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頭がおかしくて恥知らずな男

「ひとつの祖国」「自由で統一された国」
そんな美しいスローガンで東西ドイツが再びひとつになったのは(形式的には東ドイツが西ドイツに編入)、1990年のことですけど、ベルリンの壁の崩壊に伴うなし崩し的な統一だっただけに、特に西ドイツのひとびとが本当にそれを望んでいたのかは疑わしいものがあります。
当時、西と東の経済格差は3倍ほどあったいわれ、その格差是正や、自由経済に移行する東側で多数の失業者が出たため、ドイツは統一から20年近い不況に苦しめられました。
いまはGDP世界4位の経済大国なのだから統一してよかったではないか、というひともいるかもしれませんが、統一前の西ドイツも4位です。
ドイツの経済成長はEU拡大(ユーロ導入)の恩恵であり、いまだに発展が遅れる旧東ドイツ地域はドイツ経済に貢献しているといい難いのが現状です。
西ドイツはそのままの方が伸びていたかもしれません。

ドイツを見ていると、国家の統一というのは単純な足し算ではないことがわかります。
経済格差を埋め、法やシステムを整備し、国民の価値観や考え方を同じくしてゆくには、膨大なコストと時間がかかるわけです。
統一する前の経済力と国家体制に差があればなおさらです。

しかし、ここに40倍もの経済格差がある国を統一し、一気に経済発展させると主張する国家元首がいるんです。
それは韓国のムン・ジェイン大統領。
日本からの独立を記念する式典(2019年8月15日)に意気揚々と姿を現したムン大統領は、「2045年までに南北朝鮮がひとつになり、そこで生まれる8千万人の単一市場があれば、統一朝鮮は経済力で世界のトップ6に入る」と豪語していました。

現在韓国の経済規模は世界11位だそうですけど、40分の1の国と合併して、どうやって6位になるんでしょう?
韓国人独特の算数があるんでしょうか?韓算とか?
まあ、韓国人以外には理解不可能ですね(韓国メディアですらムン発言を嘲笑)。
普通に考えれば、ワンコリアとやらは経済的に大きく傾き、混乱と不況は想像を絶するほど長引くことになるでしょう。

そもそも、”統一”となれば、その実現可能性は一気に低くなります。
ドイツでは西ドイツが東ドイツを受け入れる形でした。
東ドイツは社会主義を捨てたわけです。
南北朝鮮が”統一”されるとなれば、その前に国家体制が同じくならねばなりません。
韓国が自由と民主主義を捨てるか、北朝鮮がキム王朝を捨てるかのどちらかです。

経済格差と国家体制の違いという現実を見れば、統一などという言葉を簡単に使ってはならないはずですが、それでもムン大統領がそれを語ったのは、おそらく北朝鮮への愛からでしょう。
いうならば式典でのスピーチはラブレターのようなものです。

ところが北朝鮮は翌16日にミサイル実験を行うと同時に、「韓国との交渉を打ち切る」と宣言しました。
差し出されたラブレターを目の前でビリビリと破り捨てるような行為です。
どうやら北朝鮮は、韓国がアメリカとの合同軍事演習を止めないのが不服のようです。
ムン大統領に対しては、「対話を語りながら、軍事演習をするなんて、頭がおかしくて恥知らずな男だ」と痛烈に非難していました。
ラブレターを破り捨てた上に、頬に平手打ちをかました感じですかね。

一連の言動を見れば、キム・ジョンウン委員長の方が筋が通っていますし、ムン大統領の方は確かに思考が異常です。
輸出管理の見直しで韓国と揉めている我々日本もまたムン大統領のことを、「対話を語りながら、自らの非をを認めず、報復措置を取るなんて、頭がおかしくて恥知らずな男だ」と思っているだけに、北朝鮮に若干のシンパシーすら感じてしまいます。
韓国は同じ自由と民主主義の国で、北朝鮮は仮想敵国のはずなのに…。

ムン・ジェイン大統領の支離滅裂さはいまに始まったわけでもなく、それによって韓国経済は落ち込み、外交的にも孤立していますけど、彼はそれをわずか2年で達成させました。
残りの任期3年が終わったあと、韓国がどのような国になっているのか、想像もつきません。
さぞかし北朝鮮との格差が是正されていることでしょう。
…いや、ひょっとすると、ムン大統領はそうやって統一をぐっと近づけようとしているのかもしれません。
深謀遠慮に脱帽ですね!
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