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独裁国家を見習わなければならない悲しさ

2019年の年末に中国の湖北省・武漢市で発生した新型コロナウイルスについて、WHO(世界保健機関)が〈国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態〉を宣言したのが2020年1月30日。
これによってWHOは国連加盟国に対し、内政に踏み込む形で、各国の医療体制や公衆衛生措置をチェックしたり、ひとの移動に関する勧告をしたりと、新型ウイルスが国際的に広がらないよう、世界が一体となって立ち向かってゆくこととなりました。
しかし、ウイルス発生から1ヶ月も経っていたわけですから、いまさら感は否めません。
30日時点では感染は18ヶ国に広がり、ヒトヒト感染も確認され、世界全体での感染者は約8000人となっていたわけですからね。
ちなみに、その前の23日に緊急会合を開いたWHOは、ヒトヒト感染が中国内に留まっていたことを理由に、テドロス事務局長が「国際的な緊急事態ではなく、中国の緊急事態だ」と述べて宣言を見送っていて、中国への過剰配慮が指摘されています。

その配慮は、緊急事態宣言の際の記者会見はより濃密で、テドロス事務局長は「中国政府は感染拡大阻止に並外れた措置を取り、封じ込めでは新たな基準を作った。他国も見習うべきだ」と気持ち悪いくらいのベタ褒めをしていました。
ウイルスの発生を隠蔽し、感染者を旅行者として世界各国に大量にバラ撒いたのは、どこの国だったのでしょう?
一部報道ではテドロス事務局長の母国であるエチオピアが中国から多額のODAをもらっているせいではないかと勘ぐっていましたけど、中国がそうやって悪い意味での国際的影響力を強めているのだとしたら、良識ある国々はより警戒を強めるべきでしょう。

ただ、このテドロス事務局長の発言にはわずかながら真実もあって、中共政府の”封じ込めの新たな基準”は、確かに評価されるべきだと思います。
何しろ、遅きに失したとはいえ、習近平主席の鶴の一声で、1100万人が住み、23日時点で900万人が残されていたという大都市・武漢市を一夜にして封鎖したんですからね。
市民は脱出できなくなっただけではなく、食料や物資なんかが外から入りにくくもなったわけですから、その混乱と困窮は想像を絶しますし、唐突にそういう命令が下されたことへの憤りも大きいと思うんです。
これが普通の民主主義国家だったら、市民は政府に対してかなりの反発を示すでしょうし、マスコミだって政府を叩き、政権もあやうくなるかもしれません。

ところが、中国共産党政府は完全なる軍事独裁政権ですから、国民の人権をどれだけ蔑ろにしたってへっちゃら平気です。
野党もなければ、メディアも支配しているので、誰も文句をいいません。
私は民主主義の国・日本に住んでいますから、それがちょっぴり羨ましくも思えます。
感染症対策において、最も有効なのは国家が強権を発動することです。
人権を過剰に考慮していたら、感染拡大は防げません。
もちろん、民主主義の国だって、有事には強権を発動します。
アメリカやオーストラリアなどは武漢市から救出した自国民を一時的に強制隔離しましたし、中国人を入国禁止にする国も出てきています。
それがグローバルスタンダードです。

翻って、日本の安倍政権の対応はどうでしょう?
私にはまったくもって甘すぎるようにしか思えません。
インバウンドだのなんだののために、自国民を危険にさらす政府の姿勢には大きな疑問を感じていますし、安倍晋三総理や自民党の”中国の親戚”二階俊博幹事長などが揉み手で中国人をウェルカムしているのは、見ていて情けなくなってきます。
また、政府が武漢市から救出したひとたちを強制的に隔離しないことも、新型ウイルスを舐めているとしか思えません。
感染が拡大したらどう責任を取るのでしょう?

さらに、日本国民が不幸なのは、政府与党の暴走を止められる野党やマスコミが存在しないことです(厳しい姿勢なのは維新の会くらい)。
むしろ、彼らは中国への対応を”もっと甘くすべき”という態度です。
野党は国会で新型ウイルスの議論をせず、マスコミは「中国人を差別するな」を連呼し、両者は帰国者の隔離についても触れるのを避けています。
だからこそ政府も呑気に構えているのでしょう。

日本には新型ウイルスより先に治すべき病気があるのかもしれませんね。
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