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日産の気持ちもわかりますけど

11月19日(2018年)の電撃的な逮捕劇によって日本のみならず世界に衝撃を与えたカルロス・ゴーン氏ですが、昨日22日には会長を務めていた日産からもその任を解かれてしまいました。
日産内部からの告発による”有価証券報告書の虚偽記載”という容疑だっただけに、取締役会での解任決議は既定路線だったのでしょうけど、ゴーン氏は日産の親会社ともいえるルノーのCOEでもあり、ルノーは
「証拠が不十分」だとしてゴーン氏の地位を据え置いたことから、両社の対応は真っ二つに分かれました。
これは今後の両社の行く末を暗示しているといっていいでしょう。

それにしても、逮捕劇によって日本におけるゴーン氏の評価が一瞬で”英雄から悪人”に変わったのは戸惑うほどのスムースさです。
19日夜に開かれた日産の代表取締役・西川廣人氏の緊急記者会見は、ずっと前から用意していたようでいしたし、「有価証券帆酷暑に実際の報酬額よりも減額した金額を記載していた。同社の投資資金の私的支出し、経費を不正使用していた」と、ゴーン氏を全面的に断罪するような内容でした。
これを受けて、マスコミとジャーナリストたちが右へ倣えでゴーン・バッシングを始めたのも”日本ならでは”といった感じです。
”ゴーン氏の不正の事実”とやらがあることないこと語られていますけど、その情報ってどう見ても日産からのリークですよね?
また、「権力が集中し過ぎている」とか、「イエスマンばかりを側近にしている」とかいうゴーン・バッシングも甚だおかしなものがあります。
それの何が悪いのでしょうか?
経営者ならばその手腕が問われるべきであり、日産の経営状態が良ければ、ゴーン氏の独裁だって正しいはずです。
もちろん、コンプライアンスは順守しなければなりませんけどね。

だいたいマスコミやジャーナリストは、ゴーン氏が不倫したり、金遣いが荒かったのを前から知っていたくせに、”日産との関係”から口をつぐんできたくせに、ゴーン氏が逮捕されたら喧しいほどに囀るのですから、使命感とか気概とかないんでしょうか?
ゴーン氏の不正として報じられている内容も、海外4ヶ所で日産所有の高級住宅をタダで借りていた、家族の旅費や飲食費を日産の金で支払っていた、投資名目の海外子会社を作って自宅用の高級住宅を購入させていた、といったもので、正直いって罪に問えるかどうかもわかりません。
海外で働くひとがその家族に関する費用を会社側に負担してもらうことはそう珍しくありませんし、役員だって会社から住居の提供を受けることがありますし、住宅への投資だって会社に損をさせるとは限りません。
虚偽記載での逮捕というのは前菜のようなもので、主菜は特別背任罪なのでしょうけど、本当にその罪が問えるのか、私はちょっと疑問を感じています。
捜査に当たる東京地検特捜部はゴーン氏を塀の内に入れるに足りる証拠を握っているといわんばかりに自信満々ですけどね。
(※虚偽記載で逮捕されるケースの多くは売り上げや債務、持株数といった株式売買に大きな影響のある数字に関する不正です。役員報酬額での逮捕というのは聞いたことがありません。)

またここで興味深いのは、逮捕されてからのゴーン氏の言葉が一切聞こえてこないことです。
普通なら罪を認めているとかいないとか黙秘しているとか、検察からの発表があるはずです。
それがないのは本当に不可解です。
昨日22日、ゴーン氏の代理人が接見したそうなので、そちらから話が出てくるでしょうけど、早くゴーン氏の見解が聞きたいものです。

今回の逮捕劇はルノーによる完全支配の流れを察した日産側が、ルノーの手先であるゴーン氏を追い落とし、ルノーとの関係を改めるための第一歩というように見られていますけど、かつてルノーが倒産寸前の日産を救ってくれたことを忘れるたような振る舞いはいかがなものかと思います。
ゴーン氏だって日産を救った英雄であることは変わらないのですから、罪人であったとしても、最低限の礼を尽くした扱いをして欲しいものです。
私も国益の観点から日産がフランスの手に落ちることは望みませんけど、あまり無茶なことをすれば日本が世界から疑われてしまいます。
「やっちゃえNISSAN」もやりすぎちゃダメ。
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