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野球に国際化なんていらない

野球の日本代表は、しばしば”代表ごっこ”と揶揄されることがありますが、2月18日に行われた代表発表などがまさにそれでした。
これは3月に行われるメキシコ戦に向けてのもので、稲葉篤紀監督から「東京五輪を来年に控え、その予選でもある11月のプレミア12を見据えながらチームを作ることをテーマにしました」との説明があったものの、選ばれたメンバーは所属チームでもスタメン未満の若手が大半であり、2軍編成といわざるを得ないのですから、五輪を見据えるもへったくれもありません。
今回の選手たちのほとんどが五輪に選ばれないのは確実です。

しかも、このメキシコ戦は、サッカーでいう国際Aマッチの親善試合でもなんでもなく、ただの”練習試合”なんです。
この試合の結果はランキングにまったく反映されず、記録も公式にはまったく残りません。
選手にも”元代表”の肩書はつきませんし、公式戦直前の調整試合でもありませんから、トップ選手たちを招集するのも難しく、若手編成になったのでしょう。
もちろん、対戦相手のメキシコの方もメジャー契約やメジャーキャンプに呼ばれている選手はひとりも入っていません。

ちなみに、野球の世界ランキングはトップ12がそのままプレミア12の出場権に繋がるので割と大事なものですが、そのポイントはワールドベースボールクラシック(WBC)とプレミア12、そしてU12~U23の5カテゴリーのアンダー世代の世界大会から算出されます。
ようするに、日本野球の世界での地位への影響でいえば、今回のメキシコ戦よりもU12の試合の方が重要なのです。

そんなただの練習試合のメンバー発表を、テレビ・新聞が大々的に報じて、”ごっこ遊び”の手助けするのですから、日本における野球というスポーツは本当に奇妙なものです。

しかも昨日21日、その代表ごっこに冷や水を浴びせるような発表がありました。
パリ五輪組織委員会が発表した追加競技に、野球・ソフトボールは入っていなかったんです。
これで2024年の五輪では野球は実施されません。
さらに、28年ロサンゼルス大会でも、開催地が推しているのはアメフトであり、ベースボールの可能性は低く、当分の間五輪とは無関係になりそうです。
(メジャーのレギュラーシーズンと時期がかぶり、トップ選手の出場が困難なせいでしょう。)

これで野球の代表戦はプレミア12とWBCに絞られるわけですが、残念ながらこれに熱心な国は皆無といっていい状態で、世界的に盛り上がる気配はまったくありません。
もともとメジャーリーグベースボール(MLB)のグローバルマーケティングの一環として始まったものですから、メジャーの存在がより広い地域に認知されたり、色んな国からメジャーを目指す選手が出てくることが目的なので、仕方ありません。
国際野球連盟(IBAF)もすでにメジャーの傘下に入ったような状態ですし、五輪からも見放されたいま、世界の野球は完全にメジャーに掌握されしまったわけです。
日本の野球ファンが望む”真の世界一決定戦”は、国際舞台では未来永劫やってきません。
メジャーリーグのワールドシリーズがそれなのです。

こうなると、日本野球はよりドメスティックな方向に舵を切るしかありません。
国際大会やメジャーなんて忘れて”昭和”の時代に戻るんです。
そもそも野球の国際化なんて、Jリーグやサッカー日本代表への危機感や羨望から生まれた悪あがきです。
国内の組織を一本化できないのに、国際化なんて不可能なわけですし、最初から無理があったんです。
たらればでいえば、90年代にIBAFに協力して国際大会を日本主導にし、”ドメスティックなメジャー”と”国際的な日本”というパワーバランスを構築すればよかったわけですが、それもできませんでしたしね。

けれども悲観することはありません。
日本野球は”ナンバー1スポーツ”の座に固執しなければ、日本国内で十分やっていけるだけの歴史と伝統を持っているんです。
ベースボールではなく、”野球”として生きていけばいいんです。
この際、ルールも日本独自のものを導入して、どんどん違いを見せてゆけばいいと思います。
オーストラリアに〈オージーボール〉という、ラグビーとクリケットを混ぜたようなドメスティックな人気スポーツがありますが、ああいうのを目指せばいいんです。

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