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がんばれ、筒香!

W杯ラグビー2019で日本中が盛り上がるなか、ひっそりと幕を閉じたプロ野球の日本シリーズですが、衝撃的だったのはパ・リーグ2位のホークスがセ・リーグ優勝のジャイアンツを軽く4タテしたことだけではなく、その視聴率でした。
初戦から8.4%→7.3%→9.7%と推移し、史上初の全試合一桁の危機を目前とした4試合目で11.8%を記録し、なんとか不名誉を免れたものの、平均9.4%は関係者を青ざめさせる数字だったといっていいでしょう。
最低視聴率だった2戦目は裏にラグビー日本代表の準々決勝があったので仕方ありませんが、初戦もニュージーランド×アイルランドの外国勢対決にダブルスコアで負けていましたし、3戦目と4戦目も他局の通常番組に一蹴されているのですから、もはや国民的娯楽のだった頃の面影はどこにもありません。

プロ野球の視聴率はこの十数年で坂道を転がるように下がり続け、いまではレギュラーシーズンの地上波放送はほとんどありませんし、あっても一桁が当たり前になってしまっていますが、この2019年で止めを刺されたような気がします。
その刺客はいうまでもなくW杯ラグビーです。
世界最高のラガーマンたちが繰り広げるハイレベルな熱戦に多くの日本人が魅了されると同時に、海外の強豪に立ち向かってゆく桜の勇者たちの姿にとてつもない興奮を覚えたからです。
ラグビーという魅力的な競技のなかで、日本代表が世界と伍して闘うことがやっぱり面白いんです。

一方、野球は世界的の競技人口もラグビーほどではなく、まともな世界大会もありません。
国内リーグにはその先がなく、日本のプロ野球(NPB)も小さな箱のなかでの戦いです。
ホームチームのある道府県では観客動員やローカルテレビ視聴率も好調ですが、それが全国に波及しているわけではないのは、地上波での視聴率で明らかです。
この現状は以前から予想されていたものだったので、NPBは五輪やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を起爆剤に国際化を推進し、国内人気の維持に役立てようとしましたが、野球が五輪から消滅し、頼みのWBCもメジャーリーグ機構の世界戦略に利用されるだけでガチンコの世界大会へと発展することがなく、国際化は夢に終わってしまいました。

これによりNPBは完全にドメスティックなものにシフトしています。
各球団が大事にしているのは地元のみとなり、観客動員もリピーター頼りになっているのですから、すでに発展は諦めたといっていいでしょう。
経営者は計算できる利益だけを確保しようとしているように見えますし、これは70年に及ぶプロ野球の歴史と財産を食い潰しているようなものです。
若年層で加速している競技人口減は、やがて競技レベルの猛烈な低下に繋がってゆくでしょうし、そうなれば地元やリピーターだってどうなるかわかりません。

若年層の野球離れといえば、少年野球を取り巻く様々な理不尽や高校年代での酷使が度々話題になりますが、野球界に改革の機運がまったくないなか、現役プロ選手として率直な提言をしているのが横浜ベイスターズの筒香嘉智です。
甲子園を頂点とした勝利至上主義がパワハラや酷使を産み、子供たちから野球の楽しさを奪っている、とする筒香の考え方は、野球界では異端ですが、一般の我々からすれば至極まともなものです。
また、筒香は高校野球での飛び過ぎる金属バットにも否定的です。
ちなみに、高校年代で金属バットを使っている国は日本だけで、U18大会でも木製バットを使うのがルールです。
筒香は、日本の高校生が金属バットを持たされるのは、甲子園大会を派手に演出するためであり、高野連と新聞社とテレビ局の商業主義のためだと喝破しています。
既存勢力に睨まれることを恐れず、ずばずばと提言を重ねる筒香は、いまどき珍しい硬骨漢といえるでしょう。
(※木製バットは価格が高いので、それと同じ反発係数の金属バットを導入すべきだと筒香は主張しています。)

そんな筒香嘉智が今日10月29日、ポスティングによるメジャー移籍の意志を表明してました。
前々から噂されていたことなので、ついにこの日が来たという感じですが、正直私はかなり厳しい挑戦になると思っています。
バッティングだけを切り取ればやれるレベルにあるでしょうけど、彼が守れるファーストとレフトは強打者のポジションですから、それに見合った成績が残せるかどうかはかなりの疑問符がつきます。
ただ、筒香は記者会見で、「世界一レベルの高いメジャーリーグでプレイするのが小さい頃からの夢だった」と語っていました。
これはスポーツ選手として至極まっとうな感覚です。
挑戦する背中を見せることが、野球少年たちへの一番のメッセージになると思っているのかもしれません。
そんな筒香を私はとことん応援しています。

まずはどこかのメジャー球団、手を挙げてくれ!
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