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餅ばかり食べていたらご飯が食べたくなってきました

”食”というのは身近なせいか、食材や食品や料理の流行は報道があるより先に消費者がそれに気づいている場合も多いので、私もニュースを聞いて驚くということは少ないのですが、今日(2020年1月21日)の食品産業新聞社に載っていた〈丸美屋〉の「20期連続の増収」という記事には、〈のりたま〉のパッケージのように目を丸くしてしまいました。

丸美屋といえば、なんといってものりたまが看板ですし、その他にもお茶漬けや釜めし、混ぜご飯の素やのっけるタイプのふりかけ、麻婆豆腐に代表されるお手軽中華の素など、ようするに”ご飯のお供”を作っているメーカーです。
もっといえば、それしか作っていないようなメーカーです。
しかし、その”ご飯”といえば、食の多様性や少子化の影響で、ここ50年ほどの消費量は右肩下がりなんです。
丸美屋が増収を続けているこの20年でいっても、平成8年の日本人がひとり67.3キロのお米を食べていたのに、28年には54.4キロまで減っているんです。
そういうなかでの丸美屋の確かな成長ぶりは想像もつかないことでした。
平成元年12月期の総売上高、514億9500万円(前期比2.4%増)というのは立派なものです。

その増収の理由に関しては、残念ながら新聞記事にはなかったので、私の勝手な分析になりますが、長く続いた景気低迷のなかで、”手作り弁当”を昼食にする割合が増えたせいだと思うんです。
”弁当男子”なんて言葉が生まれたのは10年ほど前のことですが、当時はインスタ映えなど意識せず、節約重視の質実剛健なお弁当だったはずです。
そこで大いに助けになったのが、丸美屋の商品であるのは疑いありません。
もちろん、弁当女子や子育て中のご家庭の強い味方でもあります。

同じようなご飯のお供メーカーでいうと、〈フジッコ〉も長らく好調が続いているので、やはり手作り弁当の影響の強さがうかがえます。
ただ、フジッコの場合は看板の〈刻み昆布〉を”健康イメージ”で売っているのが丸美屋との大きな違いといっていいでしょう
フジッコは他にも大豆関連やヨーグルトなど、健康重視に舵を切っていますが、国民の健康志向に合致しているというわけです。

対して、丸美屋の商品は純粋にご飯と食べさせることに特化しているのに、それでも売れるのですから、やはり日本人はご飯を思い切り頬張ることが好きなのです。
食が多様化しようがどうなろうが、それは変わらないわけです。
そこを突き詰めた丸美屋の経営方針には清々しいものを感じます。
海外展開は考えず、あくまで日本にこだわり、ロゴも漢字で貫き通すと宣言しているのも、好感が持てます。

しかし、これはいらぬお節介でしょうが、年々進む少子化のなかで、私は丸美屋やフジッコの今後を少々心配しています。
ご飯をたくさん食べる年代がどんどん減ってゆくのですから、誰だってそう感じるはずです。
ですから、私はやはり海外にも目を向けるべきだと思うんです。
実は、日本に旅行でやってきた東アジアのひとびとの多くが、ふりかけを気に入って買って帰るそうでなんす。
丸美屋がそうであるように、ふりかけメーカーはあまり海外に進出していないので、爆買してゆく中国人もいるそうです。
かなりかさばりそう…。

ちなみに、台湾や中国にもふりかけのようなものはあるそうなんですけど、肉がベースになっていて、味付けも濃く、日本のそれとはかなりイメージが違うみたいですね。
携帯用・保存用のおかず、みたいな感じでしょうか。
そもそもあちらの白米は日本のそれみたいに美味しくないので、ふりかけも強い味のおかずになるのだと思います。
そういうひとたちが、日本にやってきて、炊き立ての美味しいご飯に日本風のあっさりしたふりかけをかけて食べて、「これは美味い!」となるのでしょう。

つまり、ふりかけの海外進出には美味しいお米が欠かせないわけです。
また、逆にいえば、ふりかけ人気にあやかって、ブランド米をどんどん輸出できるかもしれません。
このところ農水省もお米の輸出には力を入れていますが、農家だけではなく、ご飯のお供メーカーも巻き込んで欲しいものです。
丸美屋やフジッコの売り上げが1000億円を突破するのを待っています!
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