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平成最後の本場所に見直すべきこと

相撲を愛する昭和天皇によって国技の最高峰へと育てられた大相撲にとって、元号という区切りは、なにより大切なもののひとつであることはいうまでもありません。
この平成31年大阪場所は”平成最後の本場所”になることが確定していますから、この場所で活躍することはまさに時代に名を刻むことになります。
上位陣もその意識があるのか、珍しく誰も休場せず、白熱の戦いが予想されています。

優勝争いを引っ張るのは、おそらく横綱・白鵬と関脇・貴景勝。
白鵬の復活優勝なるか、はたまた貴景勝が大関昇進を優勝で飾るのか。
そして、忘れてはいけない元号の区切りでいえば、”平成生まれ”の最高番付にいる大関・髙安の悲願の初優勝にも注目したいところです。

そんな感じで期待が高まるなか迎えた今日3月10日の初日、貴景勝が素晴らしい内容で勝利を収めると、三大関(豪栄道・髙安・栃ノ心)も珍しく揃って白星を挙げるという締まった内容で、そのまま上位陣は盤石かと思われましたけど、結び前で波乱が。

横綱・鶴竜に挑むのは小結・御嶽海。
御嶽海は先場所からの左足の怪我が長引いて、場所前は関取との申し合いが出来なかったという不安な情報。
しかし、先場所も途中休場から再出場し、白鵬を撃破するなどして勝ち越すという離れ業をやってのけた御嶽海は、いい意味でも悪い意味でもなにをするかわからないところがあります。
いや、むしろ「不利」といわれたときほど強い、それがミラクル御嶽海。
この鶴竜戦でも押し込まれ、いなされ、態勢を崩すも、やや攻め急いだ鶴竜の突きをヒラリとかわすと、一気の逆襲で送り出し!
勝利インタビューでも、今場所の目標を聞かれ、「怪我をしないこと」という渾身のギャグ。
もうすでに怪我をしていますよね!

結びでは白鵬が余裕の内容で新小結・北勝富士を退ける上々のスタート。
平成最後の本場所は充実した15日間になりそうです。

そんななか、この初日では、復活を期す2人の力士にも注目が集まりました。
ひとりは2年半ぶりに幕内に戻ってきた豊ノ島。
3年前の大阪場所では関脇だった豊ノ島ですが、その年の名古屋場所の前にアキレス腱断裂の大怪我をすると、そこから連続休場を挟んで、転げ落ちるように番付が下がり、2年間幕下で過ごすことになってしまいました。
1983年生まれという年齢を考えれば、引退してもおかしくはありませんでしたけど、よく粘って復活してきたものです。
豊ノ島の不屈の姿勢にはただただ敬服します。
初日は白星でしたし、このまま勝ち越しが見たいですね!

そしてもうひとりは元大関の照ノ富士。
豊ノ島の番付の下がり方もあっという間でしたけど、照ノ富士はそれ以上の急落でした。
2年前は大阪場所・夏場所と優勝争いをした大関が、両膝の怪我や糖尿病の影響で休場を繰り返すと、そこからあれよあれよという間に番付を落とし、5場所ぶりとなるこの大阪場所ではなんと”序二段”ですぜ。
大関経験者が幕下以下で相撲を取るのは、史上初だそうです。
(※番付は、幕内→十両→幕下→三段目→序二段→序の口。)

西序二段48枚目となった照ノ富士は、相手がまだ駆け出しの力士(18歳の若野口)だけに、余裕で勝っていましたけど、動きはまだまだ本調子にはほど遠く、復活まではまだまだ時間がかかりそう。
本当はもうちょっと休みたいのだと思いますけど、休めば休むだけ番付が下がってしまうので、仕方なく出てきたのでしょう。

これは怪我をしたときの豊ノ島などにもいえますけど、番付が下がるのが嫌で、無理やり出場して怪我を悪化させるという力士は本当に多いです。
しかし、こんな馬鹿馬鹿しいことってありません。
実績のある力士というのは、しっかり休んでコンディションを整えれば、やっぱり強いんです。
そういう力士に下の方で相撲をさせたって意味がありません。
アマチュアで活躍した新人を〈幕下付出〉でデビューさせるという制度があるのですから、一定の実績がある力士が怪我で番付を下げたときだって、セイフティネットを設け、ある程度の番付から再スタートさせればいいんです。
そうすれば、怪我をじっくり治すことができるはずです。

力士というのは、協会にとっても相撲ファンにとっても財産なんです。
それを大切に扱わなくてどうするというのです。
元号が変わるのを機会に、ぜひ制度を見直すべきです。
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