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最高に楽しかったラグビーW杯2019日本大会

「最も偉大なW杯のひとつとして記憶に残るだろう。おもてなしの心とラグビーへの情熱を示してくれた日本は開催国として最高だった」
白熱の決勝戦から一夜明けた今日11月3日、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、手放しの賛辞で大会を振り返っていました。
このラグビーW杯2019日本大会は、観客動員数が170万4443人(1試合平均3万7877人)、チケット販売率99・3%という高い数字を記録したことはもちろん、合宿地などでの盛り上がりやテレビ視聴率なども含め、この1ヶ月間、日本中がラグビー一色になったのですから、ボーモント会長も高評価も頷けるというものです。
ラグビーは世界ではまだまだマイナースポ―ツの部類に入りますから、日本代表の活躍をきっかけに、不毛地帯といっていいアジアでの普及にも期待しているのでしょう。

私も今大会を眺めながら、ラグビーが秘めている大きな可能性をひしひしと感じました。
正直いうと、当初はここまで盛り上がるとは想像できず、特に日本がスコットランドを下したときのテレビ視聴率39.2%に脱帽しました。
しかも外国勢同士の試合でも普通に15~20%くらい取っていたのですから、これはラグビーそのものの魅力といっても過言ではありません。
日本人は相撲もサッカーも好きなので、ラグビーとの親和性が高いのでしょう。

もちろん、我らが桜の勇者たちの活躍も忘れてはなりません。
グループステージの4試合全てがそれぞれ見所満載でしたし、決勝トーナメントに進めるかどうかが4試合目までわからないという展開もハラハラドキドキでした。
スコットランドに勝って4戦全勝で突破したときは、私も興奮でおかしくなっていましたし、日本全体がそれを共有している感覚があったのも「one team」でしたね。

その日本代表は、決勝T1回戦で因縁の南アフリカにけちょんけちょんにやられてしまいましたが、世界の頂の高さを日本人全体で知ることができたのは今後に繋がるでしょうし、その南アが優勝してくれたおかげで、「日本はそんなに弱くなかったんだな」という手応えも残りました。
南ア以外が相手だったら、ベスト4もあったかもしれない…といまは夢を見ておきましょう。

それにしても決勝戦の南アは強かったですねえ。
下馬評では「イングランド有利」だったのに、立ち上がりから個の力をベースにイングランドに圧力をかけ、”手堅い試合展開からのキック勝負”という南アが得意とする流れにもちこみ、アフリカゾウのようなFW陣がスクラムで蹂躙し始めると、ハードワークのイングランドが徐々に崩れていって、最終的には32-12という大差となってしまうのですから、やはり南アが一枚上手だったといっていいでしょう。
今大会の南アはグループステージではいまいち規律とまとまりに欠けていましたけど、試合ごとに修正していって、決勝では本当に素晴らしいチームになっていました。
集中力の上げ方もそうでしたし、優勝2度という経験値の高いチームは(今回で3度目)、やはりピーキングも巧みということです。
日本もいずれは真似したいですよね。

その南アで今大会話題だったのは、キャプテンに初めて”黒人”のシヤ・コリシが就任したことです。
南アが91年までアパルトヘイトという人種隔離政策をしていたことを、現代の若者は知らないかもしれません。
アパルトヘイトはスポーツにも関連していて、ラグビーは白人のスポーツであり、スプリングボクス(南ア代表の愛称)に黒人は許されておらず、人種差別の象徴のような存在でした。
ちなみに、このアパルトヘイトは国際社会からの批判を受け、80年代には経済制裁に繋がっただけではなく、スポーツ分野でも国際交流が閉ざされていたため、スプリングボクスはW杯は第1回大会(87年)と第2回大会(91年)は出場を許されませんでした。
そして95年、アパルトヘイトの廃止によって復帰したスプリングボクスは、自国開催でもあった第3回大会を”黒人”のチェスター・ウィリアムズを含めたチームで優勝し、人種融合の象徴となったのです。
今回の南アフリカ代表は、それがさらに進んだことを世界に知らしめました。
若い世代もなにか感じることがあるのではないでしょうか。

スポーツの国際大会の良さというのは、エンターテイメント性はもちろん、他国の歴史や価値観を学べることにもあると思います。
合宿地では2年3年という交流もあり、日本のひとたちが各国のアンセムを歌って応援したというのもありました。
そういうおもてなしに対し、海外勢も日本と日本人をリスペクトし、たとえば自主的にタトゥーを隠すチームがありましたし、試合後にスタンドにお辞儀をするチームがたくさんあったのも印象的です。
台風被害のボランティアをしてくれたカナダ代表のようなチームも素敵でした。
きっと、こういう相互理解と思いやりこそが世界を平和にするのでしょう。

このラグビーW杯2019は、私も本当に「最高の大会」だったと思います。
選手たちだけではなく、大会に関わったすべてのひとたち、すべてのラグビーファミリーに心からの感謝を届けたいです。
ありがとう!最高に楽しかった!
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