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学校現場には第三者が必要

この7月5日(2019年)に所沢市で起きた中学2年の男子生徒によるクラスメイト刺殺事件は、当初加害生徒が「教科書のことで喧嘩になった」と話していたことで、2人の間になんらかのトラブルがあり、それが不幸な結果を招いたと推測されました。
そのトラブルの内容は「教科書を隠すという嫌がらせ」だというのが加害生徒の主張でしたが、それが本当にあったかどうかは被害生徒が亡くなったことで確認しがたく、またそうだったとしても、”刃物で複数回刺す”という凶行に及ぶほどの恨みを抱くにしては、理由が小さいのではないかというのがネットやSNSでの反応でした。
つまり、大方の世論は”加害生徒がおかしいのではないか”という受け止め方だったわけです。

しかし、それが変わってきたのは、7日に加害生徒が「嫌がらせを学校に相談した」と警察に話していることが報道されてからです。
しかも、どうやら教科書を隠された以外にもなにかされたというのです。
これを受けて今日8日に記者会見を開いた所沢市教育委員会は、加害生徒が学校に”なんらかの相談”をしていたことを認めました。
当該中学校の校長が6日に「担任教諭からはトラブルがあったとの報告は受けていない」と説明したのを覆した恰好です。
ただし、教育委員会は「学校は”大きな”トラブルと捉えていなかった」といってフォローは忘れていませんでした。

これでちょっと構図がわからなくなってきました。
加害生徒が嫌がらせやイジメにあっていたのを学校に相談したものの、まともに対応してもらえなかった末に起こしてしまった犯行かもしれないわけです。
もちろん、だからといって殺人は決して許されることではありません。
しかし、学校が早く対応していれば、こういう悲惨な結果にならなかった可能性は排除できず、今後は学校の責任に焦点が当たりそうです。
(※加害生徒の話はあくまで一方的なものですから、それを真実とするのは不公平です。報道は慎重になるべきですし、被害生徒の写真や名前も伏せるべきだと思います。)

この学校の対応でいうと、この3日に岐阜市で起きた中学3年男子の飛び降り自殺は、”学校による殺人”とでもいいたくなるような酷い事件です。
男子生徒は長期間に渡って複数の同級生から暴力やカツアゲや名誉を傷つけられるようなイジメを受けていたことが発覚しただけではなく、義憤を抱いたクラスメイトの女子生徒が、担任に「私も一緒に戦います。先生、力を貸してください」というメモを渡し、被害を訴えたにも関わらず、担任は加害生徒たちにイジメの一部についてのみ口頭で注意をするだけで指導を終了し、学年主任や校長にも一切報告しなかったというのです。
しかも、女子生徒の勇気あるメモをシュレッダーにかけて隠滅したというのですから人間性を疑います。

岐阜市教育委員会が発表したイジメ(暴行などの犯罪)の様子はかなり凄惨なものですし、加害生徒の数は期間から考えても、学校や担任が「気づいていなかった」というのは白々しく聞こえますし、もしそうだとしても、気づいていないことこそ問題があるといえるでしょう。
男子生徒が自殺した翌日と翌々日に学校が全校生徒から情報を集めたところ、すぐにたくさんでてきたというのですから、もっと早く対応すべきでした。
自殺した男子生徒の絶望を想うと言葉がありません。

こういう事件はこれまでにも数えきれないほどありましたし、もはや生徒も保護者も学校側を信じられるはずもありません。
しかし、ここで忘れてはならないのは、教師というのは教育のプロであり、事件担当のプロではないということです。
学校現場で起きているのは、イジメというあやふやなものではなく犯罪です。
教師ができるのは指導ですが、いま求められているのは”取り締まり”なんです。
それができるのはその道のプロだけです。
しかも学校側は事件の当事者にもなりえるわけですから、、利害関係のない第三者が介入しなければ、学校に平穏と秩序はもたらされません。

文部科学省は、生徒や保護者が相談できるスクールロイヤーやスクールポリスの導入を本気で検討すべきです。
学校や教育委員会はトラブルを”小さなもの”だと思いたがる癖があります。
いま必要なのは、生徒の訴えを”そのまま”受け止める存在なのだと思います。
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