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信長なら泣きはいれない

2017年4月、関西大学が織田信成さんをアイススケート部の監督に選んだ際、私でなくとも多くのひとが”広告塔”としての効果を狙ったものと感じたはずです。
当時すでに大きな勢力となっていた関大スケート部に、指導実績のほとんどない織田さんが起用されたのですから当然のことです。
織田さん本人だって、解説やショーやテレビバラエティ出演などで多忙のなか、監督として部をみっちり指導できるはずもなく、実際の現場は長光歌子コーチや濱田美栄コーチや織田憲子コーチに任せ、飾り雛の立場を呑み込んでいる誰もが思っていたはずです。

そんな織田さんが今年19年9月に任期途中で関大スケート部の監督を辞任した際、関大は織田さんから「多忙で時間が取れない」との申し出があったと説明していました。
織田さんは確かに多忙に見えましたし、私などはそれに納得しましたが、すぐに織田さん側から「多忙ではなく濱田コーチからの嫌がらせやモラハラがあったからだ」という反論があったわけです。
これには正直驚きました。
フィギュアスケートは狭い世界ですから、公に誰かを非難することは、将来のことを考えれば、避けるべき選択としかいようがありません。
指導者や解説者としての立場はかなり難しいものになってしまいます。

そして、濱田コーチも週刊誌などを通して反論の反論をし、泥沼化の様相を呈した騒動は、今日11月18日、織田さんが濱田コーチに慰謝料を求める裁判を起こしたことで、ついに法廷闘争に移ることとなったわけです。
シーズン中に解説者がコーチを訴えるというのは、なかなかどうして、ちょっと理解に苦しむ事態です。

提訴に伴い記者会見を開いた織田さんの説明を聞いていると、監督であるはずの織田さんがコーチのひとりである濱田さんにいびられまくって体調を崩すという、立場の上下が逆さまになったような話ですが、一般社会でも若い管理職が古株の部下から圧力を受けるというのはよくあることですから、そういうことがあったとしても不思議ではありません(信長は家臣に厳しく処断したのに…)。
しかし、よくあることだけに、世間からの理解や同情を受けるのは少々難しいようにも思います。
できれば、濱田コーチととことん話し合って、とことん戦って、内々に処理すべきでした。
いまの状況では、自分に運営能力・管理能力がないといっているようなものです。

もちろん、今回の騒動の背景には大学フィギュア部の特殊性があります。
関大フィギュア部と一口にいっても一枚岩ではなく、選手には各々コーチがいて、ホームリンクがあって、大学には練習場所と所属を借りているようなものなんです。
選手にすれば自由に使える通年リンクと大学生という肩書が得られ、大学からすれば名前が売れるというwinwinの関係です。
ただ、そこでは当然、派閥が生まれる可能性が高くなりますし、有力選手を多く抱えるコーチの存在感は増してくるに違いありません。
それを調整するのも監督の役割だと私は思いますけど、織田さんはそれができなかったということなのでしょう。

それにしても、日本フィギュアはこんなごたごたで騒いでいる暇はないはずです。
かつて隆盛を誇った日本男女シングルも、ロシア勢やアメリカ勢の台頭もあって、いまは斜陽といってもいい状況です。
ノービスやジュニアに能力の高い選手が少ないのですから、将来も明るくありません。
それを打破するには、いかに競技人口の底辺を拡大するかというのが大事になり、そのためには学校体育の協力が必要不可欠だと思いますけど、今回の騒動を見ていると、それも難しい感じがします。

根本にあるのは”リンク問題”かもしれませんね。
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