでした。)

そんなニュースを眺めながら、台風シーズンもまだまだ終わらない、と身が引き締まる思いがしますけど、その後のスポーツコーナーでは高校球児の〈第11回U18アジア選手権〉とやらが大きく扱われていて、マスコミのみなさんはまだまだ夏気分なのかと少々違和感を覚えますよね。
しかも「日本の大勝!」「猛打爆発!」といって勇ましく紹介されている対戦相手が香港やスリランカ。
26ー0、15-0というスコアを見る限り、”試合”になっていたとは思えません。

そもそも野球は世界的に見ればかなりのマイナー競技で、アジアでまともにやっているのは日本と台湾と韓国くらいしかないわけです。
それなのに今回は8チームでの大会なのですから、頭数を揃えるためにレベル差が異常に広がってしまったのでしょう。
他国の対戦でも韓国41-香港0、台湾29-インドネシア0というラグビーのワンサイドゲームのようなスコアになってしまっています。
今回は8チームを2グループに分けてリーグ戦を行い、それぞれ上位2チームが決勝トーナメントに進出するというレギュレーションですが、日台韓が強すぎてグループリーグの必要性を感じません。
決勝もこの3ヶ国のいずれかが進出することでしょう。

この大会は来年のU18ワールドカップの予選も兼ねているとのことで、広く参加を募っているのかもしれませんし、アジアでの野球の普及という意味もあるのでしょう。
しかし、虐殺としか思えない敗戦を味わった香港やインドネシアやスリランカの選手・関係者のモチベーションは果たして無事なのでしょうか?
野球を辞めたくなった選手もいるんじゃないでしょうか?

普及という意味ならば、まずは中国(少し強い)とインドネシアと香港とスリランカとパキスタン(急遽欠場)でリーグ戦をして、そこで1位だったチームが日台韓と戦うという形にすべきです。
同じようなレベル同士で競った方が楽しいに決まっていますし、それを経て、強いチームと戦うことで、”上には上がいる”という目標に繋がるものです。
もっといえば、強豪国が他国を招く形の合同練習の方が交流や普及を促進させるような気がします。
最近の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)やアジア野球連盟(BFA)はアンダーカテゴリーの大会に積極的ですけど、野球の発展には貢献しているかどうか大いに疑問です。

そしてそれ以上に疑問なのは日本のメディアの姿勢ですね。
”甲子園のヒーローたち”で構成されたU18日本代表が合宿を始めたところからテレビや新聞で嫌というほど大きく取り扱っているものの、世間一般がこのU18アジア選手権に関心があるようには思えません。
しかも、その合宿の裏ではアジア大会で社会人の”日本代表”が決勝まで進んだというのに、ほとんど報道されていないのですから、かなり異常です。

この国の新聞・テレビは、自分たちが主催したり、資本関係がある野球しか興味がないんです。
そういうひとたちが、世界での普及・アジアでの普及なんて考えるはずもありません。
自分たちの利益ばかりを考えるワンサイドゲームなのです。
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