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金額はぴったり、吉本の笑えないブラックジョーク

企業や団体や学校などが不祥事を起こした際に行われる世間への対応、いわゆる〈危機管理広報〉は、その重要性が年々高まり、セミナーが頻繁に開かれたり、大学で研究されるようにもなりましたけど、
そこでいわれる鉄則は”対応スピード”””透明性””一般的感覚”だそうです。
ようするに、すぐに記者会見を開き、業界の論理や慣習を盾にせず、わかっていることを正直に話す、ということですね。

先月(2019年6月)から巷を騒がしている”闇営業問題”で、吉本興業はこれに沿った対応をしてきたと思います。
週刊誌報道が出るのに合わせ、関わっていた所属芸人への処分を発表し、芸人からの聞き取りを元にした情報も開示しました。
他事務所のタレントなどがテレビで「闇営業は慣習だ」といって擁護するなかでも、それを言い訳にしなかったことからも、吉本興業の振る舞いはマニュアル通りだったといっていいでしょう。

ところが、吉本興業への世間からの批判は止まることがありませんでした。
それは吉本興業が「芸人たちが反社会勢力からお金をもらったことは確認できていない」とし、当該芸人たちが個々に「もらっていない」と主張したからです。
吉本興業は芸人たちの言葉を信じるといったわけではありませんが、発言を自由にさせたことで、それを担保したのと同等だと世間に思われたのでしょう。
反社会勢力の宴会に出席していた11人への処分は”厳重注意”という軽いものでしたが、一時的にも謹慎させておき、発言も制限するべきでした
週刊誌報道は写真付きで生々しく、とても「お金をもらっていない」ような雰囲気ではありませんでしたしね。

そして、全国民の「やはり」という声が聞こえてくるように、最初の記者会見から20日ほどたった6月24日、吉本興業はその11人が「金銭を受け取っていたことがわかった」といって”謹慎処分”へ格上げしました。
その間、週刊誌では具体的な後追い記事が続き、幾人かの芸人が”落ちた”ことで、発表の修正となったわけです。
吉本興業自体が嘘をついていたわけではありませんが、”芸人の嘘”を信じたせいで、危機管理の鉄則を外してしまったともいえるでしょう。

また、このとき、吉本興業は「受け取った金銭は報道されているような額ではない」と説明していました。
ちなみに週刊誌では、振り込め詐欺グループが仲介役の入江慎也さん(カラテカ)に300万円を支払い、そこから宮迫博之さんが100万円、田村亮さんが50万円、入江さんが30万円、他の芸人は残りを山分けしたといった内容でした。
この週刊誌の情報源というのは、もちろん支払った側の振り込め詐欺グループでしょう。
ですから、この額を信じるか信じないかというのは、反社会勢力を信じるのか?吉本芸人を信じるのか?と同じ意味でした。
心情的にも、倫理的にも芸人たちの方を信じたいところですが、芸人たちは一度「もらっていない」と嘘をついていたので、それも難しいのはいうまでもありません。
芸人たちは口裏合わせをしていますし、かなり悪質です。

そしてやってきた答え合わせのとき。
昨日7月13日、吉本興業は芸人たちが受け取っていた金額を発表しました(複数案件)。
宮迫さん100万円、田村さん50万円、レイザーラモンHGさん10万円、福島善成(ガリットチュウ)3万円…など、報道されていたのと一緒じゃないですか!
反社の方が正直って、完全なるブラックジョークですぜ。
吉本興業も芸人たちを信じて「報道されていた額ではない」とかキリッと断言していたのですから、とんだ赤っ恥です。
全部がアホすぎて笑えません。
危機管理マニュアルに”身内を信じない”という項目を大きく加えなくてはなりませんね。

吉本興業は当初軽い処分をしたため、問題芸人たちがテレビで垂れ流されるのを許してしまいましたし、責任は重大です。
希望的観測に従ったのは本当に悪手でした。
今回のことで吉本全体が信頼を失ったといっていいでしょう。
世間はもはや「吉本」と聞くだけで、”闇”や”反社”をイメージするようになってしまいました。
吉本の芸人たちで素直に笑うことはもはや不可能です。

他事務所も含め、反社会勢力と芸人たちとの関係の暴露はまだまだ続きそうですし、この令和元年はお笑い業界そのものが大きく変わる年になりそうです。
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