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資源より水があった方が幸せかも

ナポリタン、天津飯、トルコライス、台湾ラーメン…。
現地には存在せず、実は日本発祥だという外国風料理はけっこうありますけど、最近我が家でにわかにブームになっている〈パキスタンチキン〉もまさにそのひとつだと思います。
料理研究家の平野レミさんが20年以上前に紹介したこの料理のレシピはとても簡単で、ぶつ切りの鶏もも肉とタマネギとピーマンを鍋、もしくはフライパン(レミパン)に入れ、そこにすりおろした生姜とニンニク、醤油とお酒、唐辛子や胡椒などのスパイス、それにゴマ油を混ぜてから蓋をし、最初は中火、あとから弱火で20分ほど煮込んで出来上がりというものです。

レシピを見てもらえればわかるように、”醤油”を使っているのでパキスタンには絶対に存在しない料理なのは間違いありませんが、平野レミさんはお父さんがフランス文学者とのことですから、その筋で習ったパキスタン料理を自分でアレンジしたのかもしれません。
テレビに出ているあの勢いで「これがパキスタンよ!」といわれれば納得しそうです。
そもそもほとんどの日本人はパキスタン料理に詳しくありませんからね。

それでもパキスタン料理について少し調べてみると、レミさんのパキスタンチキンには、そう名乗るだけの根拠が見えてきます。
パキスタンを代表する料理であるカレーの作り方がわかりやすいんですけど、鍋にたっぷりの油を注ぎ、それでスパイスを煮るようにして香りを移し、肉と野菜を入れ、蓋をして、その水分のみでじっくり煮込んでゆくんです。
レミさんのパキスタンチキンはこれをほぼ踏襲しています。最も大きな違いは油の量が少ないのとお酒を使うところでしょうか。
パキスタンはイスラム圏なのでお酒や発酵調味料は使いません。
そのかわり、旨味のベースにはトマトをよく使うようです。

パキスタンでは夏に雨季があるものの、その他の季節はほとんど雨が降らず、とても乾燥しているといいますし、おそらく飲料水も乏しいと思われます。
そういう気候のなかで、油をしっかり取り、食材の水分を生かす料理が発達していったのでしょう。
湿気の多い日本では考えつかない料理の数々です。
逆にパキスタン人は日本料理が真水をたっぷり使うことに驚くに違いありません。
たとえば、刺身を作る工程は魚を洗うところから水浸しといっていい状況ですからね。

また、水が少ない地域というのは、主食である穀物を摂取する際も、粉にして水で練ってから焼いたものを食します。
パンやナンやトルティーヤはもちろん、パキスタンのチャパティやアフリカのウガリがそうです。
日本では何度も水をかえながらお米を研ぐのですから、とてつもなく贅沢に見えることでしょう。

その”水”でいえば、現在世界を恐怖に陥れている武漢ウイルス対策として、WHOは”手洗い”を推奨していますが、アフリカなどの水が乏しい地域ではそれがやりたくてもできない状況にあるようです。
これは乾季があるというだけではなく、水道インフラが整備されていないという貧困問題でもあります。
WHOアフリカ地域事務所が3月19日(2020年)に出した声明によると、「アフリカ全体で新型コロナの感染者が急速に増えている」とのことです。

このところのアフリカには中国がガンガン進出していますけど、アフリカが豊かになったという話はとんと聞きません。
資源を奪うための投資というわけでしょう。
その上、今回の武漢ウイルスですから、あまりにも酷すぎます。
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