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2019アジアカップ、GLオマーン戦のじれったさ

2019アジアカップ・グループステージ第2戦は”勝ちか引き分け”で決勝トーナメント進出が決まるオマーン戦。
近年の日本代表はW杯予選などで頻繁にオマーンと対決しているものの、負けはないので気持ちにはかなりの余裕…といいたいところですが、大黒句柱の大迫勇也が臀部の怪我の影響で前日練習を休むという不安なニュースが。
そして試合当日1月13日のスタメン票にも大迫の名前が載っていません。
いまの代表には1トップを張れる選手は大迫以外おらず、前の西野ジャパンやいまの森保ジャパンの好成績は大迫の存在があってのものですから、まさに不安が半端ない。

ただ、試合が始まってみると、序盤から明らかな日本ペース。
オマーンは初戦で負けたことでここで勝ち点1以上が奪いにきたのか、守備に重心を置かなかったため、日本の攻撃陣はかなりやりやすそうでした(前のトルクメニスタンの5バックには手をこまねきました)。
開始2分の原口元気のシュートはバーを叩き、8分の南野拓実のそれは相手GKのファインセーブ、12分の南野のプレーも惜しかったあ。
大迫の代役で出場した北川航也もスペースを作る動きでチャンスを誘発していましたし、大迫不在は特に感じられないか。
また、この日はボランチに遠藤航が復帰し(冨安健洋は本職のCBに)、相棒の柴崎岳との息も合っていて、攻守に渡る中盤の安定感は前のトルクメニスタン戦とは比べ物になりません。
遠藤が戻ってきてくれて本当によかった。

ただ、なぜだか日本にゴールが生まれず、20分にはカウンターでピンチを迎えるなど、うサッカーではたまにある嫌な流れ。
それでも日本が飽くことなく押し込むと、27分にペナルティエリアに飛び込んでいった原口がPKゲット。
スローVTRで観ると相手の寄せはさほど激しいものではなく、位置もPAの内か外か微妙でしたけど、ここはラッキーということにしておきましょう。
そしてこのPKを原口がドスンと決めて、日本先制!

その後も日本は追加点を狙って攻めの姿勢を崩しませんが、相手GKが当たっていたこともあって得点が奪えずにいると、前半終了間際にオマーンが思い切った攻めをしてきて、最後は長友佑都の果敢なブロックで事なきを得るも、シュートが長友の”腕”に当たっているようにも見え、オマーン側が猛烈な抗議。
しかし、審判はPKを獲らず、これまたラッキーでした。

後半の立ち上がりは同点を狙うオマーンが圧力をかけてくるのに耐え(堂安律が削られる場面も)、それが凌ぎ終わったと判断したのか、森保一監督は9分に北川→武藤嘉紀という交代カードを切ります。
北川はスペースを作る動きはあったものの、ほとんどボールには触らず、シュートもゼロだったので、存在感はかなり希薄でした。
追加点がなかなか奪えたなかったのもやはり大迫不在の影響でしょう。
ただ、北川はプレイスタイル的には1トップの選手ではありませんし(エスパルスでは2トップ)、本人としても大迫の代役ではなく、大迫と組みたかったはずです。
せめて南野がゴールを挙げていれば黒子役として評価されたのでしょうけどね…。

そしてその交代した武藤はというと、なにをしたいのかよくわからないようなチグハグなプレイに終始し、攻撃陣が混乱していたように見えましたし、日本はチャンスらしいチャンスも作れないようになります。
森保監督はいったいどんな指示をしていたのか、武藤はそれを理解できなかったのか、遂行できなかったのか、はたまた指示があやふやだったのか、本当によくわかりません。

こうなると普通はオマーンのペースになるところですが、向こうもなかなかギアが上がってきません。
前半から格上の日本の圧力にさらされたせいで、早くもガス欠だったのかもしれません。
開催国のUAEとは隣国ということもあって、サポーターがたくさん詰めかけていたようですが、それもパワーにはならなかったようです。

そのように後半は互いにシュートもほとんどなく、ダラダラとした見応えのない展開。
エンターテイメントとしては無価値といっていい試合でした。
1-0で十分な日本が意図してそういう展開を作り出し、大会全体を考慮してスタミナを温存していたのだったら大したものですが、選手の様子や試合後の森保監督のコメントを聞くと、そうでもないようだったので、じれったさだけが残ってしまいましたね。

こうして日本はなんとか勝利を手にし、勝ち点6でGL突破が確定。
ただ、次の対戦相手のウズベキスタンは同じく2連勝ながら得失点では日本を上回っているため、引き分けならば日本は2位通過となってしまいます。
”日程・移動・対戦相手”という要素でいうと、首位も2位も有利不利はあまりないようですから、どちらでもいいのかもしれませんが、名実ともにアジアナンバー1になるためには首位通過が理想でしょう。
しかし、リアリスティックに考えれば、日本は控え中心のメンバーになる可能性が大(ウズベクも)。
優勝への全7試合を考慮に入れればそうなりますし、”大迫なし”を突き詰める必要もありますからね。

森保監督は親善試合の結果で評価を上げてきましたけど、この大会に入ってからは不透明な采配が目立ち、交代カードも上手く使えているとはいえず、サッカーファンやメディアからも疑問の声が沸々と上がってきているようです。
交代カードも、長丁場の大会なのに、初戦は1枚、2戦目も2枚というのも少なすぎますよね。
監督として国際試合やビッグマッチの経験が少なく、判断が硬直化しているのかもしれません。

森保監督にA代表を託した日本サッカー協会は”ジャパンズウェイ”とやらをその理由にしました。
これは”日本らしさ”や”継続性”を重視し、日本サッカーが一丸となって世界と戦うという意味であり、そのための意思疎通という面で”日本人監督”が適任だというわけです。
おそらく、そこには歴代の”外国人監督”が協会や選手と対立したことが苦い記憶として横たわっているのでしょう。
ようするに日本サッカーは摩擦や衝突から生じる新たな可能性よりも、”やりやすさ”を選んだわけです。

しかし、このオマーン戦の選手たちはやりやすかったのでしょうか?
特に北川と武藤は。
しかも、それは”これを続けていればいずれよくなる”というやりにくさではなく、ただ単純なやりにくさに見えました。
2人はチームの輪のなかから爪はじきにされていたといってもいいでしょう。
これはジャパンズウェイに反することのはずです。

決勝まで7試合というアジアカップはまさに総力戦です。
チームが一丸となれるかどうかの戦いです。
森保監督には、次からの試合で日本人監督の意味を見せて欲しいものです。
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