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”貴”から”隆”へ、新しいお父さんはいいひと

昨日9月26日(2018年)の貴乃花親方の”引退”記者会見は、あまりにも唐突だったことと、「協会からの圧力」という理由に具体性がなかっただけに、多くの日本人を戸惑わせたわけですが、最も戸惑っていたのは図らずも当事者のひとりとなった千賀ノ浦親方(隆三杉)だったかもしれません。

親方(部屋持ち)が廃業するということは部屋を畳むということであり、通常ならば所属力士や床山などの移籍先を決めてからそれがなされるものです。
手続きとしては、廃業を決めた親方が相撲協会がある国技館に赴き、退職届とともに所属力士等の移籍届(転出・転入)を提出するということになろうかと思われます。

ところが今回の貴乃花は”退職届”ではなく”引退届”のみを代理人に持って行かせ、それでもって廃業という形にしようとしたものの、協会からは「きちんとした書類がそろっていない」といわれて、受理されなかったわけです。
テレビなどでは「引退届も退職届でも同じことだろう」といって協会側を批判する声が多いようですが、古い組織なので先例にこだわっているのかもしれませんし、そもそも問題はそちらではなく”移籍に関する書類”がなかったことです。

25日午後5時からの会見で貴乃花親方は「所属の力士、床山、世話人は千賀ノ浦部屋に所属先を変更させてもらうことになり、千賀ノ浦親方の了承も取った」と説明し、千賀ノ浦親方には何年も前から「何かあったらそのときは頼む」と相談をしていたと語っていました。
それならばなぜ移籍に関する書類がなかったのか、かなり不自然でした。
それもそのはずで、この会見を受けて取材に応じた千賀ノ浦親方は「昼過ぎに貴乃花親方から電話があった。それまでは相談も受けていない」と答えているんです。
引退届は昼前に出されているはずですから、順序があべこべです。
これでは移籍の書類が間に合うはずもありません。

26日にはその千賀ノ浦親方自らが貴乃花部屋に赴き、そこで貴乃花親方とともに書類を作成したみたいなので(署名捺印)、移籍も具体的に進んでゆくのでしょう。
その際、報道陣に囲まれた千賀ノ浦親方は”前々からの相談”について、「呑んでいる席でちょっと聞いたことがある」といって、貴乃花親方との認識にズレがあることを戸惑いを隠せない表情で語っていました。
騒動の当事者のひとりになるとは想像もしていなかったのでしょう。
そんななか、貴乃花からの突然の要望を全面的に受け入れ、しかも頼まれている側なのに頼んでいる側の方に足を運ぶんですから、隆三杉(千賀ノ浦親方)はやっぱり”いいひと”です。現役時代からの印象は間違っていませんね。
貴乃花部屋の力士たちも新しい親方が隆三杉ならば安心というものです。

それにしても貴乃花は「弟子がかわいい、我が子のようなもの」と繰り返すならば、移籍先くらいしっかり決めた上で廃業すべきでした。
もし千賀ノ浦親方から断られたらどうするつもりだったのでしょう?
弟子が宙ぶらりんになるところだったんですぜ。

”改革者”であると同時に”父”であることにこだわっていた男が、その両方を放棄してしまったとすれば、これほど悲しいことはありません。
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