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極刑をどくに置くべきか

12月15日の47話・最終回に向けてラストスパートをかけたい『いだてん』ですが、43話~45話が揃って視聴率6.1%という体たらくで、スパートをかけるどころか息切れ状態。
途中棄権した方が良かったんじゃないかと思うくらいですね。
理由は様々でしょうけど、よくいわれるのが「やっぱり大河ドラマは時代気じゃなきゃ!」という声です。
確かに大河ドラマといえば時代劇の印象が強いですから、現代劇だと観る側に違和感があるのかもしれません。

ただ、その時代劇も、30年ほど前は各テレビ局でひっきりなしに放映していたものの、いまでは民放の枠が消滅し、NHKの土曜時代ドラマを残すのみになっています。
2011年にTBSの『水戸黄門』が打ち切りになった際、分析された理由は視聴率の低迷というだけではなく、費用対効果の問題でした。
現代劇に比べ、セットや衣装が特殊なのはもちろん、ロケ地にも困り、とにかく金がかかるということです。
いまでもNHKがこれを続けられるのは、受信料を強制徴収できる特権があるせいでしょう。

しかし、この時代劇、海外に目を向けると、多くの国が制作していますし、それを世界的に売り出することで利益を挙げているケースも少なくありません。
金がかかるならば、その分儲ければいいという考えですね。
昭和の時代劇ドラマ・映画は海外での反応も良かったわけですから、日本のテレビ局や映画会社はもっと外に目を向けるべきかもしれません。
NHKもどこぞの半島からウソ歴史満載のドラマを買ってくるより、自分たちの作ったものを世界中に売りにゆき、その儲けを国民に還元すべきだと思います。似たような放送局であるイギリスBBCと比べると、NHKの無能さが悲しくなってきますぜ。

そんな時代劇ですが、日本の民放でも再放送や単発スペシャルドラマでなんとか命脈を保ち、ノウハウを伝承したいという思いはあるようです。
ただ、そのスペシャルドラマも、”ヒットさせねばならぬ”という強い思いからか、鉄板の戦国時代が舞台になっていたり、池波正太郎先生や藤沢周平といったブランド力のある作家の原作ばかりになっているといっていいでしょう。
地上波の再放送も『水戸黄門』ばかりですし、時代劇が窮屈になっているような気がします。

私も子供の頃、『大岡越前』や『遠山の金さん』などの”お白洲もの”が大好きだったので、それをとんと見なくなったのは少々寂しい感じがします。
お白洲ものは、当時の世情だけではなく、刑法もちょっとだけわかるので、勉強にもなって、教養ブームの昨今、受けがいいような気がするんですけどね。
放火や多額の窃盗が現代より重罪だったことなんて、日本社会の歴史の変遷を学ぶ上でもとってもためになります。

そうそう、江戸時代は”死刑”にも色々あったんです(※ややこしいので庶民のものだけを書きます)。
時代劇でも「市中引き回しの上、獄門に処す!」なんてお奉行さまのセリフがあって、「獄門」はかなりきつい響きなので、いわゆる”極刑”なのかと思いますけど、実はあれは6段階あるうちの4番目にすぎません。
その上には〈磔〉や〈鋸引き〉なんてのがあるんです。
江戸時代のひとは単純に命を奪うだけでなく、罪によって、名誉を奪ったり、より残虐に処したりしていたわけです。

この江戸時代の死刑制度は、ひとつの命をとっても大切にする現在日本人からは異常に感じられるかもしれませんが、海外に目を移すと、いまも死刑に段階を設けている国は普通に存在しています(イスラム圏など)。
”単純に命を奪うだけでは足りない罪がある”という考え方ですね。
先入観を抜きにして考えると、これはあながち間違いではないかもしれません。
たとえば現代日本では2人殺しても10人殺しても死刑ですけど、これに差がないというのはおかしな感じがします。

しかし、世界を見渡すと、そのおかしさ”目をつむり、ここ30年ほどは”死刑廃止”の流れが目立っています。
人権を大事にする(しすぎる)考えが広まったせいもあるでしょうし、冤罪の可能性や政治的に死刑が運用される可能性を排除したいという思いもあるのでしょう。
他の刑罰に比べ、死刑は取り返しがつきませんから、慎重になるのは当然です。

ただ、ここで忘れてならないのは、現代は科学技術が想像を超えるほど進み、民主主義国家では国民が政府をより強く監視するようになったことです。
特に日本のような国では、間違った死刑へのリスクは格段に減っているといっていいでしょう。

そこで我々が考えるべきは、”極刑”をどこに置くかということです。
死刑廃止の議論だけではなく、死刑に段階を設けることだって議論すべきなんです。
そうやって考え方に偏りを持たないようにして出した答えこそが真実なんです。

ミナミ通り魔殺人事件、新潟小2女児殺害事件、新幹線車内殺傷事件、熊谷6人殺害事件…。
このところ、ひどい裁判ばかりで、本当に考えさせられます。
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