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若者たちを最優先に

武漢ウイルスの蔓延により、スポーツの灯がすっかり消えてしまった今日この頃ですが、3月に無観客での大阪場所を乗り切った大相撲も、5月4日(2020年)に「24日からの5月場所を中止する」という苦渋の決断を下しました。
緊急事態宣言が5月31日まで延長されたのですから止む無しといえるでしょう。

ただ、日本相撲協会としたら、緊急事態宣言下でも無観客での開催を考えていたかもしれません。
国技館のある東京都の〈大規模イベント自粛要請〉も観客があってのことでしょうから、無観客ならば適用範囲外との解釈も成り立つはずです。
ところが、それも4月下旬に高田川部屋でクラスターが発生してしまって目論見は大きく崩れたに違いありません。
武漢ウイルスは無症状での潜伏期間が長いと考えられていますから、他の部屋だって感染しているかもしれず、その状態で本場所を開催してしまえば、相撲協会全体が大規模クラスター化する危険性もあり、”中止”に向けて大きく舵を切ることになったのでしょう。

いうまでもなく、これは相撲協会からすれば苦渋の決断だったはずです。
相撲は神事であり、国家の危急にこそ国民を勇気づけるために力士たちが四股を踏まなければならないという建前もありますし、NHKからの放映権料の問題もあるでしょうし、なによりも大相撲の秩序という意味でも本場所は死守せねばならないのです。
その秩序というのは”番付”であり、それは大相撲そのものといってもいいものです。

大相撲はよく「番付がすべて」といわれます。
それは身分であり、待遇であり、報酬に繋がるものであるというだけではなく、現役引退後もそれが大きく影響するんです。
親方として相撲協会に残るためには、最低でも幕内在位12場所以上か十両以上通算20場所が必要ですし、また、これは規定にはありませんが、理事になるひとは普通、現役時代の番付が三役以上です(例外もたまにあり)。
角界で生きてゆくならば、番付は一生ついてまわるんです。

番付は一場所一場所の成績で決まるものですから、本場所がひとつなくなるということは、昇進や在位期間に少なからぬ影響を与え、力士の人生を狂わせかねません。
だからこそ相撲協会は無観客だろうがなんだろうが本場所開催にこだわるのだと私は考えています。

その”人生を変えてしまう”でいえば、高校スポーツの夏の大会をどうするのか、統括組織や政府の方で色んな意見が出ているようです。
こういう大会というのは、日頃の鍛錬の成果を発揮するための場というのはもちろん、体育会系高校生にとっては進学や就職のための実績作りの場です。
そこで活躍して自分の人生を切り開こうと、これまで努力してきた3年生も多いに違いありません。
幸いなことに、萩生田光一文科大臣や橋本聖子五輪担当大臣は「代替大会の開催」といった具体案を出してくれていますし、若者たちの人生を狂わせないためにも、全力での支援をお願いしたいものです。

もちろん、国からの支援は体育会系高校生だけに向けるものではなく、ビヨンドコロナ、ビヨンド武漢の時代に日本を支えるすべての若者たちへ向けたものであるべきです。
第二氷河期など絶対に作ってはなりません。
上の世代にとって、これは最優先事項のひとつです。
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