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2019GPファイナル、いまに見とけ!

43.87差…。

2019GPファイナル、羽生結弦が291.43で演技を終えると、プーさんの波をかきわけてリンクに立ったネイサン・チェンは335.30の世界最高得点を叩き出し、見事な優勝を果たしました。
43.87差は圧倒的大差といっていいでしょう。
テレビで観ていて絶望したひともいるかもしれません。

しかし、大会後の羽生結弦は、SP・FSノーミスだったネイサンを称えつつも、「いまに見とけ!って思っています」といって、強く前を向いていました。
これは強がりなんかじゃありません。彼のなかではこの大会で一定の手応えをつかんでいるんです
本人も語っているように、4Lzと4Loが綺麗に入ったことも大きいですし、4Sと4Tを加えた4種のクワドを始めてGOEプラスで揃えたのですから、12月7日で25歳(誕生日おめでとう!)となったベテラン選手としては信じられないような技術の進歩です。
羽生結弦はまだまだ伸び盛りなのです。

そもそも今回はネイサンに負けたというより、SP・FSともにミスが多すぎました。
SPで4T+3T予定が単独の4Tとなってしまって97.43という出遅れ。
ネイサンは110.38でしたから、これではFSで巻き返すのはとてつもなく困難です。
本人も「99%逆転はないと絶望していた」と語っています。
ただ、普通の選手ならばそこで心も折れてしまうところ、逆境を好餌とする美しい猛禽は、4Lz導入を含むジャンプ構成の大幅変更でFSに挑んだのです。
結果は後半の息切れで、4T+Eu+3Fで着氷を乱し、最後のジャンプも1A(予定は3A+3Aか)という大きなミスとなってしまいましたが、この鬼気迫る演技は羽生結弦が気高い絶対王者であり、極上のエンターテイナーであることを証明しました。
羽生結弦がいなければ、男子シングルはまったくつまらないものになりはてます。
(羽生結弦が初めて4LzをFSに入れたのもSPでネイサンに大差をつけられた17年GPSロシア大会ですから、ネイサンは本当にいい燃料です。)

私も、負けはしましたけど、今大会は収穫が多かったと思います。
4Lzを含む4種クワドを綺麗に決めたことで、ネイサンを完全に射程に入れ、プレッシャーをかけたといっていいでしょう。
今回のミスだって、今シーズンのここまでの試合できっちり決まっていなかったところが、大きなミスとして現れたにすぎません。SPの4+3Tも不安定でしたし、後半の失速も目立っていました。
ただ、それも私は、今季の羽生結弦がコンディション重視で、ピークをシーズン後半に持って行くために練習をセーブしているせいだと思っています。
今季はまだ調子が上がっていないのにかかわらず、すでにSB322.59(スケートカナダ)を出しているのですから、そこに4Lzが加わり、演技に磨きがかかれば、ネイサンの335.30だって恐れるに足りません。もうすでに”自分の演技をすれば勝てる”というところまで来ているんです。
我々ファンも世界選手権では「いまに見とけ!」を楽しみにしておきましょう!

最後に、私はネイサン・チェンに心から感謝しています。
この素晴らしい選手、歴史に名を遺すようなモンスター級のチャンピオンがいてくれるおかげで、羽生結弦の闘志に火が灯り続けているのです。
2人の超ハイレベルな戦いは本当にエキサイティングで、男子フィギュアの魅力を拡大し続けていると思います(アメリカのフィギュア人気も戻ってくるといいですね)。
ありがとうネイサン、優勝おめでとう、凄かった!
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