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2019アジアカップ・決勝T1回戦 24%でも勝てる!

”24%×76%”。

これは1月12日に行われたアジアカップ決勝トーナメント1回戦の日本×サウジアラビアのボール支配率ですが、日本がアジア勢との試合でこれほどまでにボールを持てなかったのは記憶にありません。
90分間のほとんどが日本陣内で行われていたので、カメラのスイッチャーは暇を持て余していたことでしょう。

ただ、もちろんこれには理由がいくつかあって、まずは近年のサウジがポゼッションにこだわるチームに変貌しているのに対し(以前は高速カウンター)、日本のポゼッション志向が弱まっていること。
次にこの試合の先制点は日本が前半20分(冨安健洋のヘッド)に奪っていたこと。
日本は守備意識が高くなり、たまに繰り出すカウンターでも前線に大迫勇也が不在だったことで、起点が作れず、攻撃が単発。大迫不在は攻撃の組み立てでもパターンを欠いていました。
気温30度という”暑さ”も攻めへの意欲を鈍らせたことでしょう。
そして審判の”笛”。
ラフシャン・イルマトフは長きに渡ってアジアナンバー1に君臨するレフェリーですが、中東UAE開催の
大会で、暗黒国家サウジアラビアの試合となれば、彼も人間ですから、笛の流れも変わるというものです。
森保ジャパンは”攻守・守攻の素早い切り替え”を哲学としていますから、ボールを奪ったところでファウルの判定をされてしまえば、手足を縛られたようなサッカーになってしまいます。

そんなわけで終始サウジのターン、日本は攻められっぱなしだったわけですが、不思議ほど脅威は感じられませんでした。
それというのも、サウジはボールを小気味よく繋ぎはするものの、日本ゴールに近づけば近づくほど迫力とアイデアが不足していて、支配率の割には決定機がほとんどないわけです。
まるで一昔前の日本ですね。小さい選手が連動しながらちょこちょこ動くのもそうです。
そして日本はサウジが小さな選手ばかりなのを狙い、先制点の場面ではCKから大きな冨安が代表最年少ゴールをヘッドで叩きこんだわけですが、これは日本がW杯でよくやられるパターンです。
ここでも逆なので本当に興味深い試合でした。

もちろん、攻められてばかりだと体力的にしんどく、日本は終盤に足をつる選手も多く、やはりアジアカップらしい死闘でした。
サウジは応援団も多く駈けつけ、最後まで粘りを見せていたので、テレビを観ていても本当に苦しかった。
そんななか、武藤嘉紀・原口元気・南野拓実・堂安律という攻撃陣はなかなか攻撃の形が作れず、”不可解な笛”もあって、フラストレーションが溜めながらも、守備とカウンターではよく走ってくれていました。
追加点を奪えず、攻撃時やプレス時の連動に欠けていたことから、彼らを批判する声もあるようですけど、これは彼らのせいではなく、大迫と中島翔哉というレギュラーが負傷で欠け(中島はチームから離脱)、チームとしての”役割分担”が狂ったせいです。
ボールを落ち着かせられる選手がいないとこんなに苦しいわけです。
本番というのは必ずしもベストな布陣を組めるわけではありませんから、仕方ない部分もあります。
そういう状況でも、彼らは彼らなりにやれることをやってくれたと思います。

そして守備陣はというと、GK権田修一がまずまず安定していたことと、ボランチの遠藤航と吉田麻也&冨安のCBコンビが堅固なトライアングルを形成していたことで、本当に頼もしかった。
いまの日本は引いて守ったらそう簡単には失点しないでしょう。
カウンターで裏を狙われたときだけが危険でした。
こういう日本の守備というのは過去にはなかったと思うので、かなり印象に残りました。
特に遠藤・吉田・冨安のトライアングルは私もお気に入りです。
この3人衆にもなにか愛称を付けて欲しいですね。

結局、試合は1-0で日本の逃げ切り。
したたかで逞しい日本でした。
攻め続けたサウジの選手たちが脱力したようにピッチにへたり込んで動けない姿には少し同情しちゃいましたけど、これもサッカーです。
日本も似た気持ちを味わってきました。

これでベスト8進出が決まり、次の対戦相手は今大会のダークホース・ベトナム。
力の劣る国ではありますがもちろん油断は禁物です。
しかし、中2日での試合ですし、ここで勇気を持ったターンオーバー(控え組起用)をすることができれば、その後の準決勝、決勝が楽になるのは間違いありません。

森保一監督の腕の見せ所ですね!
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