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2018全日本フィギュア・女子SP、女王の高い壁

この2018全日本フィギュア・女子シングルの注目がGPファイナルを制した紀平梨花であることはいうまでもありませんが、忘れてはならない選手がいます。
それは宮原知子。
ここまで全日本では4連覇という無類の強さを発揮し、世界の舞台でも活躍を続ける彼女は押しも押されぬ日本女王であり、日本女子の金看板です。
その高い壁に若手たちが挑んでゆくからこそ、日本女子全体のレベルが上がり続けているといっても過言ではありません。
そしてその縮図こそが全日本。
今年もハイレベルな戦いを期待しましょう!

そうして12月21日に始まった女子SP、今季の日本女子は紀平・宮原・坂本花織の3人の力が抜きんでていますが、その下で虎視眈々と調子を上げてきているのが三原舞依。
世界選手権代表を勝ち取るためにもノーミスが欲しいSPでは課題の冒頭3Lz+3Tを上手く捌き、2Aもよし、スピンも丁寧に回り、なめらかな滑りで入った後半3Loの成功で大きな笑顔!
緊張がほぐれたのか演技もより伸びやかになってきて、ステップでは深いエッジのスケーティングで『洋上のロマンス』の世界に観客を引き込み、本人も満足したようなSP。
スコアは72.88(39.48・33.40)。
いつもは序盤に硬くなりすぎる三原さんですが、この日は割と勢いよく入ることができたのでいい流れが作れました。FSでもこれを続けたいですね。
スコアも3強にプレッシャーを与えるには十分!

同門の三原さんからバトンを渡される形でリンクインした坂本香織は、冒頭の3F+3Tはやや軸が膨らんだようになったものの、それにかまわずビッグジャンプ!スウィートスポットが広い!
どっしり伸びるスケートから幅のある2A、ときおり取りこぼすスピンも丁寧に回り、ステップでは滑りもより洗練され、『From my first moment』も自分のものになってきた様子。
いい流れのまま後半の3Loも鮮やか!凄いなここのジャンプ。
終盤はスピードの衰えぬスケートで存在感を膨らませ、2つのスピンもいい集中で仕上げてSPは75.65(41.08・34.57)。
注目が集まる全日本で、今季一番といっていい内容でした。
演技から発散される自信とパワーは他の選手と隔絶したものがありますし、いまの坂本さんは本当に強い。
初の日本女王が見えてきたかも!?

ここまで観てきた感じだと今大会は回転不足の判定が緩めで、GOEも甘め。
微妙な回転不足が勝敗を分けるのではなく、ある程度クリーンにまとめれば相応の点数が出そう。
つまりは実力勝負といったところ。
全日本の空気に負けず、自分の力を出し切れるか否かということになりそうです。

そして最終グループ、まず登場したのは樋口新葉。
今季は足の怪我があって思うような演技が出来ず、GPSもロシア大会を欠場した樋口さんですが、それも全日本に照準を合わせるためと思いたい。
『エナージア』に乗って元気よくスタートを切ると、ハメに行ったような2A、踊りで会場を沸かし、助走に緊張感のある3Lz+3Tも強引に決めた!
この成功で気を良くしたのか、足上げのスピンは爽快、大きく腕を揺すって入った後半の3Fも無事着氷(エッジは微妙)。
ターンを駆使する華やかなステップでは表情も生き生きとし、代名詞の面白い振り付けで大いに盛り上げ、最後はレイバックスピンで笑顔のフィニッシュ。
SPは72.63(38.79・33.84)。
ジャンプはまだ本調子とはいえないものの、身体は良く動いていました。あとはFSを乗り切れるかどうかですね。

”新女王”の期待がかかる紀平梨花はスタート前に靴のテープを気にするところがあり、集中しきれていないか。
冒頭は観ているこちらも緊張する3Aでしたが、惜しくも転倒。少し軸が曲がっていたか。ただ、抜けたりパンクしなかっただけよし。そこが今季の成長。
しかし転倒で動揺したのか、3Fで軸が大きく傾いて+2Tに。ヒヤッとしましたが、コンビネーションになっただけましか。
こうしてなんとも綱渡りの序盤ながら、シットスピンに乱れはなく、後半への助走もしっかりしていて、タノ3Lzも見事な飛翔!
足上げがスムースなスピン、小刻みなターンとフットワークのステップはちょっと硬さが目についたものの、振り付けを確実にこなす技術力の高さ。
最後も姿勢の美しいビールマンを見せた紀平さんでしたが、その表情はどこか混乱しているようにも見えました。
これが全日本のプレッシャーか。
SPは68.75(36.54・33.21・減点1)。
上位とだいぶ差がついてしまいましたけど、FSは”154.72”という凄まじいベストスコアを持っているのでまだまだ諦める必要はありません。
NHK杯を制したときもSP5位からの逆転でしたしね!

そしていよいよ最終滑走、堂々とした姿でリンクインしたのは女王・宮原知子。
GPFでは珍しくミスを連発して6位に沈み、そこから10日ほどで立て直せるかどうか、不安視する声もあったかもしれませんが、”全日本に強い”からこその4連覇です。
宮原さんはそれを証明するかのように冒頭の3Lz+3Tを思い切りよく乗り越え、的確なスピン、バレエジャンプで繋いでからの流れるような2Aという貫録十分の前半戦。
後半の3Loも切れ味鋭く成功させ、シットスピンはパキパキしたポジション、表情の演技から入ったステップでは力強くしなやか滑り。緩急もよくついていて精巧な出来栄えは「さすが」の一言。
最後は華麗なターンで繋いでからの完璧なビールマン。
息つく暇もない完成度の高い演技。
重圧のなかで自分のチカラを出し切る、これぞ日本女王。
『小雀に捧げる歌』ながらその風格は大鷲のようでした。
SPは76.76(36.22・36.22)。
やはり”強い宮原”がいてこそ全日本が引き締まる。
若手たちよ、束になってかかってこい!

というわけで、SPが終わり、首位宮原さん、2位坂本さん、3位三原さん、4位樋口さん、5位紀平さん、6位横井ゆは菜さん(ジュニアで立派)というFS最終グループが決定。
GPSで相応の結果を出していた山下真湖さん(9位)や白岩優奈さん(12位)が下位に沈んだ以外はまずまず順当な結果だったと思います。
ただ、上位は僅差ですから、最終的な順位の予想は本当に難しい。
宮原さんの5連覇がなるか、それとも新たなる女王が生まれるのか。
明後日を楽しみに待ちたいと思います!
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(※女子FSは1日空いて12月23日の日曜日です。注意が必要ですね。私も間違いそうになりました!)
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