FC2ブログ

何刀流でもいいので、長くプレイして欲しいですね

「大谷、右肘再建手術へ」
NHKがわざわざ番組を中断して臨時ニュースを流したことには「やりすぎ」という声も大きかったわけですけど、9月30日(2018年)にシーズンを終えた大谷翔平選手は翌10月1日にトミー・ジョン手術(自己靭帯移植)を受けたようです。
この慌ただしいスケジュールには本人とLAエンゼルスが目論む早期復帰への強い思いが滲んでいるといっていいでしょう。
トミー・ジョンからの復帰には14ヶ月~16ヶ月ほどかかるのが通例なので、投手・大谷が見られるのは2020年からということになりますが、打者としての復帰ならば来シーズンも可能というわけです。

そんな今季の大谷選手は投手として4勝、打者としては2割8分5厘・22本塁打・61打点を挙げ、日本のメディアは「大成功!」「よくやった!」「新人王間違いなし!」と囃していますけど、本当にそうなのでしょうか?
肘の故障で投手は10先発止まりに終わってしまいましたから”二刀流”は挫折してしまったとしかいいようがなく、打者としても左投手に弱いという欠点を露呈し、打席も既定の502に遠く及ばない367しか与えられなかったのですから、これで及第点を与えてしまうことは、大谷選手の類まれな才能に対して失礼というものです。
ルーキーとしては十分な活躍は見せましたが、イチローはいうに及ばず、松井秀喜や城島健司、青木宣親の1年目には届かない成績だったというのが公正な評価ではないでしょうか。彼らは”守備”もしていますからね。
(※大谷選手は登板日とその前後は打席に立ちませんでしたけど、それを4打席に換算したとしても既定には届きません。これはかなり甘めの計算です。)

大谷選手に対する日本メディアの扱いは松井秀喜の1年目によく似ています。
多くの野球ファンは松井がメジャーでもホームラン王争いすることを望んでいたものの、ルーキーイヤーの松井はわずか16本しか柵越えが出来ず、大いにがっかりさせたものです。
それでもメディアは”フル出場”や”106打点”、”名門ヤンキースのクリーンアップ(5番)”という部分をフィーチャリングして「大活躍!」という印象操作を行っていたわけです。
これもまた日本球界をを代表するスラッガーに対して本当に失礼でした。

話を大谷選手に戻しますが、このルーキーイヤーで見えてきたものは明るい未来ではなく、厳しい未来です。
投手としてはトミー・ジョンに踏み切ったことで1年以上投げられないだけではなく、必ずしもいい状態で復帰できるわけでもありません。同じ手術を受けたダルビッシュ有を見ればわかることです。
しかも大谷投手は制球や球種で抑えるタイプではなく、身体への負担が大きい剛速球とスプリットで強引に抑えるタイプですから、復帰後は投球スタイルを変える必要も出てくることでしょう。
トミー・ジョンを受けた剛速球派は球速が下がるというデータもあるのですからなおさらです(ストラスバーグがそう)。

また、打者としては左投手への対策を練って行かねば真のホームランバッターへの道も見えてきません。左投手からのホームランはわずか”2本”ですからね。
今季は打率も長打率(5割6分4厘)もいい数字でしたが、これは左投手を避けていたからに他ならず、左右関係なく打席に立てば下がるのは必然です。
そして忘れてはならないのがトミー・ジョンは”野手”も受けることのある手術であり、術後の多くの選手が打撃成績を落としているという事実です。
DHだから影響がないというわけではないんです。

そのDH枠でいえば、早期復帰が出来たとしても、そこが大谷選手の指定席というわけではありません。
エンゼルスにはアルバート・プホルスという大打者がいて、今季1塁を守っていた彼ですが、膝の手術をしたので来季はDHでの出場が増える見込みなんです。
今季の打撃成績でいえば大谷選手が上回っているものの、プホルスは10年総額2億5400万ドルの巨額契約ですから、彼の扱いが優先されるのがメジャーリーグというものです。
そうなれば大谷選手の打席は激減するでしょうし、もっといえばメジャーから落ちてマイナーでプレイすることになるかもしれません。

ただ、仮にマイナー落ちしたって悲観することはなにもありません。投手としてのリハビリをしながら打者としても調整するとなればマイナーの方が現実的というものです。
大谷選手はまだ二刀流を諦めていないみたいですし、そんななかでDHとして早目にメジャー復帰するのは得策ともいえません。
左打ちの選手ですから右肘にデッドボールが当たる可能性がありますし、塁に出たあとの走塁(帰塁)でも肘を痛める危険性もあるんです。
焦って再手術なんてことになったら最悪です。
マイナーでじっくり鍛え直し、出来れば守備の練習もすべきでしょうね。
現在のメジャーリーグは”DH専門”の評価が極めて低いので、将来を考えたら守備は大切です。

このように、今後の大谷選手のメジャー人生は決して簡単なものではありません。
それに目をつむって無責任に囃したてる日本のメディアは本当にどうかしています。
失敗や苦境から這い上がるのもまたスポーツの醍醐味ですぜ。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード