FC2ブログ

東京五輪のマラソン、札幌である必要はない

五輪のマラソンと競歩、東京から札幌へ。

10月16日(2019年)、突如としてもれてきた国際オリンピック委員会(IOC)のご意向は、世界一ともいえる強権的な組織だけに、開催地へは絶対的な命令として受け止められました。
東京大会組織委員会の森喜朗会長は早々に「「暑さ対策の一環からすればやむを得ない。受け止めないといけない」といって白旗を上げ、陸上関係者のなかからも「仕方ない…」という諦めの声が聞かれています。
小池百合子東京都知事は、「涼しいところというなら、北方領土でやったらどうか。私は東京でという気持ちは変わらない」などといって反発していますが、事前にIOCからの協議提案もなかったというのですから、東京都は向こうからかなり軽く見られているようですし、なにをいっても無駄でしょう。

今回のIOCの決定は、夏の東京の”暑さ”を懸念したためです。
バッハ会長や委員たちは、口を揃えて「選手たちの安全のためだ」と説明しています。
この背景には先日ドーハで行われた世界陸上で、マラソンと競歩のスタートを深夜にしたというのに、選手たちがバタバタと途中棄権してしまったというのがあるようです。
国際陸上競技連盟のセブ・コー会長も、「最善の舞台を選手たちに用意することが重要なことだ」といってすでにIOCと歩調を合わせる立場を明らかにしています。
こういう大きな流れができてしまうと、もはやどんな暑さ対策をしても、東京でのマラソンは不可能といっていいでしょう。
いままで東京がアイデアを出してきた対策はどれもあまり効果がないようでしたしね…。

しかし、小池知事の無念もわかります。
マラソンは五輪の花形種目というだけではなく、開催都市の観光スポットを選手たちが駆け抜けてゆくため、2時間以上に渡って、およそ36億人にそのアピールが出来るわけです。
開催費用に多額のお金がかかったというのに、そのチャンスを失うんですから、小池都知事も悔しくて悔しくて、「北方領土」のような、的外れなことをいいだしてしまったのでしょう。
小池都知事にできることは、閉会式の朝に行われる男子マラソンの優勝者を北海道から東京へ連れてくる際、東京を走ってきたかのように上手く演出することだけだと思います。

こうしてマラソン・競歩の会場の変更が確実になったいま、組織委員会は、コースをどうするのか、販売してしまったチケットをどうするのか、ボランティアはどうするのか、宿泊施設をどうするのか、などなど新たな課題に挑まねばなりません。
大会まで1年を切ってしまっているのですから大変な努力が必要でしょう。
それにしても東京と札幌はあまりにも遠すぎます。
チケットを買ったのに諦めざるを得ないひともいるでしょうし、ボランティアを辞退するひともいるでしょう。
「なぜ札幌なのか!?」という憤りと不満と怒りはそう簡単に解消されるはずもありません。

でも、考えてみると、札幌である必然性ってなんなんでしょう?
東京よりも涼しいというならば、他にも選択肢があると思うんです。
たとえば長野市。
夏の最高気温は東京とあまり変わりはありませんが、朝晩の寒暖差が大きいため、最低は”3度”も違います。
朝のレースならば選手たちの安全も保障されているといっていいでしょう。
また、長野市は長野冬季五輪を記念する長野マラソンを、もう20年も続けていて、開催ノウハウを持っていると同時に、冬季五輪のメインとして使われた〈オリンピックスタジアム〉という立派な会場も備えているため、五輪会場としての格も十分です。
宿泊施設も冬季五輪を経験しているだけあって不足はありませんし、交通面でも冬季で活躍したシャトルバスが健在です。
しかも、札幌と違って東京から近い!新幹線で1時間40分しかかかりません!

IOCの強権的なやり方を無抵抗に受け入れるなんて、日本としてあまりにも情けないじゃないですか。
せめて会場だけは組織委員会から札幌以外を提案してはどうでしょう?
このままじゃ、日本はいつまでも世界からなめられ続けますぜ。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード