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営業先を選ばない吉本興業は

かつて〈オレオレ詐欺〉と呼ばていた特殊詐欺は、時代に合わせてあれやこれやと手口を変え、いまでは〈振り込め詐欺〉と呼ばれるようになっていますが、ときおり摘発されるグループは数十人規模で、その大きさに驚かされます。
その組織を見ても、序列があり、役割があり、システムがあり、まるで”会社”のようです。
犯人たちもそういう認識だったのか、2015年に摘発されたグループなどは、大きな会場を借りて、賑やかな忘年会を開いていたというのですから、いい気なものです。
特殊詐欺は被害者の8割が高齢者だといいますが、お年寄りから騙し取ったお金で飲むお酒はどういう味がするのでしょう?
我々は話を聞くだけで苦々しくなりますけどね。

会社の忘年会といえば、大きなところだと”芸能人”が盛り上げ役として招待されることも珍しくはありません(自分の会社で経験のある方もいらっしゃるのでは)。
広告に起用している場合もあるでしょうし、経営者との個人的繋がりもあるでしょう。芸能人のよくある営業のひとつです。
もちろん、そこにはなんらかの”ギャラ”が発生するはずです。
”仕事”ですからね。

ところが、6月7日(2019年)発売の『FRIDAY』が報じた吉本興業所属のお笑い芸人たちは”無報酬”で上記の特殊詐欺グループの忘年会に出席したというのです。
14年の年末なので記憶もおぼろげみたいですけど、”無報酬”というのは皆が口を揃えていました。
(※同じく出席していたワタナベエンターテインメントの〈ザブングル〉からの説明はいまのところありません。)
にわかには信じられない話ですが、日頃から飲食や小遣いの面倒をみてもらっていたとしたら、当日のノーギャラもあるかもしれません。
また、本当に無報酬だったとしたら、それだけ”深い仲”ともいえるわけで、その方が反社会性が強いと受け取るひともいることでしょう。

この報道を受けて、吉本興業は仲介役だった〈カラテカ〉の入江慎也さんを”契約解除”しました。
「反社会勢力との交流は許さない」という強い言葉を添えているのですから、かなり強い姿勢のようにも見えます。
ところが、出席者した『雨上がり決死隊』の宮迫博之さん、『ロンドンブーツ』の田村亮さん、レイザーラモンHGさん、〈ガリットチュウ〉の福島善成さんには”厳重注意”しかしていないんです。
これでは事実上の御咎めなしです。
吉本興業としては、宮迫さんらの「詐欺グループとは知らなかった」という言い訳を信じたということなのでしょうけど、一般的に”公に属する”とされる芸能人が、営業先のことを”知らない”で済まされていいのでしょうか?
芸能人は広告と同時に信用にも繋がりますから、反社会勢力や違法な会社などが宣伝に使うケースも多々あります。
そういう危険性を回避するのも芸能人の責任です。知らないでは済みません。
私は、宮迫さんらも少なくとも”謹慎”はするべきだと思います。

そうなればテレビ・ラジオ出演も自粛が当然です。
公共の電波を使っているだけではなく、受け手が”観たくない人”を選びにくいメディアなのですから、反社会性の強いタレントの出演は一種の暴力であり、テロです。
宮迫さんらは当面テレビ・ラジオに出演しないのが正しい選択ですし、テレビ局・ラジオ局側も当該芸人を起用しないというのが公の感覚です。
そもそも、詐欺グループと和気あいあいと歓談し、歌や芸を披露した彼らのことを、楽しい気分で観ることが出来るひとの方が少ないはずです。
彼らが素知らぬ顔で番組に出続けている方が異常ですし、その番組のスポンサーをしている企業のイメージも失墜することでしょう。

ところが、いまのところテレビ局は当該芸人の出演番組をそのまま放送する意向だというのです。
驚きの感覚ですね。
出演中止が報道されたのは、Jリーグの愛媛FCが試合のスペシャルゲストに呼んだガリットチュウ福島さんを不参加にしたケースくらいです。
Jリーグはお年寄りも子供も観に来るんですから、そのまま出てきたらちょっとキツイです。
得意の物真似も笑えません。

吉本興業もテレビ局も、愛媛FCに倣って常識的な判断をすることです。
それが出来なければ、自分たちも反社会勢力になってしまいますぜ。
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