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流行語の表と裏

〈ユーキャン新語・流行語大賞〉といえば、その年の世相を振り返るものとして、30年以上に渡って国民に親しまれてきましたが、近年はまったく聞いたことのない言葉が選ばれたり、審査員の政治的偏向が顕著に影響するため、その存在価値が下がってきているように感じます。
ネット流行語大賞やSNSなどでのトレンドワードといった、より公平で明瞭なものが出てきたせいかもしれません。
ちなみに昨日(2019年12月2日)発表されたユーキャンの大賞は『ONE TEAM』でした。
これがラグビー日本代表のスローガンだということは、W杯にかじりついていたひとはわかるかもしれませんが、関心がなかったり、スポーツニュースをチラ見するくらいのひとはわからないはずです。
ラグビー日本代表の躍進が大注目されたことは事実ですし、ラグビーW杯日本大会が盛り上がったことは事実ですから、思い切って『ラグビー』にすれば多くの納得を得られたかもしれませんね。

そんな大賞よりも私が気になったのは、ノミネート30からトップ10に昇格できなかった『ホワイト国』と『命を守る行動を』です。
この2019年は、後世、日韓関係が大きく変わった年として語られるはずです。
7月に日本政府が韓国向けの戦略物資3品目を「管理がきちんとできていない」として輸出管理の優遇措置を撤廃し、さらに8月に韓国をホワイト国(輸出優遇対象国)からも除外すると発表した際、韓国は管理を徹底すればいいだけなのに、それをせずに異常なまでの反発を示しました。
国民は日本不買運動なる馬鹿騒ぎをし、政府は日本を強く非難すると同時に、WTOへの提訴、GSOMIA破棄をちらつかせるなど、なりふりかまわない圧力をかけてきたわけです。
これまで何度も成功してきた”ごね得”戦術ですね。

ところが安倍晋三内閣はそれを徹底的に無視し、原理原則を貫き、日本の世論も多くがそれを支持しました。
これを『ONE TEAM』というなら、私も大賞で納得です。
その結果、11月22日、韓国はWTOへの提訴を取り下げ、GSOMIAの延長を選び、事実上の降伏をすることになったわけです。
背景にアメリカから韓国へのきついお叱りがあったとはいえ、日本政府が韓国に対して毅然とした姿勢を崩さなかったのは、これまでになかったことです。
そういう転換点ともいえる2019年の言葉として、『ホワイト国』なり『離韓』なり『真の日韓正常化』なりを選ばなかったユーキャンのセンスが残念でなりません。
審査員が現実を見たくないのかもしれませんが…。

また、この2019年というのは台風被害が頻発した年としても記憶されるはずです。
ユーキャントップ10にも『計画運休』という言葉があるので、一応そういう意識はあるのでしょう。
しかし、台風被害を語るならば、ノミネート30のなかにあった『命を守る行動を』の方が適切なのはいうまでもありません。
”台風=ダイヤが狂う”というのは、大きな被害がなかった都市部のひとたちが「迷惑をこうむった」といっただけの話であり、台風の脅威からは距離のある感覚です。
ノミネートから『計画運休』を選んだ審査員も、地方の大被害よりも、最寄り駅のダイヤが狂う方が大問題だという人間なのでしょう。
流行り言葉でいうと、こういう感覚を『上級国民』というのでしょうか。

この『上級国民』は、4月に起きた池袋の暴走事故で、9名を負傷させ、母子2人の命を無残に奪ったにも関わらず、運転手の飯塚幸三が逮捕されなかったのは、彼が元上級官僚であり、勲章までもらっているせいではないか、と勘ぐられたことから広まった言葉です。
報道でも、飯塚幸三が旧通産省・工業技術院院長だったことから、 ”元院長”という敬称がつけられ、それも批判を集めました。
飯塚幸三は11月にようやく書類送検され、起訴される見通しとのことですが、時間がかかりすぎですし、逮捕されないのも、本当に疑問です。
私は警視庁が忖度したとは思いたくはありませんが、あらゆる格差が広がる日本において、国民が疑心暗鬼に陥るのも仕方がないとも思います。
ユーキャントップ10には『免許返納』という言葉がありましたが、池袋事故は高齢ドライバー問題と同時に格差問題と捉えるべきです。『免許返納』では片手落ちです。

そんなふうに憤っていた今日、某巨大掲示板のニュースを語る板で、2019の流行語が発表されていたのですが、1位が韓国を揶揄した『リスカブス(手首切るブス)』、2位が5080問題の『こどおじ(子ども部屋おじさん)』、3位『上級国民』という結果でした(※ニュース板なのでスポーツ・芸能分野は入っていません)。
某巨大掲示板ですから、おふざけも入った投票でしょうけど、ユーキャンのそれに比べれば、よく世相を反映し、ずっと的を得ているのですから、なんだか複雑な気分です。
格差社会のなかで、メディアだけは裏と表の差がなくなっているのかもしれませんね。
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