FC2ブログ

監督途中解任はクラブの責任逃れ

今年(2019年)の初めにJ1のサガン鳥栖が、ルイス・カレーラス新監督の就任を発表したとき、たぶん多くのひとが「カレーライス!?」と、軽くお腹をぐうぐういわせながら戸惑ったと思いますけど、よく見てください、”カレーラス”です。
この名前に食いついたのは、サッカーファンだけではなく、3月には〈カレーハウスCoCo壱番屋〉とのコラボ企画が発表され、サポーターからの応募による鳥栖オリジナルカレーが夏場に商品化するとの発表がありました。
こういう企画大好き。

ちなみに、このカレーラス監督はFCバルセロナのユース出身で、トップチームに定着することはなかったものの、現役時代をスペインの数クラブで過ごし、引退後はコーチ業に転身し、監督としてスペイン2部のクラブで結果を残したあとは、1部でいくつかのクラブも任されたという経歴です。
しかし、1部ではなかなか結果を残すことができず、ほとんどが短期での途中解任。
そのせいか、46歳という若さのイケメン監督ですが、苦労が染みたような落ち着いた雰囲気をしています。

そしてこのカレーラス監督の就任を誰よりも喜んでいたのは、昨季の途中でサガン鳥栖に加入して、人生初の残留争いを経験したフェルナンド・トーレス。スペイン代表や欧州のビッグクラブで活躍したワールドクラスのスター選手です。
このトーレスとカレーラス監督はカレーラス監督はAマドリでの同僚で、気心が知れているといいます。
19年の鳥栖は「攻撃的なポゼッションサッカー」を掲げていたこともあって、トーレスもシーズン前は「今年が楽しみ」と語っていました。

ところが、今季の鳥栖は開幕から3連敗ののち、1勝と1分を挟んで4月は全敗という暗黒の連敗街道(リーグ戦)。
そして第10節の5月4日の大分トリニータ戦、そこにはカレーラス監督の姿はありませんでした(0-2で負け)。
当初はクラブから「体調不良」と説明があったものの、翌日に”退任”が発表され、事実上解任されていたことが明らかとなりました。
指揮を執ったリーグ戦の9試合の成績は1勝1分7敗。その間の得点がわずか”1”というのもかなりの結果です。
解任もやむを得ないといったところでしょうか。
コラボ企画の行方とトーレスのメンタルが本当に心配…。

今季途中の監督交代でいえば、ビジャ・イニエスタ・ポドルスキのVIPトリオを擁しながら下位に沈むヴィッセル神戸も、4月17日にフアン・マヌエル・リージョ監督が不可解な退任をしたばかりです。
公式には「家族関係」との理由が発表されていますが、”成績不振”が根本的な理由でしょうし、”オーナーの現場介入を嫌った”との噂もあって、あまりいい辞め方ではなかったことだけは確かです。
その後もチームは連敗地獄に陥っていますし、事実上崩壊状態ですね。

サッカーでは洋の東西を問わず、成績不振による監督の途中解任は日常茶飯事ですが、私は以前からこれに疑問を感じています。
シーズオフから作ってきたシステムや約束事、チームの結束などが一度リセットされ、そこからまた新たに作り直すなんて、時間が足りるはずもないと思うんです。
”監督解任ブースト”なんて隠語もあって、ショック療法で一時的に成績が上向くことがあっても、それが長く続かないことはデータでも証明されています。
たとえば、降格争いをしているシーズン終盤の残り数試合というところでは効果があっても、序盤・中盤では意味がないと思うわけです。
そういうタイミングでの監督交代によって好結果が出たというのはほとんどないはずです。

むしろ、昨季の名古屋グランパスのように、前半戦の不調(8連敗を含む15戦勝ちなし)を我慢して体制を維持した方が未来に繋がるように思えます。
チームのサッカースタイルを転換しようとしているならなおさらです。
今季の名古屋の好調はその我慢なしにはありえないものです。

そもそも勝ち負けはすべて監督の責任というわけではありません。
戦力的な限界がありますし、選手の怪我や不調などもあるでしょう。
もちろん、戦術に即した選手補強は編成の仕事です。
そして、”監督の手腕”に問題があったとしても、それは選んだクラブの方が悪いんです。
サガン鳥栖の竹原稔社長も「任命責任は感じている」とコメントしているようですし、シーズン後にはなんらかの決断をすることでしょう。

とにかく、現場に責任を押し付けるようなクラブは、絶対に強くならないと私は思います。
ここ数年のAC長野パルセイロの成績に歯噛みしながら辿りついた結論がそれです。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード