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2018全日本フィギュア・男子FS(後)、門番を超えろ!

(続きです。)
2018年の日本フィギュアを締めくくる最終滑走は、ジュニアの島田高志郎くん。
怪我に苦しんだ昨季から一転、今季はジュニアGPFで3位に入るなど、シニアデビューへの階段を着実に上っている島田くんは、この全日本でもSPで3位(80.46)につけ、表彰台を見据えてのFS。ジャンプ構成も4回転2種を予定する挑戦的なものでした。
しかし冒頭4T予定が2Tに抜け、4Sのところも2Sに。
ちょっと力みすぎてしまいましたかね。
ただ、後半は3Lz+1Eu+3S、3Lo、3Lz、3F+2Tを連続で成功させ、修正力の高さを見せつけました。
FSは139.32(62.82・76.50)、合計219.78はジュニア勢トップの総合5位。
身体がまだ細くて、体幹もしっかりしていない島田くんですが、そこを鍛えてゆけばもっとジャンプも安定するはずです。
世界ジュニアでの健闘を祈ります!

この全日本では島田くん以外にもジュニアの活躍が目立ちました。
日本ジュニア王者の壺井達也くんはスピード感が持ち味の選手ですけど、FSでは3A2本の構成にチャレンジし、冒頭の1本目で転倒してしまったものの、次の3A+2Tを見事に決める気持ちの強さを見せ、後半ボーナスパートでも3Lz、3Lo+3T、2A+1Eu+3Sをきっちり揃えたのも見事でした。
スピンやスケーティングの技術も安定している選手で、下振れがないのがないのも強味ですね。
FSは144.92(74.92・71.00・減点1)、合計214.87で総合7位。

鍵山正和選手の息子・優真くん(顔がそっくり)は中学3年生ながら3Aはすでに修得済みで、FSでは3A+2Tを綺麗に決め、単独3Aは惜しくもステップアウト。
3回転でも膝が柔らかくていいジャンプを跳ぶ選手です。
スケーティングや身体の動きに癖がありませんし、これからガンガン伸びてゆくでしょうね。
ただスピンはもっと稽古せねばなりませんね。スピンは点数を下支えしてくれるので重要です。
FSは141.85(74.15・67.70・減点1)、合計216.36で総合6位。
ちなみに優真くんは小学生までは軽井沢で、いまの所属は神奈川県…。長野県民の私はちょっと悔しい!

そして今大会のジュニアで最も注目を集めていたのは佐藤駿くん。
中学3年の佐藤くんは、今年の全日本ジュニアのFSで”4T2本、3A2本という高難度構成”に挑み、4T+2Tで手をついた以外のジャンプを全部成功させるという離れ業をやってのけたんです。
それでSP6位からFS1位の総合2位という躍進をして、下手をすると優勝した壺井くんよりも目立っちゃいました。
中学生で4回転ってかなり規格外ですよね。
そんな佐藤くんは、この全日本でもSPは4Tを成功してからの3A転倒、3F+3Tでもミスが出て16位に沈み、またもやFSでの逆転を狙う展開に。
FSでは4Tで転倒するも、続く4T+2Tをしっかり降りて、そこからは3Lo、3A+3T、3A、3F+1Eu+3S、3Lzと全て成功するのですから驚きました。ジャンプ能力が尋常じゃない。
FSは140.06(80.70・60.36・減点1)、合計204.95で総合12位。
まだまだ色んな部分が荒削りですけど、ほんと凄い才能が出てきたものです。
全中フィギュアでの鍵山くんとの直接対決がいまから待ち遠しい!

ジュニアは女子の活躍が目立っていましたけど、いよいよ男子も競技レベルが上がってきたような気がします。
中学生で3Aを跳んで珍しがられるのはもう過去のことです。
これも高橋大輔や羽生結弦に影響を受けた子供たちが育ってきたということでしょう。
もちろん親御さんたちの頑張りはいわずもがなです。
私もひとりのフィギュアファンとして、スケートママ&パパへ心からの感謝を述べたいと思います。

こうして幕を閉じた男子シングルの表彰台は、優勝宇野昌磨、2位高橋大輔、3位田中刑事。
髙橋は順位だけでいったら世界フィギュア代表に選ばれてもよかったところですが、本人が「世界と戦う覚悟を持ち切れない」といって辞退。後進に道を譲る格好となりました。
私も国際大会での高橋を楽しみにしていましたけど、FSを観たあとだと「応援する覚悟が持ち切れない」という思いです。
やはりテンションの高い舞台で納得のゆく滑りをするには、もうちょっと時間が必要でしょうかね。

そもそも239.62で高橋が2位になるというのがちょっとおかしいんです。
髙橋本人も「まさか」といっていましたけど、これは刑事くんや友野くんがそれ以下のスコアになるなんて予想もしていなかったということでしょう。2人は大いに反省せねばなりません。
演技内容でいっても、高橋やジュニア勢の陰に隠れて、まったく目立ちませんでした。
刑事くんは世界フィギュアと四大陸、友野くんは四大陸への派遣が発表されましたけど、そこでは髙橋に「辞退してよかった」といわせる演技をせねばなりません。

それにしても高橋大輔です。
来季も続けることを明言したものの、「ジュニアの子たちも成長してくるだろうし、自分は世界フィギュアを狙える位置にはいないと思う」とも語り、どうやらまた全日本でいい演技をすることが目標になるようです。
いまの高橋は日本男子全体を考えるのではなく、あくまで自分の演技と向き合う求道者ということなのでしょう。
その存在は上を目指す若手にとってはある意味、邪魔者かもしれません。
しかしだからこそいまの日本男子には高橋が必要なのではないでしょうか。
髙橋を踏み台にするくらいの気概がなければ世界のトップを争えるはずがありません。
私には高橋が”門番”を買って出ているようにも見えるんです。
過去を超えてこそ未来はあるんです。

髙橋から歓声を奪ってやろうというくらいの若手が出てくるのを待ってます!
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