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夏の甲子園中止とビヨンド・コロナ

昨日(2020年5月14日)、安倍晋三総理から「39県の緊急事態宣言解除」が発表され、少しずつ武漢ウイルスからの出口戦略に向かっている日本ですが、その道のりがまだまだ険しいことを知らされるように、今朝のスポーツ紙などでは「夏の甲子園中止へ」という見出しが相次いでいました。
それによると、全国的には部活動が再開されていない地域も多々あり、例年7月半ばまでに開催される地方大会に向けての練習が難しいため、日本高野連としても苦渋の決断をしたそうです。
まだ8都府県は緊急事態宣言続行中ですし、それが解除されたとしても、感染対策や授業遅れの取り戻しなどとの兼ね合いもあって、練習がすぐに再開できるとは思えませんし、中止も仕方ないといったところでしょう。

ただ、そこで問題になるのは”有力球児たち”の競技人生です。
周知のように高校野球というのは異常な部活動であり、強豪高校の選手たちは授業そっちのけで練習をし、学校側もそれを認めているという環境のなかで、高校野球での実績を武器にプロ野球や大学野球や社会人野球といった将来を切り開こうとしているわけです。
それなのに春の大会に続いて夏の大会もなくなっていまえば、その査定が難しくなり、進路が狭まる可能性が高くなってしまいます。
もちろん、不意に大会がなくなったときのためにも、普段から勉強にもしっかり取り組んでおくことも重要です。あくまでも学生スポーツなのですからね。

同じような問題は他競技にもあり、先にインターハイの中止が決まった際には、萩生田光一文部科学大臣が活動実績を作るための代替大会を提案し、AO入試や推薦入試においては各大学が面接の強化や推薦状の読み込みなどの工夫をして学生に配慮して欲しいというコメントを出していました。
高校野球でも何らかの施策を講じねば、現役3年生が不利益を被るだけではなく、世代に空白ができることで、野球という競技全体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
(もちろん、高校スポーツは青春時代の燃焼でもあり、日頃の練習の成果発表の場として、各競技団体は県大会を予定しているようです。)

またもうひとつ、今回のことで考えるべきは、開催地を甲子園で固定し続けることの是非です。
今回の中止決定の背景には、緊急事態宣言延長8都府県のなかに甲子園のある兵庫県が入っていることもあるはずです。
多くのチームのホテルや練習場を使う大阪府にしてもしかりです。
緊急事態宣言が続くなかでは、受け入れる地域の準備にも時間が足りません。
こういうことは感染症だけではなく、天災でも起こり得る問題ですから、リスクヘッジの意味でも開催地はいくつかの地域での持ち回りが無難です。
インター杯や冬の高校サッカー選手権ではそうしています。
同じ会場にこだわっているのは野球の甲子園とラグビーの花園くらいでしょうか(春高バレーもだいたい同じ)。
高校野球では、”灼熱甲子園での熱中症”も毎年批判の的になっていますから、会場をドーム球場に移せばそれも解決され、一石二鳥です。

ビヨンド・コロナの高校野球は、色んな意味で変革が求められそうです。
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