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安部裕葵、FCバルセロナへ

サッカーでA代表まで上り詰める選手というのは、その多くが高校生年代くらいまでに頭角を現し、U17に選ばれるのはもちろん、ユースや高校サッカーである程度の結果を残しているものです。
特に”才能”が重要とされる前線の選手になればなおさらです。
「遅咲き」(年代別はU23から)といわれる岡崎慎司だって、強豪校で1年生からレギュラーに入っています。

そんななか、高校まではまったくといっていいほど無名だったのに、強豪・鹿島アントラーズに入団した2年目にJリーグベストヤングプレイヤー賞に選ばれ、クラブW杯で輝いたこともあって、この6月(2019年)のコパ・アメリカでA代表入りした安部裕葵は、まさに異質な存在です。
本人が「普通の高校生だった」と振り返るように、プロのスカウトからもまったく注目されておらず、インターハイでにわかに活躍したところを、別の選手に振られたアントラーズがその代わりに獲得したというのですから笑い話のようです。

そして、その安部裕葵が、今度はあのFCバルセロナに移籍するというのです。
Bチームへの所属となり、当面はスペイン3部でのプレイになるとのことですが、200万ユーロの移籍金と25万ユーロの年俸というのですから、バルセロナだって伊達や酔狂で獲ったのではなく、安部の成長に期待しているのは明らかです。
A代表にまでなった選手が3部リーグというのはどうなのか、という意見もあるなかで、安部自身は「身の丈にあったクラブではなく、より高い環境でのチャレンジを選んだ」とのことのようです。
アントラーズに入ったことすら信じられないくらいで、「失うものはなにもない」というのですから、その覚悟は本物です。

安部の20歳(99年1月生まれ)という年齢は、バルサBでは決して若くはありません。
トップチームに上がれる確率もほぼゼロですし(ここ数年まったくといっていいほどいません)、現実的にはバルサメソッドでの成長と3部での活躍をもって、欧州中堅クラブへの移籍というのが目標になるのだと思います。
私などはそれでも十分な成功だと思います。
正直、安部のプレイを見ていると、バルサどころか、それだって難しいはずです。
安部は攻撃の選手ですが、欧州クラブでそのポジションを掴みとるのは並大抵ではありません。

しかし、安部本人はあくまでトップ昇格が念頭にあるようです。
その動機といってはなんですが、驚くことにバルサ側はサイドバック転向を提案しているというのです。
記者対応した安部もジョルディ・アルバやダニエウ・アウベスといったバルサ所属・元所属の攻撃的SBの名前を挙げていました。
安部のスピードやスタミナはSB向きといえばそうなのでしょうし、バルサのSBに必要不可欠な攻撃センスも持っているのでしょうけど、守備のスキルとかSBとしてのポジショニングや戦術眼などはまったくの未知数です。

もちろん、そんなふうに”いじられたら”、攻めの選手としての能力だっておかしくなりかねず、「失うものはない」といっても、これまでのキャリアが台無しになりかねません。なにせA代表にも選ばれているんです。
それでも安部は、目を輝かせながら、その提案を”新たな可能性”として前向きに語っているんです。
どんだけポジティブなんだ!

この安部のメンタルの背景には、彼の個性や育った環境があるのでしょうけど、それに加えてどうやら”本田圭佑”の存在があるようです。
安部が中学時代に所属していた地域クラブが、その途中から本田が経営するサッカースクール〈S.T.FC〉の参加となり、安部も本田本人からの薫陶を受け、「とにかく夢をもって、それを周りにいって、逃げ道をなくす」という本田の言葉を大切にしているというのですから、影響は大きいかもしれません。

本田圭佑といえば、自らを「下手くそ」と笑いながらも日本代表でレジェンド級の実績を残し、クラブでもオランダ2部でMVP、UEFAチャンピオンズリーグでの印象的なFK、ACミランでの背番号10など、実力以上の経歴を築いてきた選手です。
本田のはったりの利いた生き様は、彼の生まれた難波のド根性といってもいいでしょう。
それを継承しているとすれば、安部裕葵も想像を超えた活躍をしてくれるかもしれません。

安部は東京生まれのしゅっとしたイケメンですけどね!
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