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千葉の台風と停電、想定外に備えるには

この9月8日(2019年)、関東地方を襲った台風15号は、観測史上最高の瞬間風速を記録し、多くの被害をもたらしましたが、なかでも千葉県は倒木によって広い範囲の送電線が破壊され、58万7800戸もが停電してしまったというのですから驚きです。
東京電力による復旧作業も予定より大幅に遅れ、今日12日まで停電が続き、その間、台風一過で気温が上がったこともあり、熱中症で体調を崩されたり、亡くなった方がいたりしたというのですから、千葉県が本当に心配です。
病院や施設の非常用電源だって限界がありますしね…。

そんななか、メディアや一部のひとたちが悪役にしているのが東電と政府です。
確かに東電の対応には問題がありました。
当初、「11日朝までに復旧する見通し」と説明していたのに、11日になると「倒木による被害が想定以上に大きく、復旧の見通しが立たない」といって、千葉県民を不安のどん底に陥れたのですからね。
ただ、今回の台風が”観測史上最高の風速”だったことを考えれば、想定外のトラブルが起こり、対応が後手に回ったのも理解できないではありません。
送電線に覆いかぶさる倒木を取り除くために現地に行こうとしても、それまでの道路にも倒木や土砂崩れがあるというのですから、作業が遅れるに決まっています。

そして、政府への批判ですが、大きな天災に見舞われると責任を国に押しつけたくなるひとが一定数いるものです。
なかには普段からなにがあっても「安部がー」みたいなひともいるでしょう。
ちょうど改造内閣と重なったこともあり、そんなことをするなら千葉県をどうにかすべき、と吠えている野党議員もいました。
一見正論のようにも聞こえますが、もちろん完全なる間違いです。
日本の法律では、災害対応の一義的責任を負うのは”市町村”です。
まずは市町村で対応し、手に余れば県にお願いする、という仕組みになっているんです。
かりに県でも無理ならば国にお願いするわけです。
そういう仕組みも知らないひとが国会議員だなんて、しかも、党の要職に就いているひともいるのですから、本当にがっかりします。

復旧が遅々として進まない原因が、東電が倒木被害の規模を掴みそこねたことにあるのは間違いありません。
森田知事は災害時の切り札である”自衛隊”の派遣を10日未明に要請していますが、自衛隊が10日に行ったのは住民への給水支援だけでした(水道ポンプが停電で動かないため)。
倒木や土砂の撤去支援が始まったのは翌11日からでしたし、隊員数の振り分けでも、給水が約225人に対し、撤去作業は45人しかいなかったようです。
倒木のことがわかっていれば、もっと早く、もっと大規模に自衛隊を投入できたことでしょうけど、今回の台風がもたらした被害はやはり想定外だったということです。
私は東電も森田知事も全力を尽くしていると思います。

災害時の停電に備えるには、やはり電力網の変革が必要です。
切れない電線も倒れない鉄塔もないんです。
ならば、複数の供給源を持ち、なにかあった際に切り替えられるようにすればいいわけです。
経産省が試験を進める〈分散型のエネルギー融通システム〉などはまさにそれでしょうね。
今回の台風被害を見て、各都道府県でも自主防災のためになにか考えるところが出てくるはずです。

誰かのせいにしているだけでは被害は防げません。
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