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麒麟が遅れてやってきた

沢尻エリカさん逮捕による緊急降板で2週間遅れとなってしまった2020大河ドラマ『麒麟がくる』が、いよいよ今日1月19日に初回を迎えたわけですが、美しいロケーションと手間暇かけたセット、鮮やかな色彩の衣装と役者たちの熱演で、とってもワクワク感のあるスタートでした。
3話分をまとめたせいか(75分拡大版ながら)、ちょっと駆け足気味でしたけど、それも沢尻さんの部分を削ったせいでしょうし、編集は頑張ったと思います。
主演の長谷川博己さんの凛とした立居振舞も才気走った若武者そのものであり、今後の活躍が予感されますし、この朗らかで前向きな明智光秀が、いかにして戦国一のスキャンダラスなクーデターを引き起こすのかも大いに興味があるところです。

ただ、私の個人な考えでいうと、明智光秀を主人公にした大河ドラマは、あまり賛成ができません。
しかも今回のタイトル『麒麟がくる』の”麒麟”は”天下泰平”を意味するというではありませんか。
明智光秀といえば、なんといっても織田信長を討った本能寺の変であり、その動機はいまだ諸説入り乱れ、専門家から歴史好きまで議論百出させながら、議論そのものを楽しんでいるわけですが、私はこの動機を重視していません。
動機より何よりも、事実と結果を見たいと思っているからです。

まず、この本能寺の変(天正10年・1582年)が起きた時点での織田信長の勢力はいかほどのものだったのでしょう?
近畿を完全に掌握していたのはもちろん、いまでいう関西と四国東部、北陸と中部地方を抑え、中国の毛利氏や越後の上杉氏を追い詰め、関東の北条氏からは秋波を送られている状態です。
天下統一まであと一歩、はいいすぎかもしれませんが、あと二歩くらいのところまではきていたといっていいでしょう。
信長から政権を引き継ぐ形で(織田家から簒奪したとも)天下統一を果たした豊臣秀吉が辿った道のりを考えると、かりに信長が存命していたならば、天正12年には織田政権が完全に日本を支配下に収めていたはずです。

また、そうなっていたときのタラレバでいえば、織田家の跡目争い(小牧長久手)や天正壬午の乱のような大名同士の戦が起こるはずもなく(その後の小田原攻めも)、国土によけいな血が流れずにすんだわけです。
さらにいうと、織田信長には信忠というしっかりした嫡男がいる上に子だくさんでもあり、晩年の秀吉を悩ませた後継者問題は皆無ですから、それによって政権が倒れる心配はありません。
政権を担う忠誠心の高い人材としても、織田家は守護代の家系なので一門衆や譜代の家臣が揃っていますしね。
つまり、信長が生きていれば、関ヶ原や大坂攻めという大戦が起きずにすんだわけです。
天下泰平の江戸時代(たぶん大坂時代)が20年は早くやってきたと私は考えています。

その天下泰平を、”麒麟がやってくる”のを遅らせ、ひとびとが苦しむ戦乱の世を長引かせたのは誰か?
確かなプランもなく主君を討ち、世に混乱を引き起こしたのは誰か?
日本史上に類をみない極悪人であり、大きな視点で日本を見ることのできなかった愚か者は誰か?
明智光秀は、大河の流れを堰き止め、決壊させたような人物だと私は思っています。

そういう意味で大河ドラマの主人公にはピッタリなのかもしれませんが、たぶん信長がめちゃくちゃ悪いやつに描かれて、その暴走を止める光秀、みたいな感じになるんでしょうねえ…。
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※幼い頃の駒(門脇麦さん)を火事からすくったお侍さんは、着物の家紋から、若き日の斉藤道三(本木雅弘さん)だと思われます。なぜ道三が「得にならないこと」をしたのか、その理由はわかりませんが、それを知った光秀が道三を慕うようになると予想しています。
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