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川崎市登戸の事件に思う

昨日(2019年5月28日)の朝に起きた川崎市の無差別殺傷事件は、小学生とその保護者がスクールバスを待つという日々の何気ない瞬間が狙われただけに、社会に大きな恐怖と不安を与えました。
これは日常を破壊するテロ事件といっていいでしょう。
犠牲となられた方々とそのご家族に対しては、日本中が”他人ごとではない”と感じたはずですし、だからこそ強い同情と連帯の気持ちを寄せたはずです。
私も心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

今回は犯人が凶行後すぐに自殺したせいで動機はいまだ不明ですが、川崎市内の自宅からわざわざ電車で犯行現場にやってきていることから、スクールバスを待つ〈カリタス小学校〉の生徒と保護者を狙ったことは、おそらく間違いないと思われます。
バスの発車時刻も知っていたことでしょう。残忍で計画的な犯罪です。
メディアに出ている専門家は、犯人の行為を〈拡大自殺〉と解説していますが、小学校を狙ったケースでいえば、やはり01年の池田小事件が思い出されます。
この犯人は自殺はしませんでしたけど、”死刑を覚悟”していたことから、拡大自殺と解釈されています。
両方とも下劣極まりない考えをもとにした、卑怯極まりない犯罪です。

そして、我々が無力感を覚えるのは、今回の事件が児童を狙った犯罪への対策の隙間を縫ったものだということです。
池田小事件以降、学校現場では不審者対策に力を入れ、出入り口のチェックを厳しくするだけではなく、さすまたや防犯スプレーなどを準備し、警察関係者から防犯訓練を受けているところも少なくありません。
また、近年増えている登下校時を狙った犯罪防止のため、国は集団登下校やスクールバスの利用を推奨しています。
犯罪が起こる度に日本社会は努力してきたんです。
ところが、この川崎の事件では、学校の外、スクールバスを待っている時間が狙われたわけです。
これでは既存の対策は効力を発揮できません。
もう一度あらたに対策を練る必要があるといっていいでしょう。

その対策として、いまメディアで語られているのは”警備員”です。
プロの警備員を雇ったり、退職警官などにボランティアを頼むという施策というわけです。
しかし、ひとを雇うにはお金が要りますし、ボランティアは必ずしも成り手がいるわけではなく、危険保障の面でも問題があります。
お金のある私立学校や自治体ならば、ある程度用意できるでしょうけど、全国をカバーできるとは思えません。

現実的に出来るのは、抑止力を上げることです。
今回のカリタス小学校では引率の教頭先生がバスの乗り口にいたそうですが、もちろん”素手”だったようです。
こういう場合に武装している先生はいないでしょうし、素手で刃物を持った人間に立ち向かえともいえません。
ただ、バスの運転手は児童が襲われたのを見て、用意してあった”警棒”を持ってバスを降り、犯人を威嚇し、追い払ったというのですから、これは本当に勇気ある行動でした。
この運転手さんの果断さがなければ、犠牲者がもっと増えていた可能性もあります。
その勇気を後押ししたのは”警棒”だと思うのですけど、その所持はマニュアルなのか運転手独自の判断なのかわかりませんが、万が一のときにやはり頼りになるということです。

そして、武器にはそれを見せるだけで”抑止効果”があるともいわれているんです。
外国なんかで厳戒態勢のとき、兵士が必要以上とも思えるような大きなライフルを持っているのもそのためです。
日本では銃は携帯できませんが、引率の先生が黒光りする警棒や派手な防犯スプレーをこれ見よがしにぶら下げていたら、一定の抑止力になるはずです。
武器を持つというのは、戦う意思の表れでもありますからね。
”先生の働き方改革”が叫ばれる昨今ですが、実際に武器で抵抗するかどうかは別にして(逃げても私は責めません)、威嚇のための武器携帯は考えてみるべきだと思います。
また、大人数を引率する際は複数の先生を配置したいですね。

もはや日本では児童や学校を狙った犯罪は珍しいものではなくなってしまいました。
今回の事件で明らかになったのは、そういう現実を受け止め、社会の意識を改革しなければ防衛できない段階に入ってしまったということです。
各地で真夏日を連発する今年の5月ですが、背中に寒いものを感じます。
せめて、子供たちの背中だけは大人が守りたいものです。
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