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Nagasakiをポジティブな意味に

被爆から74年目を迎えた今日8月9日(2019年)の〈長崎原爆の日〉ですが、今年は特別な出来事がありました。
原爆で破壊され、その後再建された浦上天主堂に、当時の十字架が戻ってきたんです。
進駐軍の手に渡り、オハイオ州のウィルミントン大平和資料センターとやらいうところに保管されていたものです。
アメリカ人にしたら、”戦利品”という感覚だったのでしょうか?

長崎に原爆が落とされた日、浦上天主堂では、15日の聖母マリアの被昇天を祝う儀式の準備が進められていました。
当然のように、そこにいた信徒はすべて亡くなっているんです。
そういうところから十字架を持ち去るアメリカ人の神経が信じられない。
おそらくは同じクリスチャンですよね?
教会に原爆を落とす判断をした大統領たちも、実際に落としたパイロットたちも。

ちなみに、この浦上天主堂は、その姿がそのまま残っていれば、昨年世界遺産に登録された〈長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産〉に加わるのは確実だったといわれています。
200年以上の間、隠れキリシタンとして耐え忍んできた浦上のひとびとが、欧米政府とカトリック教会の力を借り、いまだ禁教としていた明治政府に対して敢然と立ち向かい、東洋一を目指して建設した記念すべき教会です。
実は被爆後も、大破した天主堂を後世のために遺構として残そうという計画がありました。
しかし、アメリカへの配慮もあって、建て替えることとなったんです。
遺構として存在していれば、広島の原爆ドームと並ぶ文化遺産になっていたことでしょう。

広島と長崎は日本人ならば必ず訪れたい場所ですが、出来ればアメリカ人にも足を運んで欲しいと思います。
特にこの長崎市の浦上天主堂へは。
苦しい旅になるかもしれませんが、なにかが変わるはずです。

しかし、昨年の世界遺産登録があっても、長崎県にやってくる外国人観光客の数はほぼ”横ばい”なんです。
しかもその4分の3は台湾と中国と韓国からのお客さんです。行き先はハウステンボスと対馬でしょうね。
私は欧米からのお客さんが増えると期待していたので、かなりがっかりしています。
東アジアからはクルーズ船が出ているのに対し、欧米からだとアクセスが複雑になるので、そのせいだと分析されていますが、欧米人は対馬やハウステンボスにさほど魅力を感じないからではないでしょうか。
また、アメリカ人は5%くらいしかいませんし、やはり原爆のイメージが二の足を踏ませているのかもしれませんね。
(国内からは急増しています。)

そのアメリカ人が持っている”長崎”のイメージとしてショッキングだったのは、アメリカの人気ドラマ『THIS IS US』(NHKでも放送しています)のなかで、悪そうなおっさんが主人公のひとりに対し、「“I'll be forced to Nagasaki your life and career」といって脅すシーンがあったことです。
”Nagasaki”が”ぶっ潰す”という意味で使われているわけです。
口汚いスラングなのかもしれませんが、本当にやるせない思いがしました。

こういうふうに長崎が使われるのも、アメリカ人の間に「原爆が戦争を早く終わらせた」という認識があるせいでしょう。
それが本当かどうか考えるためにも、ぜひ長崎を知って欲しいものです。
そうしたら”Nagasaki”は絶対にポジティブな意味になるはずです。
浦上天主堂で、アメリカ人から十字架を渡された日本の信徒たちはみな笑顔でした。
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