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ピエール瀧逮捕、欧米を真似ればいいというわけではない

ピエール瀧さんといえば、90年代の初め頃に〈電気グルーヴ〉の一員として世に出てきたと思ったら、00年代からは役者としての活躍が目立ち始め、さらに10年代からはバラエティ番組の露出が増えたことで、最近ではすっかり売れっ子マルチタレントとしての地位を確立していました。
CMも含め、テレビで観ない日がないといっていいと思います。
そんな人物が”コカイン使用”で逮捕されたのですから、3月12日(2019年)の夜はメディアがひっくり返るような大騒ぎでした。
天国から地獄というのか、とにかく一夜にしてその立場が一転したといっていいでしょう。

日本では芸能人の犯罪が発覚した際は、出演中の作品の放送・公開が中止になったり、販売されているものが出荷・配信停止になったりするのが定例になっていますから、いままさにピエール瀧容疑者はメディアから姿を消しつつあります。
見られるのはワイドショーとニュースだけといっていいでしょう。
ピエール瀧容疑者は出演中のバラエティやドラマがたくさんありますし、公開を控えた映画や電気グルーヴとしてのツアーもあるので、逮捕の影響は計り知れません。
作品やツアーを待っていたファンが心底ガッカリしたというだけではなく、中止や撮り直しによる経済的損失もかなりの額になりそうです。
今後、ピエール瀧容疑者は罪を償うと同時に(本人もコカイン使用を認めているとの報道)、その損害を賠償せねばならなくなることでしょう。

そんななか、一部の有識者や芸能人がピエール瀧容疑者の作品が”お蔵入り”することを強く批判しています。
「薬物使用には被害者がいない」「作品に罪はない」というわけです。
まあ、そういう考え方もあるかもしれません。
しかし、犯罪は犯罪ですし(薬物使用から他の犯罪に繋がるケースも)、逮捕されたばかりの人間の姿や声が、メディア、特にマスメディアで普通に露出していたら、倫理的におかしいと感じるひとが一定数いるのもまた事実です。
むしろそちらの方が正論といっていいでしょう。

むろん、正論をいうひとたちだって、永遠にお蔵入りにしろとまでは思っていないはずです。
日本語には”ほとぼりが冷める”という絶妙ないい回しがあります。
ある程度の時間、たとえば刑期や執行猶予期間が終われば許してくれるひとも増えるのではないでしょうか。
ただ、テレビやラジオといった、不特定多数に向けた一方的なメディアの場合は、かなり長い時間の封印が必要かもしれません。
”見たくない人物”を突然見せられるというのはある意味暴力ですからね。

もちろんこのことはピエール瀧容疑者から仕事や居場所を奪うわけではありません。
音楽にしろ芝居にしろ、ファンを対象とした会場で行う分には誰も文句をいわないはずです。
芸能というのは、演じるひととお金を払うひとで成り立っているわけですしね。
もっとも、その公演の宣伝にマスメディアを使ってしまえば話は違ってきます。
ピエール瀧容疑者のケースでも、「映画は観たいひとが観るだけだからいいじゃん」という意見があるようですが、マスメディアでの宣伝や街中の看板やポスターというのは、不特定多数に向かってしまうので配慮が必要です。
表に立つ職業いうのは、高い地位や報酬の代わりに、重い責任が伴うのを忘れてはなりません。

ところが、マスメディアではそういう責任感が希薄のようです。
テレビの情報番組などではピエール瀧容疑者を擁護する雰囲気が強いように感じられます。
その理由はおそらく、ピエール瀧封印による経済的損失でしょう。
日本ではドラマだけではなく、映画の制作にもテレビ局が絡んでいますからね。

そして、そんな擁護のなかでちょっと気になるのは、有識者や薬物専門家なるひとが、「日本では薬物使用者は犯罪者として裁かれるが、欧米では被害者や病人として扱われる」と話していることです。
薬物使用者は逮捕するのではなく保護すべきであり、日本も欧米を真似るべきいうニュアンスです。
優しくて、もっともらしい意見ですね。

ただ、ここに見落とせない事実があります。
大麻・覚醒剤の生涯経験率でいうと、”先進的”な欧米諸国のそれは日本の10倍~20倍もあるんです(厚労省調べ)。
欧米と比べると日本は麻薬使用者が少なく、”奇跡の国”と呼ぶひともいるくらいです。
これは”使用者を犯罪者として取り締まっていること”と無関係とは思えません。

麻薬は世界的な問題ですが、日本が欧米を真似るのではなく、欧米が日本を真似た方がいいのかもしれません。
それにあわせて、ピエール瀧容疑者も瀧正則か畳三郎に改名して再出発したらどうでしょう。
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