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ラグビーW杯2019日本大会開幕!

ラグビー日本代表にとってのW杯は、いつも難しい試合ばかり、つまり”負けを覚悟した試合”の連続といっていいものでした。
前回15年大会では”史上最大の番狂わせ”を演じ、ここ最近メキメキとチカラをつけ、ランキングも上がっているとはいえ、少し歯車が狂えばどうなるかわからないのが日本の実力といっていいでしょう。
W杯はわずか20ヶ国しか出場が許されないレベルの高い大会だということを忘れてはなりません。
白星を計算できる相手なんていないんです!

…と思っていたんですけど、栄えある日本初開催のW杯開幕戦で、初めて白星を計算できる相手と戦うことになっちゃいましたよね。
5月の組み合わせ抽選で、日本は欧州予選1位の国と戦うことになったわけですが、当初はそれがルーマニアだったものの、2位のスペインともども代表選手資格違反で失格となり、3位のロシアが繰り上がり出場で対戦相手に決まったんです。
ロシアもラッキーですけど、対戦相手が1位→3位になったのですから日本だってラッキーでした。
しかも、日本はランキング的にずっと格上なことに加え、ロシアとの対戦成績も分がよく、ロシア代表の最大得点差敗戦試合の相手も日本なのですから(2010年)、誰だって日本の勝利を確信するというものです。
初戦に勝って、勢いに乗り、目標である”ベスト8”に入るという青写真をみんなが夢見たはずです。
(※前回大会ベスト12位は予選免除のため、強豪は大陸予選には参加しません。)

そうしてやってきた昨日9月15日の開幕戦、東京・味の素スタジアムには取らぬ狸状態で浮き立つ満員の観客、煌びやかな照明を浴びる桜のジャージ。
貴賓席には開会宣言をされた秋篠宮ご夫妻と安倍晋三総理。
試合前からみんなが笑顔。
負けるはずがない、あるわけがない。

しかし、試合が始まるとみんなの顔が凍りつきます。
失うものがないロシアの思い切りのいい攻めに、緊張でガチガチになっていた日本代表はミスを連発し、前半5分にトライを奪われ、コンバージョンキックも決められ、いきなりの0-7。
会場が静まりかえります。

ロシアが立ち上がりに仕掛けてくるのは日本も予想してたでしょうけど、自分たちがどこまで緊張するかは予想していなかったのでしょう。
開幕戦というだけではなく、勝ち星を計算した試合、つまり”絶対に勝たなければならない試合”なだけに、より硬くなったはずです。
万が一このゲームを落とせば日本の今大会はそこで終了です。
いうまでもなく、それは日本ラグビーの終焉を意味するでしょう。

反撃したい日本ですがハンドリングエラーも散見され、平常心には程遠い状態。
もしかしたら、このままズルズルといくんじゃないか…、日本全体がそんな不安に包まれたかもしれません。
しかし、ジェイミー・ジョセフHCに鍛え上げられた日本代表は、基礎工事がしっかりしたチームでした。
動揺しながらも戦術が乱れず、選手個々も己の役割をわきまえることで積み重ねてきたプレイが咄嗟に形となるのか、12分、左右の揺さぶりから右サイドに展開し、ノールックパスを含む細かいパス回しから、最後は松島幸太朗がトライ!
田村優のキックは外れるも、これで流れは日本へ。

ロシアは熊のような大男を揃え、局地戦には強かったものの、運動量と連携に乏しく、日本の幅の広いボール回しについてこれません。
前半途中からはほとんどがロシア陣内での試合になりました。
34分にも日本が細かいボール回しから、松島のトライ!と思わましたが、これは映像判定によって覆るも、38分には松島が本物のトライを成功させ日本逆転!
田村のキックも今度は決まり、前半を12-7で折り返します。

後半は立ち上がりの4分に田村がペナルティゴールをしっかり枠に蹴り、15-7としてロシアの出鼻を挫くと、さらに8分にはフランカーのピーター・ラピース・ラブスカフニ(クボタ)がロシアのボールを奪い取ると、そのまま巨体を揺らして独走トライ!画に描いたようなターンオーバー!
田村がまたしてもキックをミスるも、20-7となり、ゲームは安全圏へ。

こうなると会場にも笑顔が戻り、日本に細かいミスが出てもお祭りムード。
しかし、ジョセフHCはチームの不出来に喝を入れるように交代カードを連続で切ります。
21分のロシアのPG後(20-10)のスクラムハーフ流大→田中史朗は象徴的でしたし、田中に代るとチームが一気に落ち着きを取り戻したのは印象的でした。

そして24分のPG(23-10)を置き土産にスタンドオフの田村もベンチに下がります。
この日の田村は別人のように動揺し、混乱し、それがチームに伝播してしまっていたように見えました。
代表のエースといっていい存在ですから、その出来がチームの結果に直結しますし、大会を左右するのも田村です。
ベンチからチームを冷静に見たことで、落ち着きを取り戻して欲しいですね。

29分には田中のスペースを狙ったキックでロシアの守備を崩し、そこからのカウンターで最後は松島がハットトリックとなるトライ!
松島はほんとワールドクラスですね。トライ後の振る舞いもクールで自信に満ち溢れていてカッコいい。
またこの1試合3トライは日本初ですし、合計4トライでボーナスポイント1が加算されるので予選突破が有利になりました。
とっても大きなトライでしたね!

終盤はロシアのスタミナと集中力が切れたこともあって、試合はそのまま30-10でノーサイド。
スコア上は快勝のように見えますけど、課題山積といっていいでしょう。試合後はジョセフHCも選手たちもかなり反省した様子でした。
しかし、勝利が一番の妙薬です。
これで日本は肩の荷がひとつ下りたでしょうし、次のアイルランド戦からは動きも軽快になってくるはずです。

キャプテンのリーチ・マイケルは、白と赤のジャージで埋め尽くされたスタンドを見て「とても感動した」としみじみ語っていました。
ラグビーは日本語で闘球といいますが、球技と格闘技を混ぜ合わせた競技といっても過言ではありません。
傷つき、へとへとになった選手を奮い立たせるのはスタンドからの声援、そして全国からの応援です。
我々もベスト8に向かって、一緒に戦おうではありませんか!
トライ、ニッポン!
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