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朝青龍の処罰について

朝青龍が初場所中に知人男性に暴行を働いたとされる事件ですが、示談したということで、これ以上事実関係は出てこないと思うので、私なりの意見を書きます。
事件発覚からずいぶん時間が経ちましたけど、微妙な問題なので状況がよくわからないうちにあれこれというべきじゃないと思っていましたもので、ご容赦を。

今回の一件、メディアでは、「一般人に暴行」というフレーズで伝えられていますけど、これだとかなり暴力的な感じになりますよね。
様々な報道を観ている限りだと実際は、「酔っ払って知人とケンカ」だと思うんです。
酔っ払った朝青龍が道路で大声を出して通行人を威嚇したのをその知人がたしなめたところ、怒った朝青龍が因縁をつけて、車の中に呼んで言い争いをした挙句、暴行、というのが報道されている事実関係です。
ここでのポイントは朝青龍が知人を車の中に無理やり連れ込んだのではなく、その知人も、たぶん話をつけようと思ったのでしょう、自ら車に乗り込んだというところです。

一部報道によると知人も酔っていたそうですし、ようは酔っ払った知人同士がささいなことで言い争いになって、片方が手を出してしまった、ということなんでしょう。
そう聞くと、まあ、我々でもたまにあることだと思えてきます。

しかし、暴行は暴行です。示談が成立し、相手側からの告訴がなくなったとはいえ、やってしまったことは消えません。
朝青龍にはなんらかの処罰が下されてしかるべきです。

ただ、日本相撲協会には、「これをしたらこうなる」という細かい規定はないのです。
現役力士の暴力行為にしても、2006年7月の本場所中、カメラマンに暴行した露鵬が3日間の出場停止処分を受けましたが、それまで「暴力行為をしたら出場停止」という規定はありませんでした。

また、現役力士は原則として自動車の運転を禁じられていますが、それを破って人身事故を起こした旭天鵬は一場所の出場停止と謹慎処分でしたけど、これも「この程度の事故ならこうなる」というのはありません。

そして、2008年の大麻騒動で解雇になった露鵬と白露山はドーピング検査で大麻の陽性反応が出たことが理由でしたけど、日本の法律では所持では起訴されますが、使用では起訴されません。しかも、露鵬と白露山は巡業で行ったアメリカで大麻を吸ったものが残っていたと釈明していますから、それが本当なら日本の警察権は彼らに何もできないことになります。
そして、もう一つ大事なことがあります。
当時もいまも、日本相撲協会はドーピング検査を正式に導入していません。
ですから、ドーピング違反を理由にして露鵬と白露山にいかなる処罰も下せないはずなんです。
つまり、二人の力士は日本の法律にも相撲協会の規定にも触れていないのに解雇されてしまったわけです。

上記の例でわかるように、日本相撲協会は「これをしたらこうなる」というのは具体的に定めておらず、なにかことが起こるごとに理事会を開いて処分を決めているのです。しかも、なんの原理原則もなしに。
これは一般常識からはかなりかけ離れているとしかいいようがありません。

今回の朝青龍にもなんらかの処分が下されるとは思いますが、みなさん、それがなんの規定もない処分だということだけは忘れないでください。

私は過去の事案(判例)に照らして、朝青龍の処分は「一場所の出場停止、そして今後は深酒を厳禁とすること」というのが妥当ではないかと考えています。
朝青龍がなにか騒動を起こすときは必ずといっていいほど酒がからんでいます。簡単にいうと酒癖が悪いんでしょう。
次に深酒をしたら”解雇”でいいと思います。

そして、高砂親方です。
きちんと朝青龍を指導しなければなりませんし、付き人なりに、「お前らが殴られようと何されようと横綱に酒を飲ませるな」と命じるべきなんです。
高砂親方には朝青龍以上の罰が必要だと思いますし、次に弟子が問題を起こそうものなら親方の資格が剥奪されてしかるべきです。

明日(2月1日)は理事選です。
新しい理事会には是非、力士の問題行為に対するきちんとしたルールを作って欲しいですね。
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