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トリニダード・トバゴ戦、3バックはチャンス

令和初となるサッカーの代表戦、キリンカップの注目は、なんといっても”久保建英”。
FCバルセロナ育ちという経歴と、年齢規定による帰国という不運という物語性を持った、小さく偉大な才能は、18歳になったばかりという年齢もあって(6月4日生まれ)、サッカーメディアだけではなく、普段はキリンカップの事前情報など、触る程度のテレビや一般紙も珍しく大きく扱っていました。
6月5日のトリニダード・トバゴ戦(以下TTで)でも、先発は難しいにしても、「途中出場はあるのでは…」という期待が高まっていたのはいうまでもありません。

…ところが、蓋を開けてみると久保くんはベンチ外。まさかのスタンド観戦。
森保一監督というひとは、なんというサプライズ采配をするのでしょう!
久保を休ませた理由については、クラブでの試合が続いていたことでの疲れ(1日に試合)とメディアからのプレッシャーを挙げていましたけど、そういうのを撥ね退けてこその”スター”なのですから、過保護はどうかと思いますぜ。
久保くんを欠いたU20は、ミスと不運と微妙なジャッジがあって惜敗しているのですから、サッカーファンにもモヤモヤしたものを残します。
久保くん本人だって「18歳はもう若くはない」といって”世界標準”の感覚なのですからね。

そうして観客と視聴者のテンションが下がるなか、それを盛り返さんばかりに森保監督が仕掛けたサプライズは、3-4-2-1の新布陣。
GKシュミット・ダニエル、3バックは冨安健洋・昌子源・畠中槙之輔、WBに長友佑都と酒井宏樹、ボランチは守田英正と柴崎岳(CAP)、2シャドーは中島翔哉と堂安律、1トップに大迫勇也。
3バックはいまは世界でもトレンドになりつつある布陣ですし、森保監督もサンフレッチェ時代はこれでした。
相手や状況に合わせて4バックと併用するという意味でも、サムライブルーはこれを修得せねばなりません。

そうして始まった試合ですが、FIFAランク93位のTTは立ち上がりから自陣にベタ引きのカウンター狙い。
日本は易々と攻撃を組み立て、アタッキングサードまではフリーパス状態に。
しかし、両WBが好き放題クロスを上げ、エース中島が個人技からの数発のミドルを放つも、TT守備陣の分厚さと、この日冴えていたGKのファインセーブによって、スコアがまったく動きません。
たまに繰り出されるTTのカウンターは威力に欠け、危ない場面は少なかったものの、なんともじれったい展開。

後半に入ってもその状況は続くなか、それを打破したい交代カードは、後半16分の守田→小林祐希、酒井→室屋成、26分の中島→南野拓実、堂安→伊東純也。
しかしそれらも効果的に機能せず、終盤のTTは長旅と日本の湿度で足を釣りまくっているのに、ゴールが生まれることなく、ゲームセット。
後半で”決定機”と呼べたのは40分、大迫のスルーパスを柴崎がシュートし、相手GKに弾かれたところを南野が詰めるも、GKが執念で掻き出した場面くらいだったでしょうか。
久保くんのベンチ外といい、なんともガッカリな試合でした。

これを受けてメディアや専門家の多くは「3バックは失敗」という論調だったのはいうまでもありません。
これまでの森保ジャパンは4バックで、中島・南野・堂安のNMDが躍動していたので、それを崩してまで臨んだ結果としてはかなり寂しいものでしたからね。。
しかし、試合後の森保監督は一定の手ごたえを語り、選手たちも”オプションとしての必要性”を強調していました。
東京五輪世代の森保ジャパンは3バックがメインですし、今後の森保ジャパンは3バックが欠かせなくなるのは間違いなく、選手たちもそこに対応できねば”呼ばれなくなる”という危機感があるのがうかがえます。

私の個人的意見としても、”失敗”と決めつけるのはどうかと思っています。
この日はTTがほとんど攻めてこず、前線からのプレスもなかったので、守備時の3バックのバランスや、組み立ての部分でどう機能するかよくわかりませんでしたし、攻撃面も相手GKが大当たりだったので、それが入っていたら「3バックは成功だった」と評価されたかもしれません。
サッカーは往々にしてそんなものです。
ただ、ひとつだけいえるのは、この日はPAクロスが上がった際にPAのなかにいる人数が少なすぎました。
2シャドーで起用した4選手はどれもゴール前で勝負するタイプではなく、ターゲットが大迫しかいないのですから、クロスも空砲になるというわけです。

日本には屈強な、真の意味での1トップタイプはほぼいないので(大迫も違う)、3バックの際はやはりターゲットが2人以上必要です。
森保サンフレッチェでも”佐藤寿人+α”がPA内にいました。
そう考えれば、森保監督の頭には既存戦力ではない、新戦力のイメージがあるはずです。
3バックのときの前列を構成する新たな選手の顔が。
それが控えに回っていた鈴木武蔵なのか、スタンドから眺めていた岡崎慎司なのか、それともU22やU20の若手なのか…。
わかっているのは、それが久保建英ではないということだけです。

というわけで、誰が3バックのスタメンを掴むのか、9日のエルサルバドル戦とコパ・アメリカ、そしてU22が出場しているトゥーロン国際を楽しみにしようではありませんか!
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