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貴乃花部屋消滅、なれ合いと協調

先月突然の”引退発表”をするも書類や手続きの不備などから相撲協会になかなかそれが認められなかった貴乃花親方ですが、今日10月1日(2018年)の理事会で正式に退職が認められ、ここに貴乃花部屋は消滅することになりました。
叔父である初代・若乃花が立ち上げた二子山部屋から続く”花田家”の輝かしい歴史にも終止符が打たれることとなり、多くの相撲ファンが寂しい思いをしていることでしょう。

その残念な思いというのは理事会のなかでもあったらしく、記者の取材に応じた八角理事長もそれを語っていましたけど、退職への異議については「なかった」というのですから、あっさりしたものです。
引き留めて欲しいというのが多くのひとの願いだったでしょうけど、相撲協会としてはそこまで努力をするつもりはないようです。
そもそも貴乃花自身も相撲協会と話し合う姿勢がありませんしね…。

それにしても、貴乃花がなぜ引退を決断するに至ったかという理由は本人の記者会見(9月25日)を聞いていてもちょっとよくわからないものがありました。
貴乃花は貴ノ岩への傷害事件(加害者は日馬富士)に対する協会の対応に納得がいかないと主張し、その主張を曲げるよう有形無形の圧力があったと語り、曲げねばどこの一門も自分を受け入れてくれない、一門に入らなければ協会から除籍されてしまう、と説明していたものの、協会は圧力や除籍を明確に否定しました。
貴乃花が圧力に関する証拠を提示するわけでもなく、協会も一門所属義務化に罰則を設けていたわけではないことから、貴乃花の”被害妄想”が騒動の原因ではないかと疑う論調もありますよね。

私も被害妄想説に賛成するひとりですけど、そもそも貴乃花というひとは現理事会をまったく信用していないように見えます。あいつらは悪いやつだから自分を貶めようとしている、そういう疑心が妄想を拡大させてしまっているのでしょう。
その疑心の根底にあるのはおそらく”ガチンコ×八百長”という角界の伝統的対立です。
ただし、これはガチンコ=正義、八百長=悪というわけではありません。
相撲でいう八百長というのは”思いやり”であり、今風にいうと”忖度”のことです。
同門や同学閥、同期や仲のいい力士同士で、相手が苦境にあったら、もしくは相手の昇進がかかっていたらどうするのか、ということですね。
また、大相撲全体のことを考えて、人気力士の星取というのも大切でしょう。
大相撲はひとつのファミリー、ひとつの興行ですから、力士や親方も色んな気配りをせねばなりません。

そういう”思いやり”というのは、よくいえば”協調性”ですし、悪くいえば”なれ合い”です。
ガチンコの貴乃花はその”なれ合い”が大嫌いなのでしょう。
だから大相撲ファミリーの一員であるはずの日馬富士を引退に追い込むことに躊躇がなかったわけです。
しかし”協調性”を大切にする多くの親方や力士たちはその貴乃花の考え方についてゆけなかった。
それが貴乃花を孤立させた原因ではないかと私は考えています。

ただ、現在の大相撲は、色んな不祥事を経て、公益財団法人として”土俵の正常化”が進み、明かな八百長相撲も影を潜めています。
白熱した取り組みも増え、貴乃花が目指していた方向に進んでいるのではないでしょうか。
貴乃花も八角理事長らの手腕をある程度認めてもよかったと思います。
そして、貴乃花親方の役目というのは、八角体制の”なれ合い”が加速し過ぎないようブレーキをかけることだったと思いますし、土俵正常化による怪我人増などの問題に対する改革案を考えることだったと思います。
一門所属義務化も「八百長の温床になる」と反対声明を出せばよかっただけのことです。

なれ合いと協調をわけて考えて欲しかった。
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