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日本シリーズ延長問題、悪いのはプロ野球ではない

私の家族はテレビドラマを観るのが好きで、1クールに数作品を楽しんでいるのですが、ここ数日妙に機嫌が悪いと思っていたら、昨日(2018年11月1日)それが爆発したかのように悪態をついていたので何事かと思ったら、原因は”プロ野球日本シリーズの延長中継”でした。
テレビ朝日で放送されている『リーガルV』が開始数十分前になって急遽放送中止になったというのです。

プロ野球と他の番組の軋轢といえば、昭和や平成の初めを生きたひとにとってはお馴染みの光景です。
ナイターでレギュラー番組が中止になるのはもちろん、当時のビデオ録画は細かい設定ができなかったため、延長戦で予約録画が狂ってしまって番組の録画が尻切れトンボになってしまうなんてのも珍しいことではありません。
野球を好まない層にとってナイターは悪でしかありませんでしたし、その恨みがいまだに残っているひとも多いんじゃないでしょうか。

ただ、00年代からはナイター中継が激減し、最近ではほとんどテレビ欄に載らないので、この問題はほとんど聞かなくなりました。若いひとはプロ野球への恨みなどはわからないでしょうし、もっといえば〈ナイター〉という言葉そのものを知らないかもしれません。
そんな時代になったというのに、なぜまた軋轢が生まれたのか?
一番の原因は今回が日本シリーズだということです。
これを中継する際に日本プロ野球側とテレビ局側は”試合終了まで放送する”という契約を結ぶのが慣例になっているので、レギュラーシーズンのように午後9時に近づいたら「試合の途中ですが、間もなくプロ野球中継を終了させていただきます」といって無理矢理終わらせることができないんです。
プロ野球の試合は9回までだと平均で”約3時間10分”かかりますから、午後6時半開始の日本シリーズが9時に終わるはずがありません。
おそらくこれまでも日本シリーズは後番組に”ある程”度の影響を与えていたはずです。

しかし、今年はその程度が思っていたより大きくなってしまい、ついに多くにひとの不興を買ってしまったようです。
まず今年は10月27日(土)の第1戦が延長12回の戦いとなり、4時間28分もかかってしまったため、波乱の予兆はすでにあったのかもしれません。
この土曜と第2戦の日曜は後番組にドラマがなかったので何事もなく過ぎ去りましたが、30日火曜の第3戦も4時間近いゲームとなり、午後10時時放送の『中学聖日記』は40分遅れでのスタート。
TBSは9時からのバラエティ『マツコの知らない世界』を潰して1時間稼ぎましたけど、それでも足りなかったようです。
このドラマのファンのひとたちはイライラしながら野球中継を見守ったことでしょう。
視聴率も前週の6.2→5.4に落ちています。
(※追記:今回は連ドラへの影響について絞らせていただきますので、フィギュアスケートなどの番組へのそれはおいておきます。)

そして31日水曜の第4戦は割と早く終わったようでも3時間21分もかかっていて、『獣になれない私たち』の開始時間が10時→11時15分になってしまいました。
日本テレビが9時からの『今夜くらべてみました』を中止しなかったせいもあるでしょうけど、1時間15分の遅れってかなりきついです。イライラを通り越して視聴をあきらめたひともいるかもしれませんね。
視聴率も前週の8.1→6.7に急落してしまいました。
私の家族は録画によってイライラを回避していましたけど、あんまり面白いドラマじゃないみたいで、「観るのをやめるきっかけになった」といっていたので、もう録画した回もそのまま消去しちゃうかもしれません…。
こういうことがあると”視聴習慣”自体を損なってしまいますよね。

この流れで迎えた昨日11月1日(木曜)、ドラマファンの不安は最高潮に達していたと思われます。
なにしろこの日の第5戦の後には今クール視聴率ナンバー1の『リーガルV』が待ち構えていたんです。
試合の方はそれを知ってか知らずか白熱するシーソーゲームとなり、どう考えても4時間を超えるコース。
ドラマファンも2時間待ちを覚悟したと思います。
そんなところに飛び込んできたのが「『リーガルV』は中止させていただき、8日に今日の回を放送させていただきます」のテロップ。
ほっとしたひともいるかもしれませんし、頭にきたひともいるかもしれません。
いずれにせよ中止ならばもっと早く伝えるべきです。どうせ試合が延長するのは確実なんですからね。
テレビ朝日の判断は不誠実としかいいようがありません。

日本シリーズのようなビッグゲームになれば、継投も増えますし、一球一球のサイン交換も慎重になって試合時間はレギュラーシーズンよりも伸びるものです。
午後6時半開始で9時に終わるはずがないんです。テレビ局は最初から”延長ありき”で編成を行っているわけです。
しかし、、他の番組に迷惑をかけない方法もあるはずで、例えば試合を5時半開始にするとか、いっそのこと最初から放送時間を午後10時までにして、あらかじめ通常番組の中止を報せておけばいいんです。
今回TBSはそれをしていたので評価されるべきでしょう。
それ以外のテレビ局は怠慢としかいいようがありません。

また、忘れてはならないのが、こういうことがあった際、他番組ファンの怒りと恨みの対象となるのが”プロ野球”だということです。
昭和を思い出せばわかります。テレビ局ではなくプロ野球を嫌いになったひとが多いではありませんか。
試合中継についてはプロ野球側が新たな提案をした方がいいと思いますぜ。
嫌われ続けて視聴率が落ちてしまったら、最後の砦というべき日本シリーズの中継が危うくなってしまいます。
いまだってプロ野球は潰した番組より視聴率を取れるとも限りませんしね…。
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